無所属 衆議院候補 おぎわら隆宏

 

これまでの活動

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平成20年 予算第一特別委員会

△都市整備局関係

◆(荻原委員)
 民主党、荻原隆宏でございます。よろしくお願いいたします。
 まず、駅の再開発についてお伺いいたします。
 横浜駅周辺大改造計画は、横浜がどのような街づくりを目指しているのかということを全国に発信する絶好のチャンスであると思います。昨年12月にまとめられた中間報告におきましても、議論の内容を広く公表し、多くの意見を聞き、共有できる計画となるように取りまとめるとありますけれども、これまでの議論の中でさまざまな意見が寄せられたことと思います。
 2月に行われましたシンポジウムにおいてもアンケート調査を行うなど、さまざまな意見を伺うことができたかと思いますけれども、このアンケート調査ではどのような意見が見られ、また、これらの市民や専門家のさまざまな意見を踏まえ今後計画の策定にどのように生かしていくのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 アンケート調査では、中間報告の検討内容につきましておおむね8割の方から評価されたと思っております。中でも、まちづくりの基本理念の中で、安全・安心を実感できる町につきましては、96%の方が大変重要もしくは重要と答えておられます。
 今後の計画策定に当たりましては、今回も含めいただいた御意見を参考にしまして、具体的な整備計画を計画づくり委員会で検討してまいります。

◆(荻原委員)
 改造に伴いまして、河川空間のより魅力的な創造が大きな課題となると思います。
 そこで、親水性に配慮した河川空間の創出に向け今後どのように取り組んでいくのか、伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 例えば、民間の開発にあわせまして河川沿いに遊歩道を確保しオープンカフェやウッドデッキを配置するなど、川に顔を向けたにぎわいのある街づくりが考えられます。その実現には、河川管理者であります神奈川県の協力に加え、民間に対しても公共貢献に対するインセンティブを与えることが考えられます。引き続き関係機関と協議を行い、民間の協力を得ながら実現に向けて検討してまいります。

◆(荻原委員)
 アンケート調査項目の中で、96%の方が安全・安心を実感できる町ということで大変関心が高いようでございますが、横浜駅の場合、西口五番街の帷子川、あるいは新田間川の浸水災害対策が重要になってくると思います。
 防災性の高いターミナル周辺空間を創出しなければならないと考えますが、そこで、帷子川などの溢水に耐え得る河川空間の創出にどのように取り組んでいくか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 溢水対策には護岸のかさ上げが考えられますが、当地区はそれに伴い、多くの道路橋や鉄道橋のかさ上げが必要となります。この実現には、多数の関係者との調整と多額の費用が必要となります。今後は安全な河川とするために、街づくりによる対策も含めまして国や河川管理者である神奈川県と治水機能の整備ができるよう取り組んでまいります。

◆(荻原委員)
 西口の東急シアルビルの建てかえのお話も聞いておりますけれども、歴史ある横浜駅を駅らしくしつらえると同時に、駅前の交通広場を含め横浜らしさを表現できる駅デザインを行う必要があると考えます。
 そこで、横浜駅そのものと交通広場などを含めた横浜駅一帯の空間を横浜の顔にふさわしく再生すべきと考えますが、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 横浜駅につきましては、公共交通を中心として、歩行者の利便性、快適性が図れるように、首都圏有数のターミナル駅にふさわしい交通結節点機能の強化、横浜の玄関口としてふさわしい風格のある景観形成の観点から、交通広場を含めた駅を横浜の顔として再生していきたいと考えております。引き続き計画づくり委員会で検討し、関係権利者と調整してまいります。

◆(荻原委員)
 また、横浜駅のバスターミナルは冬には寒風にさらされ、雨の日には雨にさらされ、夏の暑い日には照り返しと太陽にさらされる乗客に大変優しくないつくりになっております。横浜駅は鉄道だけでなく、バスやタクシーなど横浜のすべての交通の結節点として市民の利便性にも配慮した再生を図るべきと考えます。
 バスやタクシーなどを利用する通勤通学や日常のお買い物をする市民の皆さんの利便性、快適性向上をしっかり果たせる再生をしていただきたいと思いますが、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 バリアフリーなどに配慮した安全な歩行者空間を確保し、バスやタクシーなどの公共交通機関利用者がスムーズに乗りかえ、移動できる駅空間や交通広場となるよう具体的に検討してまいります。

◆(荻原委員)
 浸水対策以外の防災の課題点といたしまして、大規模災害が発生した際、同時に多くの帰宅困難者が発生すると予測されます。避難経路や避難所の確保に関しては、現在の横浜駅は大変に不安のあるところでございます。多くの来街者の皆さんや住民の皆さんの安全を確保することは、すべての大前提として必要不可欠でございます。
 そこで、大改造計画に防災対策をどのように位置づけ、安全確保のためにどのような取り組みを行うのか、伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 不特定多数の人々が訪れます横浜駅周辺は、安全・安心の観点から防災対策は最重要課題と考えております。そのため、浸水に対する河川整備などの対策、老朽化建物の建てかえの促進、駅と周辺地区を結ぶ防災情報システムの確立、災害時の帰宅困難者対策などを関係者と連携して検討してまいります。

◆(荻原委員)
 フランスのTGVの大西洋線には駅憲章なるものがあると伺っております。駅にアイデンティティーを持たせることで、駅を利用していただく皆さんにより地域風土を感じていただくよい仕組みだなと感じております。
 横浜駅においても横浜駅憲章を作成することで、市内外に横浜の顔としての横浜駅の存在感を示し、新しいターミナル空間のあり方を提示し、横浜の未来への挑戦を広くアピールすることが可能と考えます。
 そこで、横浜駅憲章をつくり、より横浜らしさをアピールできる横浜駅空間の創造に努めることを提案したいと思いますけれども、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 横浜駅周辺大改造計画では、民間と行政が協働で街づくりを進めるため、地元と共有する将来ビジョンを今つくっているところでございます。この将来ビジョンは、先生のお話にありました横浜駅憲章も含まれていると考えております。横浜駅につきましては、駅におりた瞬間に横浜らしさを感じるような空間となるように、JR東日本などの鉄道事業者と協議をしてまいります。

◆(荻原委員)
 駅はその地域のランドマークでもあります。横浜駅は横浜市全体のランドマークとして、その役目を果たしていく使命を帯びていると思います。来街者の皆さんにより横浜を楽しんでいただき、市民にとって誇りに思える改造計画を策定していただくことを要望いたします。
 次に、戸塚駅西口の再開発について、2点お伺いをさせていただきます。
 戸塚駅西口第1地区第二種市街地再開発事業におきましては、戸塚駅の西口に公共施設の整備とあわせ、商業集積ビルをつくっていると伺っております。この再開発ビルには、昔からこの地で御商売されている皆さんがお使いになる区分所有の区画があると伺いました。商業ビルでは営業時間やフロア構成、業態の選択など、ビル全体での一体的な運営やサービス提供がかなめになると思います。
 そこで、このビルに入る皆さんにはこれまでの環境とは違う中でさまざまな営業上の心配あるいは不安があろうかと思いますけれども、市としてはどのように対応していくのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 市民が利用しやすいショッピングセンターとするため、営業に関する一定のルールが必要と考えております。このため、地元権利者と特定建築者、横浜市で構成する検討会で、権利者の営業実態を考慮しながら、営業時間や店舗サインの統一、共同販売促進事業などについて現在検討を進めております。さらに、ショッピングセンターでの営業に不安を持つ権利者に対しましては、商業コンサルタントにより指導、助言を行うなど対応を図ってまいります。

◆(荻原委員)
 開発の主体として横浜市はこの商業ビルの発展のために大きく尽力する責務があると考えます。
 地元の皆さんが入られている区画やフロアの運営に横浜市としてはどのように取り組んでいくか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 仮設店舗での営業を通じて、地元の若手経営者が中心となり、共同販売促進事業への取り組みや無休化に向けた体制づくりなどの動きが出てきております。本市としましても、特定建築者と連携しまして地元権利者の組織化や商業運営のルール化に向けた調整に積極的に取り組んでまいります。

◆(荻原委員)
 平成22年春の完成に向け、末永く市民に親しまれ、地元が反映する商業環境が創出されるよう本市として全力でサポートし、取り組んでいただきたいと思います。
 次に、みなとみらい21地区の緑化についてお伺いいたします。
 みなとみらい21地区の基盤整備も終盤に入っていると思いますけれども、最近みなとみらい21地区の緑はどうも少し足りないのではないかと言われております。ジャックモールを歩きますと樹木の立ち枯れも目につきます。最近できました高島中央公園もタイルが敷かれた面積の相当程度、大きく木陰が欲しいところでございます。
 中区、西区の横浜都心部の緑の少なさは以前から指摘されているところであり、横浜市の都市づくりの手腕が問われるみなとみらい21地区において緑豊かな街づくりを進めてほしいと考えますが、まず、みなとみらい21地区の緑化の現状についてどのようにお考えか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 みなとみらい21地区の公園、緑地はマスタープランに位置づけ、ウオーターフロントの貴重な特性を生かし、水際に広がる大規模な緑地を整備するなど、緑のネットワークの形成を計画的に進めております。しかしながら、海風などの影響による生育不良や植栽後間もないため樹木が十分に育っていないこと、緑化が義務づけられてない暫定利用が相当規模存在することなどにより、現状では緑が少ない、緑陰が欲しいといった要望が寄せられております。

◆(荻原委員)
 市有地も少なく、今後まとまった面積で緑地を整備することは難しいということはあると思いますけれども、横浜の緑がこのまま減る一方という事態に対しては適切な対処が必要と思います。
 さまざまな工夫と知恵と知見で緑豊かな都市整備を実現していただきたいと思いますが、平成20年度においてみなとみらい21地区の緑化促進の取り組みはどのようなものか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 150万本植樹行動と連携しまして、官民協働で緑化を積極的に推進します。具体的には、桜木町駅前広場においてシンボル的な植樹を行い、潤いのある空間を整備いたします。また、新高島駅周辺のとちのき通りでは植樹帯の確保などの工夫をしまして樹木をふやしてまいります。

◆(荻原委員)
 みなとみらい21地区の土地利用計画でも、公園、緑地に46ヘクタール、全体の25%の面積を充てるとあります。一応この面積の確保はされているということをお伺いいたしましたけれども、恐らくこの数字の意味するところである十分に緑や潤いを感じられる空間を確保するということが今達成されているとは少し考えにくいのかなとも思っております。快適に緑を感じ、木陰が動線に確保されつつ、ヒートアイランド軽減に役立つ都市の機能としての緑を考えなければならないと思います。
 そこで、今後みなとみらい21地区で緑化促進のためにどのような取り組みを行うのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 引き続き庁内各局と連携し道路や公園などの公共空間の緑化促進に努めるとともに、今後も市有地の開発条件に緑化の推進を義務づけ、緑あふれる街区開発を誘導してまいります。また、環境省所管のクールシティー中枢街区パイロット事業の制度を活用しまして、民間敷地の緑化を促進してまいります。

◆(荻原委員)
 みなとみらい21地区には臨港パークという立派なまとまった緑地がありますけれども、新しくできた高島中央公園を含めて、もっともっと市内外の皆さんに利用していただきたいと思っております。
 みなとみらい21地区の緑をもっと利用していただけるような策を施していただきたいと思いますが、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 現在施工しております高島二丁目、横浜駅東口の2カ所のペデストリアンデッキの完成により、来街者の臨港パークなどへの利便性や回遊性が向上するものと考えております。また、新高島駅周辺を中心に地図案内板や施設誘導サインを設置し、臨港パークや高島中央公園などの地区内の緑の拠点へのアクセス向上に努めます。

◆(荻原委員)
 みなとみらい21地区でしっかりとした緑化促進を施していただくことを要望いたします。
 次に、都市デザインについてお伺いいたします。
 横浜市では昭和40年代から都市デザイン活動を推進して、魅力的なプロムナードづくり、歴史的建造物の活用、ライトアップなど、横浜の個性的な景観づくりに取り組んでいるとお伺いいたしました。
 そこでまず、本市の都市デザインに対する考え方についてお伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 横浜の都市デザインは、個性と魅力ある美しい都市空間を形づくることにより、横浜の価値を高め、都市活動を活性化させることを目指しております。そのために、歩行者にとって快適な空間づくりを基本にし、歴史や港の景観、丘の緑の保全、水辺の再生など、横浜固有の資産を積極的に活用することを重視しております。

◆(荻原委員)
 景観法と景観条例を受けて、平成20年度から関内地区とみなとみらい21中央地区で景観計画及び都市景観協議地区がスタートするということでございますが、これまでもこの2つの地区でさまざまな景観形成を行ってきたと思いますけれども、4月からスタートする横浜市景観計画はこれまでの取り組みとどのような違いがあるか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 従来、関内地区ではまちづくり協議要綱により、みなとみらい21中央地区ではまちづくり基本協定に従い、事業者の協力で街づくりを進めてきました。今後は、建物の高さや壁面後退など定量的な基準は景観法の景観計画により法的な実効性を高めてまいります。また、建物の外観や屋外広告物のデザインなど数値化できない内容は、景観条例に基づく事業者との協議により質の向上を図ります。このように事業者の協力による街づくりから、法律に基づき実効性を高めたところが異なる点であります。

◆(荻原委員)
 関内地区やみなとみらい中央地区では、それぞれの地区の特徴を生かしながらにぎわいや活力ある街づくりを行うとのことでございますけれども、関内地区の今後の町並みに歴史的建造物の特徴的デザイン要素を生かすなど、わかりやすい特徴づくりは考えられるかどうか、伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 関内地区では、町並みとして地区ごとの特徴を工夫しており、建物の外観を例に挙げますと、馬車道地区では基調色を茶、黒、白と定め、中華街では中国文化本来の多様な色を使用するようにしております。このように地区ごとの個性を生かした特徴づくりを進めながら、全体としては関内地区独自の歩行者サインを設置するなど、開港当時からの歴史や文化の一体感が感じられる演出をしております。

◆(荻原委員)
 横浜の景観計画は関内やみなとみらいだけでなく、横浜全土にわたって考えられるべきだと思っております。それぞれの地域の特性、個性をより引き立たせ、住んでよし、働いてよしと思ってもらえる快適至便な空間づくりを行い、横浜としての一体感をも醸成できる計画が本来必要ではないかと思っております。
 横浜市全土にわたる都市ランドスケープの景観計画が必要だと思いますけれども、お考えをお伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 全市的な景観の考え方につきましては、既に景観ビジョンを策定しておりますが、現在広域での取り組みが必要な高層建築や斜面緑地などを含め、全市域を対象とした景観計画の検討を行っております。また、地域ごとの景観づくりにつきましては、地域の活動と連携しまして景観ルールを定めていくことが重要だと考えております。

◆(荻原委員)
 都市デザイン活動が横浜で始まった昭和40年代から比べまして、横浜の緑は激減していると思います。今もって減り続けております。
 都市景観づくりの中で緑の保全、創造は極めて重要な要素と思いますけれども、横浜市の緑の景観施策についてはどのように取り組まれるか、伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 都心部では大通り公園から日本大通への緑の軸線づくりやウオーターフロントの緑地化を進めるなど、緑のネットワーク形成に取り組んでまいりました。今後は、歩行者ネットワークに沿いまして、シンボル的な樹木を植えたり、壁面緑化を推進したりするなど、景観的に緑を印象づける取り組みを検討してまいります。また、都心部周辺や郊外部では丘の緑が景観的な特徴となっていますので、住宅地の斜面緑地などにつきまして立体的な緑の景観となるよう景観制度の活用を検討してまいります。

◆(荻原委員)
 都市デザインの役割として、その町のアイデンティティーを表現するということがあろうかと思います。道路や街路樹など町のしつらえそのものに横浜らしさをだれもが感じられるような工夫を施し、町のアイデンティティーを高めていくという志向性があるべきと思いますが、規制ということではなく都市デザインとして横浜らしい個性を感じられる施設なり、しつらえなりの工夫について、今後どのような取り組みをしていくのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 景観制度の活用により、基礎的な景観形成を図るとともに、例えば大さん橋のように都市や地域を代表するような重要な施設につきましてはデザインコンペを企画するなど、施設デザインの質やシンボル性を高め、横浜の景観をリードするような取り組みを進めてまいります。

◆(荻原委員)
 全国だけでなく、国際港湾都市でございますのでぜひ世界じゅうの人に横浜に住んで働きたいと思っていただけるような景観づくりにより一層励んでいただきたいですし、緑化促進につきましても、都市デザインの観点から全土的にランドスケープ計画を立てて、局際的な展開をしていただくことを要望いたします。
 次に、「いえ・みち まち改善事業」についてお伺いいたします。
]  平成13年には国の都市再生プロジェクト第3次決定におきまして、地震等において大規模な火災の可能性があり、重点的に改善すべき密集市街地、いわゆる重点密集市街地として全国で8,000ヘクタールが公表されております。
 そこでまず、全国の重点密集市街地の分布状況について、横浜市はほかの大都市と比較しますとどういう状況にあるか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 まず、東京都が約2,340ヘクタールと一番多く、次に大阪市が1,360ヘクタール、3番目に本市が続きまして660ヘクタールで、3自治体の合計は全国約8,000ヘクタールの55%を占めております。これに続きまして、京都市が360ヘクタール、神戸市が200ヘクタールなどとなっております。

◆(荻原委員)
 横浜市が3番目ということでございます。地区数で23、面積にして660ヘクタールということでございますが、重点密集市街地の把握方法は国の基準が示されているとは思いますけれども、各自治体で基準が違っているともお伺いいたしました。
 そこで、横浜市の重点密集市街地「いえ・みち まち改善事業」の対象地区はどのような基準で決められているか、改めてお伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 4つの基準で選定しております。まず、住宅戸数密度が1ヘクタール当たり80戸以上であること、次に、倒壊危険条件として昭和55年以前の木造建物が50%以上あること、また延焼危険条件として木造建物の棟数の率が4分の3以上で、かつ木造建物の地区に占める割合が30%以上であること、さらに土地区画整理事業などが未実施で道路、公園などの整備が不十分であることでございます。

◆(荻原委員)
 都市再生プロジェクトは重点密集市街地の解消に向けた取り組みの一層の強化につきまして、昨年1月16日に第12次決定を出しております。これまでの整備、改善の速度では平成23年度までにすべての重点密集市街地での最低限の安全を確保するという目標の達成は困難という状況にあり、その加速化が必要であるとこの中では書かれております。目標達成に向けての危機感があらわれていると思います。
 横浜市の重点密集市街地660ヘクタールのうち、勉強会、協議会も立ち上がっておらず、事業未着手の地区が約225ヘクタールあると思いますけれども、本市でも一層の事業の加速化が必要だと思いますがどのような取り組みがされているか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 事業を推進するためには、地域住民の街づくりへの意欲の醸成を図ることが重要だと思います。このため、地区相互の情報交換を行う交流会を開催するとともに、道路拡幅や小広場整備などの改善に向けた取り組みを可能なところから進め、目に見える成果としてわかりやすくPRを行うなどの取り組みを進めます。また、特に活動が低調、著しくない地区につきましては、地区ごとの特性や課題を整理した地区カルテをもとに勉強会などへの働きかけを積極的に行います。

◆(荻原委員)
 市街地の地形などによって、災害時の避難、消火活動の確保の仕方も大きく変わってくるかと思います。丘陵のある地区、平たんな地区とではおのずと改善の方策も変わってくると思います。
 密集市街地の課題をクリアするためには、地域の実情に合わせた改善策が必要かと思いますが、街づくりの手法として土地区画整理事業、あるいは市街地再開発事業などがある中で、横浜市の密集市街地では各地区の実情に合わせどのような改善を行っていくのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 本市の密集住宅市街地では、アンケートによりますと、住民の方々の地域への愛着心が強いことや、住み続けたいという意向が非常に強いことが顕著にあらわれております。そのため、狭隘道路の拡幅整備、小広場の整備や老朽木造住宅の建てかえ促進、耐震改修など、従前の町の姿を残す修復型の街づくりを基本にして推進しているところでございます。さらに、道路の接道条件が悪く、単独では建てかえが困難な場合には、複数の住民による共同建てかえ事業など実情に応じた改善を図ってまいります。

◆(荻原委員)
 重点市街地として対象外となっている地域においても、狭隘道路が多い、道路が急勾配でお年寄りには歩きにくく危険な場所がある、面積的にはさほど大きくなくとも古い木造家屋が建ち並び耐震基準を満たしていない建物があるなど、防災上の課題を抱えた地区は多くあると思います。
 密集市街地として指定されていないこのようなところにおいても改善を施していくべきと考えますが、対象地区以外の狭隘道路や古い木造住宅などの防災に対するきめ細かい街づくりにどのように取り組むのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 対象地区以外では、狭隘道路整備促進条例に基づく整備を進めるとともに、耐震診断や耐震改修を進めております。平成20年度は関係局区と連携しまして、木造住宅耐震化促進等モデル事業を実施し、耐震診断の一層の促進や耐震シェルター、防災ベット設置への助成などを進める予定でございます。さらに、住環境改善に向けた地域住民の活動に対し、地域まちづくり推進条例などを活用しまして、区役所やNPOとも連携しながら地域住民の主体的な取り組みを積極的に支援してまいります。

◆(荻原委員)
 現在、地域街づくり推進は市民からの発意を受けて、行政が相談を受けたり、説明に出向いたり、コーディネーター派遣などで支援するという流れになっているということでございますけれども、住宅地や商業地など一般の市街地におきまして、地域の問題解決に向けた地域街づくりの取り組みをより一層活発にするためには、行政が待ちの姿勢にあるのではなく積極的に市民に働きかけていく行動が必要だと思いますが、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 地域街づくりの進め方につきまして、横浜市地域まちづくり推進委員会から、地域街づくりをモデル的、先導的に進める地区を検討し、地域に情報提供しながら街づくりを進め、新たな課題への対応を図る必要があるとの提言をいただいております。この提言を受けまして、平成20年度から地域街づくりを先導的に進める地区の抽出方法の検討やデータの分析、推進体制の検討など、地域への働きかけに向けた取り組みを行ってまいります。

◆(荻原委員)
 「いえ・みち まち改善事業」の対象地区以外においても、幅広い地域ニーズにこたえられるよう、市民の発意を待ち受けるという姿勢だけではなく、積極的に市民にサービスを提供するという姿勢を持って取り組みを進めていただき、そのための仕組みと体制づくりについても整備していただくことを要望いたします。
 最後に、東横線跡地の利用についてお伺いいたします。
 東横線跡地の再整備は横浜の将来像を見据えて進めていただきたいと思っております。
 まず、東横線跡地につきまして、どのようなコンセプトで再整備を進めるのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 沿道地域の活性化と横浜都心部の回遊性の向上を図るため、自転車も通れる遊歩道として整備を進めております。この自転車も通れる遊歩道は1キロメートル以上も直線が続く全国でも珍しいものとなるため、自転車と歩行者の通行を分離して利用者の安全性と快適性を確保することを考えております。また、高架構造物上の施設となるため植栽には樹木の種類等の制約がございますが、可能な限り緑化を図り、都心部における快適な空間として整備してまいります。さらには、フリーマーケットなどのイベントが開催できるような施設整備を考えていきたいと思っております。

◆(荻原委員)
 歩行者空間として整備をするということでございますけれども、そもそも自転車、歩行者専用の道路として整備するのはなぜか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 これからの都心部におきましては、地球温暖化防止の観点から、自転車道整備やレンタサイクルなどの自転車施策及び歩行者空間の整備を積極的に進める必要があり、この東横線跡地の自転車も通れる遊歩道もその考え方に沿ったものだと考えております。

◆(荻原委員)
 みなとみらい21地区は新たなマンションが続々と誕生いたしまして、新たな街づくりが進んでおるところでございます。この新たな町と花咲町、戸部、高島の古くからの町並みは、東横線跡地を含めたJR根岸線、貨物線、首都高速などで空間が分断されているわけでございます。この両サイドの交流、融合を進めていくことは極めて重要なことと考えております。そのためには住民の皆さんはもとより、みなとみらい地区に働きに来られている方、来街者の皆さんが安全に便利にこの周辺を回遊できるようにすることがまず必要であると思います。
 高島町交差点は国道により歩行者動線が分断されている状況でございますが、これからさまざまな事業者がみなとみらい、高島地区に来ていただくということもあり、地下鉄高島町駅、あるいは戸部駅へのアプローチの利用もふえていくことも踏まえて、高島町交差点の国道を渡る歩行者動線もあわせて整備をし、利便性の向上を図るべきと思いますが、見解を伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 地下鉄高島町駅からみなとみらい21地区へ至る歩行者動線は、現在の高島町交差点の形状では遠回りすることになり、決して十分ではないと思っております。しかしながら、立体横断施設の設置を考えますと、歩道橋では階段やエレベーターの設置スペースがとれないこと、また、地下道ですと国道地下に共同溝があることなど、いろいろな課題もございます。今後、みなとみらい21地区へのアクセスの向上につきましては、道路管理者である国土交通省や交通管理者と協議をしていきたいと思っております。

◆(荻原委員)
 ぜひ高島町交差点につきましては、回遊性の向上につきまして御尽力をいただきたいと思います。
 同様に、旧三菱正門は多くの自転車や歩行者の通行がありますけれども、道幅も狭く、貨物線の踏切や車どめもあり、さらに見通しのよい国道を勢いよく車両が通行しているということもありまして、特に子供たちが自転車に乗っておりますと大変危険な状況がございます。
 そこで、通行者の安全確保のためにも旧三菱正門とその周辺をどのように整備するのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 現在、踏切の路面の改修など、歩行者や自転車などの通行の安全性をより向上させるための改善策につきましてJR東日本と協議、調整をしているところでございます。

◆(荻原委員)
 ぜひJRさんとの話をしっかり進めていただきたいところだと思います。みなとみらい21地区へのアクセスの問題は将来の街づくりを進める上で大変重要でございますので、真剣に取り組んでいただきたいと思います。今回の再整備は回遊性の向上も目的にしているということをお伺いいたしましたけれども、現在は東横線跡地を横切るアクセスは紅葉坂の下と旧三菱正門しかありません。
 その他のアクセスの確保も含めて回遊性の向上に向けてどのような取り組みを行うのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 桜木町駅と横浜駅のみなみ通路に接続させることはもとより、みなとみらい21地区と既成市街地とを結ぶ主要な交差点に階段、エレベーターなどの昇降施設を設置します。また、旧三菱正門前付近に遊歩道から戸部地区へ連絡する立体横断施設の検討も行い、沿線地域からのアクセスを可能とすることで回遊性の向上を図ってまいります。

◆(荻原委員)
 東横線跡地の再整備では、横浜がどれだけの空間を創造することができるかの能力が問われていると私は思っております。古いものを改善して未来に新しくつなげていき、単に道路として整備をするだけではなくて、周辺住民、あるいは横浜に来てくれるすべての人々に十分に活用していただける空間の創造が必要だと思います。
 高架下に飲食店や物販店などが入れるようにしたり、ドライミストやソーラーパネルなどを設置して環境行動都市横浜らしい整備をするなど、横浜の全知全能を傾けた再整備をしていただきたいと思いますけれども、単なる歩行者自転車専用道路としてではない高架下の空間などを含めた東横線跡地全体の活用をどのように考えておられるか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 有識者や地域の代表などから構成される東横線跡地利用懇談会など、多方面から意見を伺いながら地域の活性化につながる空間となるよう検討しております。
 旧桜木町駅舎は来年の開港150周年まで創造空間9001としまして、文化・芸術をはぐくむ場として暫定利用し、国道歩道横の壁面につきましては長大なアート空間として活用する仕組みづくりを検討しております。

◆(荻原委員)
 さまざまな活用の可能性を追求する中でも横浜らしさという観点が非常に大切かと思います。
 東横線跡地再整備には横浜らしさが感じられる施策も必要と思いますけれども、お考えを伺います。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 東横線跡地はナショナルアートパーク構想の中でアートウォークとして位置づけられていることから、アーティストの創作空間や集客性のある施設の導入などにより、多くの人が訪れる場となるよう検討を行っております。また、桜木町は鉄道発祥の地であることから、汽車道のように鉄道のレールを残して、もともと鉄道敷であることを感じられるような空間整備も一つの考えであると思っております。

◆(荻原委員)
 さまざまな工夫をしていただきまして、横浜らしさをぜひ実現していただきたいと思うのですけれども、その実現のためにも民間との協働ということをこの東横線跡地ではどんどん推進することができるのではないかと考えております。
 跡地と並行して走るJR根岸線からは跡地が大変長い時間見えます。1分か2分ぐらいずっとその跡地を眺めることができるわけですけれども、バス停の上屋広告のような民間との協働も考えられるのではないかと思うのですが、跡地再整備における民間との協働をどのように考えているか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 既に実施しております横浜-東白楽間の緑道と同様に、管理の一部を民間の方々にお願いすることや、休憩施設などへの広告の可能性を探りながら、民間のノウハウを生かした協働方策を検討してまいりたいと思います。

◆(荻原委員)
 よりよい空間づくりのために民間と一体となった再整備をぜひどんどん進めていただきたいと思います。
 跡地再整備によって戸部、高島地区を含む既成の市街地とみなとみらい21地区の新しい市街地が一体となって回遊性が向上されると先ほどお伺いいたしましたけれども、その回遊性の向上による効果は、防災性、どれだけ安全が確保されているか、経済性、どれだけの人に楽しんでもらえるか、あるいは働いていただくことができるか、買い物に来ていただくことができるかということでございます。そして、街づくりの観点がまさに既成市街地と新市街地との一体化の部分でございますけれども、この3つの観点からしっかり評価されなければいけないと考えます。
 そこで、東横線跡地再整備によって、防災性、経済性、街づくりの観点からどのような効果が今期待されているのか、お伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 まず、街づくりの観点からでございますが、戸部、高島地区を含む既成市街地とみなとみらい21地区が出会いの場として有機的に結ばれ、地域の一体感が得られるものと考えております。また、防災性につきましては、高架橋を補強します。そして、紅葉坂交差点部の高架橋をかけかえまして道路のけた下を高くし、みなとみらい21地区の広域避難場所への大型車両の動線を確保いたします。また、経済性でございますが、跡地を整備して回遊性を向上させることにより、観光を目的とした来街者の増加などが期待できると考えております。

◆(荻原委員)
 JR線やその他首都高速道路で分断されている状況を解決するのは大変に困難であるといろいろな方とお話をしていても感じるわけでございますけれども、今回の再整備をゴールとせずに、将来をしっかり見据えて新しい町、みなとみらいと戸部、高島の既成市街地の一体化をさらに図っていただきたいと考えております。
 将来をしっかり見据え、既成市街地とみなとみらい地区との間の空間をさらに改善していく必要があると考えておりますが、お考えをお伺いいたします。

◎(寺澤技監[兼都市整備局長])
 両地域の一体化を図り、町を活性化することを考えますと新たなルートも必要と思っております。しかし、盛り土構造であるJR根岸線、半地下構造のJR貨物線、さらに高架構造の首都高速道路がふくそうしていることを踏まえますと、新たなアクセスルートの確保は極めて難しい問題であると思っております。将来的な大きな課題だと考えております。

◆(荻原委員)
 将来的な大きな課題であるということで、ぜひ課題として認識して、常にその解決に向けた御尽力をいただきたいと思います。
 開港150周年を1年後に控えまして、発展性と持続性に満ちた街づくりの可能性を最大限に追求していただきまして、全国に聞こえる跡地再整備を行うことを強く要望いたしまして、私の質問を終わります。