横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

HOME / 市政報告/議事録 / 発言全文

平成22年 環境創造・資源循環委員会

△G30の推進について

◆(荻原委員)
 まず、今、御報告いただきました収集運搬業務委託の状況についてでございますけれども、中央地区の西区、中区、南区の粗大ごみの委託業者、これが業務不履行で委託契約解除ということでございますけれども、この業者は粗大ごみ以外のほかのごみを、またほかの地区でも今現在、行っているということはあるのでしょうか。

◎(早渕資源循環局長)
 プラスチック製容器包装の委託の受託業者でございます。

◆(荻原委員)
 どの区かは、今、わかりますか。

◎(早渕資源循環局長)
 西区、南区、磯子区の3区でございます。

◆(荻原委員)
 そのごみの収集の状況は、今現在どうなっていますか。

◎(早渕資源循環局長)
 当初は、おくれ等といった市民からの苦情が寄せられておりましたけれども、5週目に入りまして、そのような苦情の件数がかなり減ってきてございます。全く苦情が出ていないのは磯子区でございまして、西区、南区で若干の取り忘れ等の苦情があるような状況になっています。

◆(荻原委員)
 粗大ごみについては契約解除となった業者が、一方で、プラスチックごみについては引き続き業務を続行されておられるという状況だと思いますけれども、これは今後、どのような考え方で進めていかれるのか。粗大ごみについては契約解除になった会社だけれども、このプラスチック収集業務については、改善が見られればそのまま続けていただくということになるのかどうか。

◎(早渕資源循環局長)
 一部、仕様と違うところもございまして、我々としては、その業者には指示書を出して、文書による指導をしているという状況でございます。引き続き指導を行っても改善されない場合ということが、御質問の要旨ではなかろうかと思いますけれども、仕様書に定められた事項への違反等が続く場合には、契約を解除するなどの措置も検討せざるを得ないと考えてございます。

◆(荻原委員)
 その会社が粗大ごみについて業務不履行となったためと報告書にありますけれども、具体的にはプラスチックごみは、今現在、続けているわけですよね。粗大ごみについては、委託契約が解除まで至ってしまった原因は何ですか。

◎(早渕資源循環局長)
 プラスチック製容器包装は、集積場所のプラスチック製容器包装のごみを収集するだけでございますけれども、粗大ごみの場合は、受付から収集まで一連の業務をするのが委託の中身でございます。電話受付をして、それでもって決められた御自宅の前にまで収集に行くという一連の業務の中で、受付業務を怠ってしまった、受付業務を放棄してしまったという大変な状況に相なったために、契約解除に至ったわけでございます。

◆(荻原委員)
 大変、市民の皆さんには迷惑な話です。市が責任を持って委託する以上、業者に対してしっかりと業務を履行していただくために、こちらもしっかり準備して、こういうことをやってくださいということをちゃんと業者に伝えるという作業と、プラス、その業者が本当にそういう業務ができるのかどうかという事前の確認を、こちらももっと徹底したほうがよかったのではないかと粗大ごみについては思っておるところであります。ぜひ市民の皆様の立場に立って、今後こういった委託をする場合には、その確認を徹底していただきたい。
 それから次は、一般の収集ごみについてですけれども、燃やすごみの中に、例えばプラスチック製のものを入れた。そうすると、黄色い紙を張られて、そのまま置いていかれます。この黄色い紙にはチェック項目があって、何が引っかかったから、これはこのまま置いておきますというものが書かれております。
 しかしながら、全く知らないで出された市民の方にとってみれば、一瞬、何で置いていかれてしまったのかがわからないケースがあると思うのです。特に、その他の紙はいろいろなバリエーションがありまして、なかなか調べてみないとわからない内容だと思います。何が引っかかってごみを残されてしまったのかということを、出された市民の方がわかるようにするための工夫として、今、どのようなことをされておられるかお伺いします。

◎(早渕資源循環局長)
 私ども、いわゆる分別のルールのリーフレットをお配りして、分別が理解されやすいようにという形で各世帯に配付しているところでございまして、それ以外には集積場所に、曜日ごとに何を出す日だとわかるように掲示をしているという形でございます。

◆(荻原委員)
 例えば、インターネットで見ても載っています。それでもなおかつわからない場合があると思うのです。私は、個人的にシュレッダーの紙でそういう経験をいたしました。これはお伺いして、シュレッダーの紙は縦長にすだれ方式に出るのと、メッシュで細かく刻まれたものとでは、拾ってくれる業者と拾ってくれない業者がおられる。そういう違いもあるのかということを、直接お伺いして初めてわかったりするわけです。私は、市民の方が例えば電話で、これは何がいけなかったのですかということを、局でも、市のそれぞれの所轄の収集事務所にでも聞いて、その場で明快に答えていただけるようなシステムをぜひつくっていただきたい。言ってみれば、ごみ分別のコールセンターのようなものがあればいい。朝出したのに、夜帰ってきてごみが置いてあるというショックは結構強くて、私も昔、経験がありますけれども、何でこれはだめだったのかがわからない場合は、次に出すときに非常に怖いのです。だから、その場でやはり電話で聞いてしっかりとお答えいただけると、大変ありがたいと思っておりまして、また、局に聞いて、いや、よくわかりませんというお答えをされますと、これまた非常にがっかりというところもありますので、ぜひその辺の体制をしっかり工夫してつくっていただけたらありがたいと思っております。
 それから次に、2,000円の過料の話です。分別ができていない市民に対しては、2,000円の過料を行うということでございますけれども、訪問を受けたと市民の方から御相談を受けました。非常に若い夫婦のお宅でしたので、奥様がお1人でいらっしゃって、非常にびっくりされて、いきなり男の方が2名で来られたということで、やはり威圧感も感じるし、非常に怖かったと。台所を見られてしまうのかなとか、2,000円の過料の話をされて、今払わなければいけないのかなといった怖い思いをされたというお話をお伺いしまして、これについては確認でございますけれども、お宅に訪問して指導される、あるいはそこから2,000円の過料までに至るプロセスはどうなっているのかお伺いいたします。

◎(早渕資源循環局長)
 いわゆる開封調査の話ではなかろうかと思いますけれども、集積場所で排出者が特定できるものが見つかった場合には、特定できるものを含めて排出袋を事務所にまず持ち帰った後、写真撮影のほか、収集日や紙などの混合している割合を資料として作成いたします。その後、事務所職員がスケジュールを組みまして訪問指導するという形になるわけでございますけれども、実際に指導する場合には、特定物の写真などを掲載した資料を出した方にごらんいただきまして、排出の状況などを再度確認いたします。その上で、指導、それから勧告、命令を経て、4段階目に2,000円の過料となる制度の概要を説明するとともに、分別の仕方や収集日などを説明いたしまして、分別排出に御協力いただくようお願いしているところでございます。
 分別の仕方をお聞きすることはございますけれども、基本的には宅内に上がって確認するということはございません。荻原委員のお話しの事例で、私どもに段階別に説明すべきところを、かなり間の手順をはしょって説明したということが後々わかりまして、やはり説明の仕方に問題があったのではなかろうかと我々も反省しておるところでございまして、今後はそのようなことがないように、順を追った説明をすべきだろうと考えます。

◆(荻原委員)
 ぜひ、そこの反省は生かしていただきたいと思います。
 その最初にお宅に訪問するまでですけれども、どこをどういう基準で判断して、よし、では、お宅に訪問してお伝えしようということになるのかという点ですけれども、ここはどうなっていますか。

◎(落合家庭系対策部長)
 判断する場合でございますが、おおむね燃やすごみの中の混合の割合が、異物が大体30%以上混じっているものを一つの判断基準にしております。あと、実際にお宅に伺ってということになりますと、やはりその中からの特定できるもの、御住所ですとかお名前ですとか電話番号等が確認できたものにつきまして、先ほど局長から御説明しましたように、事務所にそれを持ち帰って写真に撮って、後日、お宅にお伺いするという形になります。

◆(荻原委員)
 これは、例えば現場のごみ収集場で事務所に持ってきて、その場で30%以上、異物が確認された。では、その1回で、お宅訪問すると決めるということですか。何回かそれがあってお宅訪問するということと、どちらですか。

◎(落合家庭系対策部長)
 回数は、特にこちらでは定めておりませんが、現実としては取り残しをする基準が、今申し上げましたおおむね30%以上入っている場合のものを取り残しいたしまして、事務所の職員か開封調査に行って、特定できたものについてお宅にお伺いするという形になりますので、取り残ししたもののうち、開封調査ができて特定できたものということになりますので、何回という基準は特にございませんが、基本的にはわかった時点でということになります。

◆(荻原委員)
 お宅に訪問するのは、私はもう少し慎重にしていただいたほうがよいかと思っております。やはり、びっくりすると思うのです。物すごく悪いことをしたのかな、という感覚になるということも、私はよく理解できます。ですので、訪問する前に、しっかりとごみを出された方が、これを入れてはいけなかったのだな、ということがわかるような工夫をもう少ししていただきたい。今、黄色い紙を張られていますけれども、そこに例えば2,000円過料のお話を少しでも入れておくとか、あるいは、このごみの場合はここがいけませんでした、ということがもう少しわかるように、自分で次に出すとき改善しやすいような工夫をぜひしていただきたい。収集場所に何らかのまた掲示物をふやすことも視野に入れて、今後、改善策を考えていただきたいと思いますけれども、局長、いかがでしょうか。

◎(早渕資源循環局長)
 今、荻原委員のお話しの、丁寧な指導の仕方をやはり我々も考えてございます。今年度は、一つはやはり集積場所のより改善を一つのテーマにしてございまして、その中でそういった啓発指導についても、やり方について工夫してまいりたいと考えてございます。

◆(荻原委員)
 これは取り締まりではないということをしっかりと御認識いただきまして、あくまでも分別は、市民の皆様の御努力、御協力で成り立っているものでありますから、私も今、冷蔵庫の前とか、たくさんのごみが積もっている状況です。だけれども、みんなでそれをやってごみをぜひ減らしていきたいのだという横浜市の協力要請でありますから、ぜひ取り締まりという雰囲気でお宅を訪問することは絶対にないように、よろしくお願いいたします。

△横浜みどりアップ計画の推進について

◆(荻原委員)
 この資料3は非常にわかりやすくて、すばらしいと思っております。各区でこのようにみどりアップ計画が展開され、その結果でございますけれども、みどり税の議論の中で御説明をるるいただいたように、いわゆる緑被率、この減少を食いとめるために、市民の皆さんにお願いして、この計画を進めていくということだったかと思います。
 昨年の結果で、緑被率が29%台に落ちた。この資料にありますように、昨年度のこのみどりアップ計画の取り組みで、具体的にどれだけの効果を持って、減少を食いとめることが今できているのかという点について、お話をお伺いします。

◎(内藤みどりアップ推進担当理事)
 今、お話のありましたことでございますが、87.8ヘクタールの樹林地が、特別緑地保全地区の指定で保全されることになりました。樹林地や農地の指定契約により、そのままであれば減少するかもしれない緑を守ることができました。指定契約により保全された緑のボリュームが、緑の総量維持・向上といった目標に量の成果として出てきたものの一つであると考えております。それらの量の成果を市民の皆様が実感できるよう、現地での表示など、さまざまな方法でわかりやすく示してまいりたいと考えております。
 また、成果には、量の成果だけでなくて、量としてとらえにくい質の成果もございますので、質の成果についても、今後、さまざまなアンケートなどを活用して、市民にわかりやすく示すことができるよう工夫してまいりたいと考えております。

◆(荻原委員)
 お伺いしたかったのは、87.8ヘクタールを確保することによって、どれだけ緑被率の減少を食いとめることができているのかという点です。

◎(荻島環境創造局長)
 今の荻原委員の御質問でございますけれども、まだ昨年秋に緑被率を調べたところで、それは今まで過去5年間の傾向しかわからないので、あくまでも推測になりますけれども、やはり過去5年間でも、大体年間100ヘクタール減っていたのは以前も報告いたしました。今、内藤から報告した中身は、樹林地で約88ヘクタール、保存の指定をした。それから、水田で89ヘクタールですので、177ヘクタールにつきまして指定した。これが、もともとあったところを移動したものですから、減りをどうやってとどめたかというところには直接ならないのですが、年間100ヘクタール減っているところについて、いろいろな努力をして約177ヘクタールを保存できた。これは、ですから長期的には、この貯金がきいてくると考えております。数字は、なかなか1対1で説明できませんので、私の今、こういう考えだということで説明いたします。

◆(荻原委員)
 やはり緑被率30%を切ったのは、1つ、大きなポイントになると思うのです。いかにまた30%を超えてやっていけるかというところだと思いますので、計算上、数値上、正確に出せるのかどうかわかりませんけれども、みどり税を使って、昨年度は29%まで落ち込んだけれども、例えばこの二、三年後、数値的に上がって30%以上にここまで努力すれば保てるのだという形で市民の皆様にお願いしていくということをぜひ説明できるようなものもつくっていただきたい。
 また、具体的に緑被率を次にはかるのは、また5年後ぐらいになるのですか。

◎(荻島環境創造局長)
 緑被率の測定につきましては、みどりアップ計画の実績がきちんと評価できるようにやりたいと思っておりますが、実施の時期につきましては、またきちんと検討して、皆さんにお諮りしながら進めていきたいと思います。

◆(荻原委員)
 ぜひ緑被率の点でリンクして、みどりアップ計画の実績がわかるような形で市民の皆さんに御説明していただきたい。