横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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平成19年 市民活力推進・教育委員会

△市第7号議案、市第21号議案及び市第22号議案の審査、採決

○(榊原委員長)
 市民活力推進局関係の審査に入ります。
 継続審査となっております市第7号議案、市第21号議案及び市第22号議案の以上3件を一括議題に供します。
   市第7号議案 区の設置並びに区の事務所の位置、名称及び所管区域を定める条例の一部改正
   市第21号議案 港北区における住居表示の実施区域及び方法
   市第22号議案 港北区における町区域の設定、変更及び廃止並びにこれらに係る字区域の変更及び廃止

○(榊原委員長)
 本議案につきましては、住居表示に関する法律の規定に基づき変更請求が提出されましたことから、同法第5条の2第6項の規定により、公述人の御意見をお聞きするための公聴会を9月4日に開催したところであります。
 公聴会では、賛成、反対それぞれ4名の公述人の方に御出席いただき、御意見を伺いました。
 それでは、公聴会でお聞きした御意見も参考にしていただき、質疑に入りたいと思います。何かございますか。

◆(白井委員)
 公聴会で港北区太尾町の住民の方々の意見を聞きまして、皆さんそれぞれが本当に地域に深い思い入れを持って生活しておられるということがよくわかりました。そこで今回、何点かについて質問したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 太尾町住居表示検討委員会が地域で設けられて、いろいろな話し合いがなされてきた中で、今回この町名をどうしようかということについて、アンケートで皆さんの意見を聞いているのですけれども、そのアンケートについて伺いたいと思います。
 このアンケートというのが、はがきの形式で用意されて、全戸配布されているのですけれども、提出方法として書かれているのが、町内会、そして商店会の役員に提出してくださいというふうにアンケートのはがきには書かれているわけです。はがきの形式になっているので、そのルートではなく直接投函するという、この2つの方法になっているわけですけれども、はがきの回収のされ方で、町内会や商店街の役員の方に届いた数と郵送で届いた数というのは、どういう数字になっていたのか伺います。

◎(成田市民活力推進局長)
 町内会で回収された分が1,609通、当局の窓口サービス課に送付された分が2,405通でございます。

◆(白井委員)
 この方法についてですけれども、大倉山、太尾、その他を選ぶような形になっていますから、町内会の方、そして商店街の役員のところに届ければ、それぞれ役員の方に自分の考え方を知られてしまうという方法なのですが、こういうやり方をとった理由というのはどういうことだったのでしょうか。

◎(成田市民活力推進局長)
 できるだけ便宜を図るということと、回収率を高めるということもございます。私どもとしては、太尾町住居表示検討委員会の方のさまざまな議論の過程として、そういう回収率を一番高める方法をとっていただいたと了解しております。

◆(白井委員)
 太尾町というのは、人口で言えば2万3,000人、世帯数で言えば1万1,000世帯の町なのですけれども、町の規模というのは、横浜市全体の中では広いのでしょうか、そして人口は多いのでしょうか。どれぐらいの規模なのでしょうか。

◎(成田市民活力推進局長)
 横浜市全体で1,354町ございますけれども、人口規模でいきますと、そのうちの4位、面積的には26位ということになっております。

◆(白井委員)
 人口も多くて、そして面積も広いということですけれども、今回、太尾町住居表示検討委員会の中では、町の名前は1つにしましょうということになったのです。これだけ人口も多くて面積も広い町ですと、1つではなくて2つか3つに町の名前をするという選択もあったはずなのですけれども、町の名前を複数ではなく1つとして設問した理由はどういうことなのでしょうか。

◎(成田市民活力推進局長)
 もともと太尾町全体をわかりやすい町にしていくということから御要望をいただいた。その結果、横浜市としても、そういう方向で調整しましょうということで、実は住居表示実施に伴いまして検討委員会を設置していただきました。検討委員会を設置するということは条例上もございませんが、できるだけ現場の方々、町の方々の御意見を尊重するという中で検討委員会を設置していただくというのが私どもの方法でございまして、その中で、この町全体を1つの町として検討していこう。そういう結論が出たというふうに私どもは承知しております。

◆(白井委員)
 今回アンケートの結果を集約して、検討委員会の意見だからということで町名を決めているのですけれども、今回行ったアンケートというのは、かなり住民投票的な性格を持ったアンケートだったと思うのです。このアンケートの回収率を見てみますと、33.8%という回収率なのですけれども、住民投票ぐらいの意味合いを持ったアンケートと考えれば、この投票率はかなり低いのではないかと思うのです。投票率については、どう考えておられるのでしょうか。

◎(成田市民活力推進局長)
 このアンケートでございますが、太尾町住居表示検討委員会では、多くの委員の方々が何回にもわたっていろいろ議論され、それをすべてホームページで公表もしくはチラシ等でお知らせするというようなさまざまな努力を重ねてきております。その中で、やはり重要なことであるということで、全戸配布アンケートをしようということで行われたことでございます。そういう前提の中で全戸配布というアンケートを配り、それに対して出てきた貴重な御意見ということでございますので、その結果は十分住民の意思を尊重しているものと考えております。

◆(白井委員)
 町名というのは、住民にとっては生活の一部であって、それを変更するということは住民の納得と合意が必要なことなのですけれども、そのためには住民に対して十分な情報や判断するに足るだけの材料を提供することが不可欠だと思うのです。検討委員会で話し合われたことはチラシで報告しました、そしてホームページでもお知らせしましたということですけれども、配られたチラシを見てみますと、審議の中身について、こういう意見が出ました、大倉山という案に対してはこんな意見が出ました、太尾という案に対してはこんな意見が出ましたということは何も記載がないチラシで、ただ検討委員会が開かれましたということをお知らせしてあるだけのチラシなのです。審議された内容がこのチラシには書かれていなかったのですけれども、もっと住民に知らせるべきだったと思います。その点についてはどう考えておられるのでしょうか。

◎(成田市民活力推進局長)
 さまざまな形でお知らせするということは白井委員のおっしゃるとおりだと思います。今回の場合は太尾町住居表示検討委員会を通じて、また各町会を通じて、さまざまな御意見を集約し、もしくはさまざまな御意見は直接私どものサービス課、区役所等にも賜っております。そういう意見につきましても太尾町住居表示検討委員会に反映させていただいたということで、その中で民意の集約が行われたというふうに考えております。

◆(中島[憲]委員)
 いろいろ意見をいただいて、参考にさせていただきました。太尾という名前にさまざまな思いを持っている人がかなりおられるなということを感じました。残してほしいとか、ほしくないということは別にしても、この太尾というのは歴史があるというふうに言われている。陳述者の皆さんもそういう話をされておりますし、その思いもさまざま持っているということを拝聴していたのですけれども、例えば小学校の名称。これは以前も少し伺っているのですけれども、行政としては、これは条例の対象になるわけだから、これをどうするかということは行政の判断にゆだねなければいけない。同時に、公園も条例の範囲に入ってくるわけです。
 そういったものに対して新たに名称をつけるといったときに、どうしてもそこの部分については太尾という名称を残してほしいという意見の集約の仕方というのはどのように考えられているのか。名称の変更をするなり何なりするに当たっての組み方ですね。町名変更は町名変更で今ここまでやっているわけだけれども、さまざまな名称に対するそういうことがあるわけで、太尾という名称を残し得る範囲というか、あるいはその残し方についてはどのような考えで持っていかれようとしているのか。その辺を伺っていきたいと思います。

◎(成田市民活力推進局長)
 中島委員のおっしゃるように、私どもの条例では、残念ながら学校等の名前を決めるということはございません。しかし、現在我々が各部局等をお訪ねして、その名称の変更の有無、意思につきまして聞いたところ、例えば太尾小学校、太尾保育園等がございますが、これについては一切変えるつもりはないということで、私どもとしても公聴会等でいろいろと意見をいただいておりますので、そういうことについての尊重の念は持っていきたいと思っております。その辺は、これから各部局との御審議の結果によって、我々としてもいろいろ努力してまいりたいと思っております。

◆(中島[憲]委員)
 私も、実は中田町の住居表示のときに真っただ中にいたものですから、このような経験をしたのです。いろいろな意見が出てくるわけです。先ほどの白井委員の質問の中に入っているわけではないけれども、細分化すればするほど、それは自分たちの名称は残るというところはあるかもしれない。だけれども、それはやっていく意味がないのです。やはり、ナンバー制で、何丁目何番の幾つということで区切っていくやり方が一番わかりやすいやり方ではないだろうか。私が聞いたのは、番地はのの字の形に打っていくというのだから、わかりやすいことなのです。
 ただ、そのときにも出てきているので一番大きかったのは、条例上はナカタというのです。これはまた皆さん方に相談しなければいけないのですけれども、地域はナカダというのです。タとダの違いというのは大きな違いなのです。ローマ字表示をやったときに大きな騒ぎになってきて、駅名だけはナカダを残せということを総意でやってきたという記憶を持っています。やはり古来の地名に対する思いというのはさまざまある。だから全体的な見方と、一つのそうした特化したといいますか、特定した名称というのは違うのだろう。だからそれはそれで、できるだけ残していかれるようなことが必要ではないかと思うのです。
 実は我が党も団会議でこれを諮りまして、今のやり方でいいのではないか。ただし、そうした特定される施設などの名称については、できるだけ残すような形にしていくべきではないかという意見もいただいておりますので、あわせて、これから細かいところに入っていくと思いますけれども、その辺のところについてはしっかりやっていただきたいと思います。これは意見として申し上げておきます。

◆(田中[紳]委員)
 これまでの経緯、それから今後の流れに関して、確認を含めて、重複するところもあるのですけれども、お伺いしたいと思います。
 本件は、第2回定例会に引き続いて継続審査をしておりますけれども、9月4日に公聴会を開いて、その中にも意見としてありましたが、太尾町の住居表示に関しては2年前、平成17年から検討会が進められていると聞いています。そこで改めて、住居表示整備事業を太尾町で行うことになったきっかけをお教えいただけますか。

◎(成田市民活力推進局長)
 きっかけでございますが、お住まいの方々から、番地の混雑が非常に激しいので整理をしてほしいというお便りを横浜市としていただきまして、市としても、市街地全体で市街化が進み、多くの建物が建って、また面積が広い。また、同番地の建物が多くなったということもございますので、太尾町地区の住居表示を検討しようということになった次第でございます。

◆(田中[紳]委員)
 きっかけは住民の方からの御要望があったということはわかりましたが、その後、太尾町住居表示検討委員会が設置されて現在に至っているということだと思いますけれども、住居表示の内容を検討委員会でまとめるに当たって、どういった方が、どういった議論を含めて検討されたのか教えてください。

◎(成田市民活力推進局長)
 この検討委員会は、地区連合の町内会の方々、それから大倉山商店街から推薦された方々、それに今回は特に公募の委員を加えて26名で構成されております。その中で、延べ7回にわたって検討が行われたということでございます。
 また、町名案を検討していく中で、太尾町とか大倉山という町名案についても全戸アンケートを行うということも決定されましたし、その中で慎重に審議した結果、その多く、65%が大倉山を町名案とすることで最終的に合意に至ったということで、その結果を私どもの持っています横浜市住居表示審議会で審査をしたという経過になっております。

◆(田中[紳]委員)
 公募の方を含めて26名、それから回数も重ねられていて、住民の方の意見が尊重されているということは理解いたしました。逆に、同じ地元にお住まいの方から変更請求が提出されているわけで、今回の住居表示整備事業を進める際に、今後お住まいになる方を含めて、これまでどのように情報提供されてきたのか、理解の獲得が進められてきたのか、お教えください。

◎(成田市民活力推進局長)
 太尾町の住居表示に関する、お住まいの方々の御要望や御意見につきましては、逐次この太尾町住居表示検討委員会に提供してきたことでございまして、それを踏まえて議論をしていただいております。また、この太尾町住居表示検討委員会の意見とか資料というのはホームページで公開しておりますので、それは周知の事実となっております。さらに、区域や町名の検討状況等に関する周知のチラシを4回、それから住居表示の制度や住所変更の手続の説明ということで、地元説明会を2回開催してまいりました。

◆(田中[紳]委員)
 今後の話になりますけれども、きょうは9月26日で、既に9月下旬という時期ですけれども、全戸配布のチラシでは秋に実施ということになっています。秋から年末にかけて、年賀状を含めて、新しい住所をお知らせする絶好の機会だと思うのですけれども、仮に今回、市会本会議で原案どおりすぐ可決した場合、周知した本年秋の実施が可能かどうか、混乱を来さないかどうかお教えください。

◎(成田市民活力推進局長)
 この議会で御審議、御可決いただければ、この秋の実施は可能と思っております。また、この太尾地区は非常に大規模な地域でございますので、3回、3年間にわたって住居表示の変更を行っていくという作業がございますので、第1陣の3分の1については、ことし11月中には実施できるようにしていきたいと思っております。

◆(田中[紳]委員)
 最後になりますけれども、今のお話では何とか秋の実施には間に合わせていただけるということですけれども、逆に当該地区にお住まいのある方や事業者等には、どのように周知を図っていくのか教えてください。

◎(成田市民活力推進局長)
 この議会で御決議いただいたらすぐ、期日、実施についての告示という作業を行いまして、その後、当該地域の方々に住所変更通知、手続を記しましたしおりなどをお届けした上で、11月中旬までに地元説明会を開催していく予定でございます。

◆(黒川[勝]委員)
 私も先日の公聴会に初めて参加させていただきまして、賛成の方からの意見、そして反対の方からの意見、それぞれ御意見を拝聴することによって、そこに住んでいらっしゃる、そしてまた、そこで暮らしていらっしゃる、働いていらっしゃる人たちの、自分の住んでいる町に対する愛情というものを深く感じさせてもらうことができました。
 この住居表示の変更という事業は、もちろん頻繁に行うことではないと思うのですけれども、時代の変化への対応とともに、その地域の住民の皆さんの要請が高まってきたときに行うべきで、そういうタイミングというものをきちんととらまえて行政は判断しなければいけないと思うのです。
 まず最初に、本市において、過去に消えてしまった町名であったり、また、新たに生まれることになった町名にはどんなものがあるのかお伺いしたいと思います。

◎(成田市民活力推進局長)
 住居表示、区画整理により消えてしまった町名といたしましては、神奈川区が多うございますが、神奈川区飯田町、稲荷町、御殿町、神明町等がございます。それから西区の緑町がございます。

◆(黒川[勝]委員)
 昔から歴史的な由緒ある名前が消えてしまったりするケースもありますし、また新たに生まれた町の名前がいろいろあるということもわかりました。新しい名前が定着していくことに関しては、また時間もかかるのだと思います。
 先ほど中島委員の御質問にもありましたけれども、現在、太尾という名前が公園であったり、学校であったり、また道路の名前であったり、そういう形で使われておりますけれども、太尾町が大倉山に変わることによって、太尾といういろいろな名称がどのような形で、今後もし変わっていく可能性があれば変わるのか。それについて行政はどのようなかかわり合いをしていくのか。そんなことをお聞かせいただけたらと思います。

◎(成田市民活力推進局長)
 住居表示に関する法律の第9条の第2項ですが、旧町名等の継承に努めなければいけないという法律上の規定がございます。先ほど中島委員からも御指摘がございましたけれども、私どもがそういう法律の条文をしっかり守っていくことの中で、太尾という名称の、地域における伝承につきましてはしっかりと対応させていただきたいと思いますし、私どもとしても地域名としての存続にできるだけ努力してまいりたいと思っております。

◆(黒川[勝]委員)
 今のお話にもありますように、住民の人たちにとって、太尾という名称は非常に愛着のあるものだと思います。今の法律については、住居表示に関する法律第9条の2ということだと思うのですが、由緒ある町の名称を変更した場合には、その継承を図るために必要な措置を講ずるよう努めなければならないというふうに定められているわけです。小学校とか公園の名称の中でそういうものを残していくことも大事なことだと思いますけれども、そういったことも含めて、この歴史ある太尾町という名称の継承ということについて、行政としては、そのほかにどのようなことを考えているか。もしあればお聞かせください。

◎(成田市民活力推進局長)
 これは太尾町住居表示検討委員会の中で提案された一つのアイデアでございますが、例えばモニュメントをつくるということも言われております。私どもは検討委員会の方々、地元の方々と、そういう継承についてもお話し合いをしながら、さまざまな公的施設の名称を含めまして、多面的に継承についての検討、もしくはそれに対する実施を行っていきたいと思います。
 先ほど黒川委員から御質問があった中で、新しく生まれた町名を幾つか言うのを忘れておりまして申しわけございません。追加させていただきます。
 住居表示以後に新たに生まれた町では、西区の中央一、二丁目とか、黒川委員のお住まいのところであります金沢区の能見台東、鶴見区の諏訪坂、港南区では港南中央通というようなものがございます。また、区画整理事業によって瀬谷区の南台一、二丁目、瀬谷区中央という例がございます。申しわけございません、申し添えさせていただきます。

◆(黒川[勝]委員)
 新しい名称につきましては、例えば、みなとみらいもそうだと思うのです。新しい名前になって、初めのころは、ひらがなで書かれているし、何か不思議な名前だなというような感覚もありましたけれども、今ではすっかり定着したと思います。これが定着するには時間もかかることだと思いますけれども、ぜひ今回は、このような形で住民の方々からいろいろ意見が出てきた中で、プロセスを経て行ってきたことでございますので、しっかり定着するように、また御努力を引き続きお願いしたいと思います。

◆(伊藤委員)
 一つだけ確認させてください。
 きょう、ほかの委員からも話が出ていますけれども、町名変更というのは、やはり100%の皆さんの合意を得るというのは、思い出があるということを考えると非常に難しいと感じています。普通の考え方だと、太尾町を何丁目何番地ではなく、太尾一丁目、二丁目、三丁目とするのが一般的な町名変更かと思うのですけれども、そこが今回、住民の方の意思ということもあって大倉山に変えるということですが、これは住居表示に関する法律の何条の何項と何条の何項が前提になっているのか、確認のため御説明をよろしくお願いいたします。

◎(成田市民活力推進局長)
 住居表示に関する法律の第5条の第2項でございます。

◆(伊藤委員)
 この中では、この第2項があることで、基本的には、今回のように新しい、ある程度認知されている町名に変えても大丈夫だとする根拠と考えているということですか。

◎(成田市民活力推進局長)
 町名に関しましては、実は行政側が強引に変えてしまうとか、昔のいろいろな歴史がございまして、町名がないところには、その時の権力者が勝手につけるというような歴史もございますけれども、そういう中で、そこに住んでいらっしゃる方の意思をできるだけ尊重するということと由緒ある名前をできるだけ使うという趣旨から法律を制定しております。そこで一番重要になるのは、そこに住んでいらっしゃる方々の意思がしっかり反映されているということで、この法律を運用してほしいという事務次官通達が出ておりまして、そういうことが根拠と思っております。

○(榊原委員長)
 それでは、他に御発言もないようですので、本件については質疑を終了し、各会派の意見表明の後、採決に入りたいと思いますが、御異議ございませんか。
        (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○(榊原委員長)
 それでは意見表明に入ります。
 ここで委員長職を交代させていただきます。

○(瀬之間副委員長)
 しばらくの間、委員長職をかわらせていただきます。
 それでは、各党から順次意見表明をお願いしたいと思います。
 まず、自民党からお願いいたします。

◆(黒川[勝]委員)
 太尾町住居表示検討委員会における議論があり、そして住民アンケートの結果を踏まえ、また今回行われました公聴会を経て議論は十分に尽くされ、そしてまた、今回の変更に関しては賛成という意見が多数を占めているということが客観的な形できちんと示されていると考えております。
 住居表示の変更に関する当事者というのは、その町に住んでいる、暮らしている、そして働いている人たちであります。しかし、先ほどもありましたけれども、100%全員賛成ということはあり得ないことだとも思いますし、また、賛成という多数の意見を尊重するという判断に間違いはないと思っております。
 また、先ほど質問もさせていただきましたけれども、この太尾町という名称に関して非常に愛着を持っている人々に対する配慮もきちんと行われるということも確認することができましたので、我が党といたしましては、太尾町から大倉山何丁目という住居表示の変更に関しては賛成ということにさせていただきたいと思います。

◆(荻原委員)
 今回、長い時間をかけて住民の皆さんからいろいろな意見をいただいて、委員会におきましても公聴会という形でさまざまな反対意見、賛成意見をお聞かせいただきましたし、また、これまでのいろいろなプロセスもお聞かせいただきました。その中のプロセスは、しっかりと住民の皆様の民意というものを把握するに足りるものであると判断できようかと思います。これも同じになりますけれども、100%というのは相当に難しいものなのだなということを実感しつつ、しかしながら、賛成意見の皆様の意見も極めて大きなものがあるということも実感として感じました。
 太尾町という名前に深い思いを持っておられる方々もたくさんいるということも十分に踏まえて、これを前提として、今後さまざまな、公園とか、学校とか、先ほどモニュメントということが出ましたけれども、そういうことの深い思いをきっちりと踏まえた上での今後の新しい町名に関しての施行ということをお願いさせていただきまして、民主党横浜市会議員団といたしましては賛成を表明させていただきたいと思います。

◆(榊原委員)
 公明党からでございますが、9月4日の公聴会では、賛成、反対のそれぞれの公述人の皆様の御意見を伺わせていただきました。その中で、先ほどからるるお話がございますけれども、平成17年12月から、公募委員の方を含めた26名の方々で太尾町住居表示検討委員会というものを立ち上げ、開催し、平成19年度、ことしの7月まで7回にわたって検討が行われてきたということも伺いました。さらに、その結果を住民の方々に公表し、情報提供してきたということもわかりました。
 また、太尾町か大倉山かという新町名に関するアンケート調査、全戸配布されてのことも伺いまして、その結果65%の方が大倉山を新町名に支持していらっしゃったということも伺いました。これは丁寧に検討されてきたのではないかということを感じるところでございます。
 一方、太尾の地名に歴史、それからふるさとを大切にしてきた、あるいは、これからも大切にしていきたいという思いの方々の御意見もびんびんと伝わってまいりました。また、本日確認させていただいた中で、この歴史ある太尾という名称について、太尾小学校ですとか、太尾新道ですとか、それから先ほど保育園の話もございました。こういった学校名ですとか道路名、公園名、バス停などの名称は変更されないということも確認させていただき、また、太尾町に愛着を持っていらっしゃる方々のことも考えて、先ほどの委員の質問の回答の中にございました、太尾町の由来を残すような何か形あるもの、モニュメントのようなものをつくり、継承できるような対策を考えていらっしゃるということも伺いました。
 こういったことから考えまして、公明党といたしましては原案に賛成を表明したいと思います。

◆(田中[紳]委員)
 重複しますけれども、これまでのプロセス、アンケートが行われ、検討会が進められ、公聴会が実施され、本日出ている御質問。回数、ボリューム、質とも、それなりに住民の方の意見がきちんと反映されているものと認識しております。
 一方、太尾町に愛着がある方へのケアもされるということも聞いておりまして、そういった意味では、私ども民主党ヨコハマ会としては、今後の周知を徹底していただき、混乱を来さないということを前提に賛成します。

◆(伊藤委員)
 これまでに開かれてきた会合の数とか住民の意思、そして過去のいろいろな経緯も含めますと、住居表示変更は私たちも適切ではないかと判断します。そういった観点から賛成を表明します。

◆(白井委員)
 この案については反対です。理由は2つです。検討委員会が町名を決めるに当たって、その結果を尊重したとされているアンケートについてなのですけれども、大倉山というのを選択された方は2,592名です。太尾を選んだ方の倍であって、多数ではあります。この結果は住民の声を集約されたものということで受けとめるのですけれども、問題にするのは、新しい町名に関するアンケートに参加した住民が全体の3分の1しかいなかったということで、まず、このアンケートが過半数に達していないということが一つです。
 そして、住民にアンケートをとるに当たっての必要な情報をきちんと提供していなかったということがもう一点なのですけれども、そのアンケートの結果の回収率が3分の1にとどまったということは、この問題に対する住民の関心とか意識を高めることに取り組むことが十分ではなかったと言えると思うのです。
 先ほども指摘したのですけれども、4回チラシを配っています。でも、これは検討委員会の決定事項を通知するだけのもので、太尾町住居表示検討委員会でどういうことが話し合われたかというリアルな審議内容の記載がありません。事務的な文書と言えるもので、とても住民に対して丁寧に情報を提供していたとは言えませんし、また回収の方法で、町内会や商店会の役員にその回収をゆだねるというやり方も常軌を逸していると思います。
 この2つですけれども、3分の1しか参加していないアンケートの結果に基づいて結論を下したということは余りにも無理があったと思います。もしこのまま強行してしまえば住民の間には本当に対立と反目を残したままになって、住民を分断することにもなりかねないと思います。行政としては、中身が伴った公平性、公開性に関する取り組みが極めて不十分だったということで、この案には賛成できません。

○(瀬之間副委員長)
 各会派の意見表明が終了いたしましたので、採決に入ります。
 それでは1件ずつ採決いたします。
 初めに、市第7号議案についてお諮りいたします。
 採決の方法は挙手といたします。
 本件につきましては、原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)

○(瀬之間副委員長)
 挙手多数。
 よって、市第7号議案は原案可決と決定いたします。
 次に、市第21号議案についてお諮りいたします。
 採決の方法は挙手といたします。
 本件については、原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)

○(瀬之間副委員長)
 挙手多数。
 よって、市第21号議案は原案可決と決定いたします。
 次に、市第22号議案についてお諮りいたします。
 採決の方法は挙手といたします。
 本件については、原案どおり可決することに賛成の方の挙手を求めます。
        (挙手)

○(瀬之間副委員長)
 挙手多数。
 よって、市第22号議案は原案可決と決定いたします。
 それでは委員長職を交代いたします。