横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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平成20年 市民活力推進・教育委員会

△区庁舎駐車場等のあり方検討について

◆(荻原委員)
 今のと関連するのですが、かなり区役所によって状況が違うと思うのです。区庁舎でかかっている経費1億7,000万円を区別にそれぞれの経費を教えてもらえますか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 当然ですが、西区のように平地で台数も少ないところですと、維持管理費はかかっておりませんけれども、ゼロが一番多いので2,400万円くらいなど、幅が大分ございます。個別に全部数字を読みますか。

◆(荻原委員)
 西区の場合はゼロですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 そうですね。

◆(荻原委員)
 一番かかっているので2,400万円。

◎(小堀市民活力推進局長)
 2,480万円くらいですね。

◆(荻原委員)
 これはどちらの区ですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 これは磯子区でございます。機械式の駐車場、特に立体駐車場がありますと、お金がかかるわけです。自走式のところですと額は当然減ってきますので、かなり幅が出るということです。

◆(荻原委員)
 経費が全くかかっていない区は何区あるのですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 西区と瀬谷区でございます。

◆(荻原委員)
 その1億7,000万円プラス3,000万円の2億円のために駐車料金をとるという流れでいくと、経費が全くかかっていない区を利用する方々に関しては、これはどのようにお考えを整理されるのですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 今経費がかかっているから、かかっていないからということよりも、当然いろいろな公共交通機関で来られる方もいらっしゃいますし、車で来られる方もいらっしゃる。その中で、特に長時間の駐車がふえてしまっていて、ほかの方にもまた御迷惑をかけることがございますので、一定の場所を占用しているときには、公有財産として一定のお金をいただいてもいいのではないかということが基本で、今の経費が無料かどうかということとはまた別の観点で考えておるということでございます。

◆(荻原委員)
 ここは非常に丁寧な整理が必要だと思うのです。罰則的な意味でまず過料するという方向はふさわしくないと思います。
 もう一つは、柔軟な運用というのは十分考えていただきたい。障害者の方や乳幼児健診ということに関しては、ぜひ親切丁寧な運用をしていただきたい。これは当然あります。しかし、経費が今現在全然かかっていない区庁舎を利用する方々にとって、駐車料金を払ってくださいと説明するときに、今の御説明で御納得いただけるかどうかというところは大変疑問に思うのです。

◎(小堀市民活力推進局長)
 単年度の維持管理費としてはかかっておりませんけれども、当然何年かに1回のメンテナンス費用が、額は今把握しておりませんが、出てまいります。
 それから、私ども罰則的なということは一切考えておりませんで、皆様が公平に使うためにどうしたら一番いいのかということを考えております。さらにまた、弱者の方たちにつきましては、我々も何らか考えなければいけないと思っておりますし、アンケートなどの中でも条件つき賛成の中にはそういうことが入っていると我々は理解しておりますし、実際そうでございます。

◆(荻原委員)
 西区でもう一つ難しいのは、周囲の民間駐車場の料金を考慮してとなると、西区はすごく高い地域で、しかも経費がかかっていない、しかも駐車台数が少ないと。ここら辺で地域事情としてかなり深い御説明をいただきたいのです。民間駐車場との公平性の料金施策のことで御説明いただいてよろしいですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 有料化をするとして仮に額を設定するとすれば、それぞれの区で周囲の民間の業務を圧迫してはいけませんので、民間の駐車場とのバランスはとっていきたいと考えておりますし、また、それはとるべきではないかと思います。
 ただ、そのほかに額が大きくなって負担が高くなってしまうなどさまざまな事情はございますでしょうけれども、例えば1時間以内の減免であればいいですよという区民の方もたくさんいらっしゃいますので、通常区役所にいらっしゃって使う方に余り影響のない形にしていくことが求められているのではないかと、私どもは考えております。

◆(荻原委員)
 閉庁時間のときの利用に関してはいいと思うのです。区役所を利用する方々にとって全区的に公平性を保とうとするが余りに、瀬谷区も同じだと思うのですけれども、一定の区民の方々に何か不公平感が生じてしまうことに関して十分配慮を行って料金設定の運用を考えていただきたいと思います。最後に、その点について御答弁をお願いします。

◎(小堀市民活力推進局長)
 懇談会の中でも一定の配慮をするかという話もございますし、それから今までのパブリックコメント、アンケートの中でも例えば一定の時間以内は減免とか、弱者に対しては配慮してくださいなど、そういう条件は当然ついております。
 それから、単独の区役所から、いろいろなものが併設している区役所、駐車場自体が立体駐車場、機械式、自走式などさまざまありますので、どういう形でやれば一番公平にかつ多くの皆様に御理解いただける形になるのかも含めて慎重に検討していきたいと思っております。

△開港150周年記念事業の準備状況について

◆(荻原委員)
 卓球のほうなんですが、これは開港150周年記念として開催するに当たって、どのように横浜の開港150周年記念ということを全国あるいは世界の皆さんにしっかりと認識していただくか、その工夫をどのようにされているかをお聞かせください。

◎(小堀市民活力推進局長)
 私どもここ横浜で開催するために開港150周年にふさわしいものにしていただくことを考えており、世界卓球選手権、世界の最高権威があるものでございますので、メディアを通じて大々的に取り上げられて、シティセールスの促進や市民の関心が高まることで、その開港150周年事業の盛り上げに寄与できるというのが一つです。それから、世界一流のプレーに触れることにより、スポーツ振興や青少年健全育成が期待されること。それから、市民がボランティアとして大会運営に参加していただくことを考えておりますので、国際理解の促進やボランティア指導の養成が進むということがございます。
 開港150周年のための卓球大会というよりは、開港150周年の年にぜひ世界の最高権威のある大会を横浜でやっていただくということで、横浜の開港150周年事業全体を盛り上げていきたいと、このような逆の位置づけとしております。

◆(荻原委員)
 今お答えいただいた内容は、全部横浜市にとってということだと思うのです。横浜市は開港150周年、これは日本の近代化の150周年、その節目の年なんだと。ここで卓球をやるということに中華街のあるこの横浜でやっていただくことの意味が、世界にとってどういう意味があるのかということ。
 環境のほうでは、地球の中で考えるというのがことし打ち出されていましたけれども、そういった面でも、世界にアピールできるコンテンツをしっかりつくっていただきたいと思っております。この点について。

◎(小堀市民活力推進局長)
 今、荻原委員御指摘のような点はまだまだ不足しているかと思いますけれども、主催者側の卓球協会ともいろいろ相談をして、横浜でそういうものをできるだけ強調していきたいと考えているところでございます。よろしくお願いします。

◆(荻原委員)
 トライアスロンの子供たちが皆さん世界各国から来ていただけると。これは世界各国からわざわざ来られるのですか。

◎(小堀市民活力推進局長)
 参加選手は、子供のほうも各国から御招待するということになっておりますので、その方たちと日本人の参加する子供たちの交流もありますし、我々一般市民との交流も考えております。

◆(荻原委員)
 たくさんの方々がこのスポーツに関連して来られるということですから、ぜひ横浜の国際性というものをここで十分発揮できる政策を打ち出していただきたいと思います。これは要望でお願い申し上げます。

△文化財課における不適正事務処理について

◆(荻原委員)
 問題の所在の2つ目で、配置換除外者という言葉があるのですが、どういう仕組みなのか、教えていただけませんか。

◎(田村教育委員会委員兼教育長)
 現在はございませんけれども、職員が組合の執行委員等の役員である場合には、その職員の配置がえを例外的に除外するという取り扱いを過去にしてきた経過がございます。
 その結果、この当該の職員は、たしか昭和60年に文化財課に来ておりますけれども、平成17年3月まで約20年間にわたり同一課に在職していました。そして非常に小さな課でございますので、職務の分担がえもなかなか難しいようなことがあって、また、御本人が非常に文化財に関する事柄に精通しているということから、任せきりの状態になったまま、一方では、制度的な配置がえの対象にはならないまま、組合の役員を、しかもリーダー的存在でもあったわけです。その当時の制度で、そのままずっと在職するような状態にはあったということでございます。

◆(荻原委員)
 この配置換除外の制度がなくなったのはいつですか。

◎(田村教育委員会委員兼教育長)
 平成15年にこの制度はなくなりました。

◆(荻原委員)
 今後は配置換除外者はもうないと。

◎(田村教育委員会委員兼教育長)
 例えば妊娠や産休の場合に原則を超え、少し延長するというか、それが明けるまでというようなことで、この趣旨のことはなくなっております。

◆(荻原委員)
 これはぜひきっちり人事異動を行っていただきたい。
 あと、責任職の責任の明確化ということですね。この責任職というのは具体的にどのポストの方で、責任を明確化するというのはどういう内容ですか。

◎(田村教育委員会委員兼教育長)
 一般的に課の組織の中では、職員の仕事を一番最初に監督するのは係長でございます。その係長を監督して、管理職としての役割を果たしているのが課長で、組織の中においては、そこのところで多くの検討がなされて、決裁等もなされているわけでございます。
 その係長、課長がこの間に相当数かわっており、担当はかわらなかったのですけれども、20年間のことでございますので相当の人間が変わっております。課長の上には部長がおるわけでございますけれども、実は生涯学習部文化財課は生涯学習部に属しますけれども、生涯学習部長の経験者で現在横浜市に在籍しているのは私一人であり、2年ほど生涯学習部長をしています。今回のことについては、課長、係長だけの責任ではなくて、組織がこういった状態を長く、結果として放置してしまうような情けない状態が、私としては経営責任職、私の処分も含めてきちっと対応していくことが必要かと思っております。

◆(荻原委員)
 このことの問題に関しては、教育委員会だけではないと思うのです。こういうことをしたら、全庁的にこういう責任のとり方を求められているのだということを今回しっかり実践していただきたいと思います。

◎(田村教育委員会委員兼教育長)
 今回の事件は極めて異例なものだということで、恐らく他の部局にはないような形のものであろうかということを私は考えておりますけれども、いずれにしましても、今荻原委員のおっしゃった趣旨はしっかりと受けとめて対応していきたいということで、本当に申しわけないと思っております。