横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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平成22年 健康福祉・病院経営委員会

△横浜市立病院経営委員会について

◆(荻原委員)
 独立行政法人にするという議論が見られるのですけれども、独立行政法人にした場合、横浜市としてはどういう課題が解決できると局長として思われますか。

◎(原病院経営局長)
 今、横浜市と言われましたけれども、病院経営局としてお答えいたします。1つは、意思の決定が比較的早くできるということでございます。それから、職員が非公務員になる。そのことが、全職員がウエルカムかどうかは別といたしまして、医師等の職員はそれを望んでいる方が多いと聞いております。現在独立行政法人に移行いたしましてまだ数年しかたっておりません。必ずしもすべてが検証されているわけではございませんので、また問題点もあろうかと認識しております。

◆(荻原委員)
 最後におっしゃられました独立行政法人化における課題は、どんなものがあると考えておりますか。

◎(原病院経営局長)
 必ずしもデメリットかどうかわかりませんけれども、職員を独自に教育していかないといけない。今までは横浜市の職員にやっていただいたのですが、これからは自分たちの経営をするために、独自の職員をみずからが育成していく、そういう必要性が出てきます。それから、法人化に伴う最初のイニシャルコスト、そういったものがふえる。それから、自治体の組織から外れることによる、当初、職員間の待遇の差が生じる可能性とか、そういうことも考えられるかと思います。そんなところが、今お答えする範囲かと思います。

◆(荻原委員)
 ありがとうございます。
 もう1点なのですけれども、経営責任者の責任と権限の議論もありまして、今、脳血管医療センターで責任と権限を経営者に与えられていないといいますか、現場の方々がどういった責任と権限を経営責任者に与えれば、より状況は改善していくと思っておられるか、そこはいかがでしょう。

◎(原病院経営局長)
 これは病院長がどういうふうにとらえているかというところもございますけれども、私といたしましては現在かなりの部分を病院長に権限を委譲しておりまして、例えば医師の採用とかはほとんど院長の采配でやっております。平たく言いますと、例えばプロ野球の選手が、監督が自分で選手を選んでくるか、オーナーが選ぶか、そういう関係かと思いますけれども、現在は病院長がほとんどの権限を持って医師等の採用はやっております。

◆(荻原委員)
 そうすると、どういう診療科目を持つかとか、あと、どこそこの先生は非常に腕がよくていいので、ぜひこの脳血管医療センターに来ていただいて、そしてどんどん患者さんに来ていただこうというような、そういう政策というのですか、そういうものも病院長さんが決められる状況に今はあるのですか。

◎(原病院経営局長)
 公立病院でございますから、例えばあしたから耳鼻科はもうからないからやめると言われましても、そこまでは民間の病院と違いますので、これはちょっとできませんし、できないというか、これは局としても、議会とも御相談する必要のあるような問題でございます。しかし、例えば仮にAという科の診療部長を、非常に優秀な人がいるからその人を連れてきたい、そういう人事は病院長の判断でやることができます。
 ただ、今は公務員でございますから、給料を2倍にしてあげるから来てくれるかというところ、2倍、3倍にして人をつるというところまでは、横浜市ではいっていません。

◆(荻原委員)
 わかりました。ありがとうございます。