横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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平成23年 健康福祉・病院経営委員会

△市第169号議案の審査、採決

◆(荻原委員)
 改正までの経過のところで、名義貸しと思われる事例などの問題が生じていますとあるのですけれども、今現在もこのように思われる事例はあるのでしょうか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 現条例の施行後、紛争につきましては17件出ています。その中で、名義貸しと思われる事例は1件ございます。それについては、いわゆる自己資金率の確認ができない状況で不許可に至ったものでございます。

◆(荻原委員)
 その件はもう既に不許可となったと思いますが、今現時点で、これは名義貸しではないかと疑われるような案件はあるのでしょうか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 現状、我々が知り得ている情報の中ではございません。

◆(荻原委員)
 先ほどの不許可となった案件は、財務関連の書類が提出されなかったと伺っておりますが、確認が不十分だったというのはどういった経緯なのでしょうか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 委員がおっしゃる財務状況の関係書類について、現条例での審査基準の中で提出を求めている部分があります。その必要な書類の確認ができていないという状況で、不許可に至ったということでございます。

◆(荻原委員)
 書類そのものが提出されていないということですか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 そのとおりでございます。必要な書類が提出されなかったということです。

◆(荻原委員)
 これは改正案でございますので、例えば今日現在、適用するとなったら現行条例を適用することになると思うのですけれども、私も1件御相談を受けているものがありまして、例えば、改正前に既に現行の条例に従って標識が設置されている案件について今後、現行条例に従えば財務関係の調査といいますか、査定といいますか、そういうものを進めていくことになろうかと思いますけれども、改正する条例案の趣旨と現行条例の名義貸しに対する審査、査定の内容は違ってくるのでしょうか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 改正条例の中にある財務状況を審査する審査委員会は、現状はありません。ただ、私どもとしては、現条例の中でも経営の安定性ですとか継続性、いわゆる経営主体の適格性についてはいろいろな方々の御意見を伺うようにしています。
それは審査会という組織ではないのですが、公認会計士の先生であったり、あるいは弁護士の先生であったり、そういった方に個別に、この状況は適格性においていかがでしょうかという御意見を伺っています。
ですから、もちろん改正条例ではそのようになるのですが、現状の部分でも改正条例の趣旨を十分取り入れて、我々も積極的に対応したいと思います。

◆(荻原委員)
 改正案ができるので、改正後は審査会の設置に基づいてやっていけるのはいいと思いますけれども、現在申請が出ているものについて、改正後と今、このタイミングで既に申請を進めようとされているものと落差があってはいけないと思うのですけれども、その点を不安に思われている方々もおられる中で、特に名義貸しの部分については、現行の条例に基づいても、名義貸しであるかないかの審査については改正後と変わらず厳格に行っていくのだと考えてよろしいですか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 条例が可決されて制定される前に手続を進めているものについては、今度こういう条例ができたからといって、遡ってというのは難しいと思います。ただ、手続等に関しては新条例をいきなり適用させることはできませんけれども、今、おっしゃった名義貸し等については今の条例でもだめですよと言っているわけですから、それは新条例の趣旨を踏まえて、考え方が適用できるところについてはそういう考え方に沿って指導してまいりたいと考えています。

◆(荻原委員)
 その指導というのは、改正後においては義務づけをする財務状況の報告書ですが、その内容と同様のものを提出しなさいという指導ということでよろしいですか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 今でも必要な手続は求めております。この書類をいつまでに出しなさいとか、そういった条例の規定をそのまま適用することはできませんけれども、名義貸し防止という趣旨に沿って、必要な書類の提出を求めたりといった行政指導は行ってまいりたいと考えております。

◆(荻原委員)
 必要な財務基準のところで、先ほど自己資金が50%以上とありましたが、これは現行条例でも変わりはないのでしょうか。

◎(桐ケ谷監視等担当部長)
 現在の審査基準でもそのように定めておりますので、その基準に従って進めてまいります。

◆(荻原委員)
 現行の条例で進められている案件についても、改正後、特に名義貸しである、ないの審査基準に落差が生じないように、ぜひきちんと、厳格に審査を進めてもらいたいと思います。これは要望です。