横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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平成24年 市民・文化観光・消防委員会

△市第51号議案(関係部分)の審査、採決

◆(荻原副委員長
津波対策備蓄事業について伺いたいのですが、まずサイエンスフロンティア高校が代替拠点になっているのですけれども、サイエンスフロンティア高校は沿岸部にあるかと思いますので、津波が来たときの浸水が本当にないのかどうかという点は、素人ながらに心配になるところなのです。
 神奈川県がメッシュで浸水被害想定を出していますが、横浜なりにより細かいメッシュ予想をして、私が見させていただいた神奈川県の緑色の浸水予測図より広がった形での浸水予想を立てられていると思うのですが、その横浜市が行った予測でも、このサイエンスフロンティアは全く浸水しないという状況にあるのでしょうか。

◎(山隈危機管理室長)
御指摘のとおり浸水エリアからは外れております。

◆(荻原副委員長)
私はそのメッシュ地図を見させていただいていないのでわからないのですけれども、そのエリアから外れているというのは、どれぐらい離れているのですか。

◎(山隈危機管理室長)
大ざっぱな地図を見ておりますが、サイエンスフロンティア高校の片方は、鶴見川にほぼ接しておりまして、その鶴見川の方は堤防がありますので、ここは溢水をしないということですので、こちら側は鶴見川の川幅だけ、いわゆる浸水のエリアから離れているということになりまして、その反対側は、一番近い浸水エリアから四、五百メートルぐらいサイエンスフロンティア高校と離れているといったような状況です。もっと詳しい資料ということであれば、後ほど細かい地図をお出ししたいと思います。

◆(荻原副委員長)
そうですね。資料をいただきたいとも思います。サイエンスフロンティア高校は沿岸部にあるけれども、代替拠点とした理由ですが、それはメッシュから外れているからということだけなのかを伺いたいと思います。

○(斉藤[達]委員長)
ただいま荻原副委員長から資料要求がありましたが、これは委員会として資料要求するということでよろしいでしょうか。
     (「はい」と呼ぶ者あり)

○(斉藤[達]委員長)
では、委員会として資料要求しますので、後ほど各委員の控室に配付しておいてください。

◎(山隈危機管理室長)
津波エリアに入っていないということと、現行の拠点から一番近いということで選びました。

◆(荻原副委員長)
津波対策備蓄事業については補正予算で整備するとして、代替拠点というのは、より深く検討した結果、もっと適切な代替場所があるとなった場合、変更することはできるのかどうか、局長にお伺いします。

◎(荒井消防局長)
もしそのような施設が確保できるものならば、その変更についてはやぶさかではありません。

◆(荻原副委員長)
そのように柔軟に考えていっていただきたいと思います。
 それから、西区の岡野中学校は現在調整中ですとある、この岡野中学校からさほど離れていない場所に平沼小学校というところがあります。横浜が想定したより細かいメッシュでの想定、これは地図で見させていただきました。緑色のものですね。そうすると、その小学校にはその緑色のメッシュがかかっているのですね。しかし、津波浸水被害が想定される地域防災拠点にはなっていないわけであります。事前にこの程度の浸水であれば大丈夫であろうと、要は防災拠点として機能するであろうと御説明を受けました。しかし、これも素人ながらですが、そのメッシュが平沼小学校に食い込んでいるのです。その上でそのメッシュのボーダーをそこまできっちり信じて決めていいのかどうかとも思うわけです。メッシュがかかっているのですから、もしかしたらどばっと入ってくるかもしれないですよね。そういった場合はどのように想定されておられるのでしょうか。

◎(山隈危機管理室長)
36平方キロメートルは浸水するということで、浸水する際のところは、本当に荻原副委員長おっしゃるとおり、するかしないかというところがずっと市内にあるわけですが、平沼小学校もそういうところにある学校の一つなのですが、あくまでも県の想定、それから我々は県の想定をさらに補完するために川の遡上も検討いたしましたが、その結果として平沼小学校は接してはいますけれども、施設は浸水しないという結果になっておりますので、特段、代替施設を検討するということはいたしませんでした。
 ただ、この地図を見たときに、その地域の方あるいは運営委員会の方は非常に心配になるということは想定されますので、丁寧に説明していきたいと思っております。

◆(荻原副委員長)
平沼小学校の場合は、そのメッシュを見たとき、校舎にはかかってはいないのですけれども、これはもっと細かく見ないとわからないですけれども、あそこには緊急給水設備があります。そこにはかかっているのですか、かかっていないのですか。

◎(山隈危機管理室長)
そこまでは正確には把握できません。

◆(荻原副委員長)
地図を見る限り、平沼小学校は右側に校舎がL字型にあります。そして左側にその給水設備がありまして、真ん中にグラウンドがあります。そのメッシュが示している浸水予測は、左側にかかっているのですね。これはもっと細かく見ないとわからないことですけれども、私は非常に給水設備が心配です。また、そんなぎりぎりのところでメッシュがかかっている小学校でこれは安心だと、本当に市民に説得力があるのかどうかです。この点、しっかり考えていただきたいと思うのです。このぎりぎりのところ、あるいは平沼小学校のように緑のメッシュ、要は浸水の予測が入っているところで、施設自体は大丈夫であろうと御判断された箇所というのは何カ所ありますか。

◎(山隈危機管理室長)
7校ございます。それは一応浸水のエリアの際といいますか浸水のエリアの中に入っているものの備蓄庫、体育館が2階にあるとかといった理由から、引き続き防災拠点として使えるだろうという判断をしたものは7校ございます。そのぎりぎりのところで使える使えないの判断をしたというのは、数としてはございません。平沼小学校についても、浸水エリアに入っていないということで、そこを引き続き使う使わないの検討というのは、入っていないという時点でしておりませんで、引き続き使うという判断でございます。

◆(荻原副委員長)
グラウンドは浸水しているのですよ。でも、その防災拠点は浸水していないという判断をされるのですか。局長はいかがですか。

◎(荒井消防局長)
基本的には校舎や体育館を避難場所として利用するという今のやり方では、直接の影響を受けるということはないと判断できますが、その心理的な問題とかも含めまして、もう一度その辺については考える必要があれば考えてみたいと思います。

◆(荻原副委員長)
ぜひ考え直していただきたいのです。少なくとも検討していただきたい。少なくとも全くメッシュが入っていない防災拠点とメッシュがかかっている防災拠点と同じように扱うのは、私は非常に危機感を持っています。市民の皆さんに対して、特に平沼小学校のようにメッシュがかかっているところの防災拠点の運営委員の皆さんに対しての説明の仕方、これはしっかり説明していただきたいと思うのですけれども、そのような予定はありますか。局長、答えてください。

◎(荒井消防局長)
既に代替の拠点の件につきましては、地元とは十分相談させていただいていると認識をしておりますけれども、今の御意見の内容を踏まえまして、必要に応じた取り組みといいますか相談をもう一回してみたいと思います。

◆(荻原副委員長)
ぜひお願いします。

○(斉藤[達]委員長)
よろしいでしょうか。
     (「はい」と呼ぶ者あり)

○(斉藤[達]委員長)
それでは他に発言もないようですので、本件については質疑を終了し、採決することに御異議ございませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○(斉藤[達]委員長)
それでは、採決いたします。
 本件については、原案のとおり可決することに御異議ございませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり)

○(斉藤[達]委員長)
御異議ないものと認め、市第51号議案関係部分については原案可決と決定いたします。

△横浜市防災計画「震災対策編」の修正素案について

◆(荻原副委員長)
今後のスケジュールで確認で伺いたいのですが、各拠点の運営委員会、防災対策連絡協議会といったところへの各種団体へのヒアリング日程というのはもう固まっているのでしょうか。

◎(山隈危機管理室長)
すべての区においてこういったもの、あるいはすべての拠点でこういったものが開かれるわけではありませんので、各区を通じてできるだけそういう場をつくっていただいて、うちからいきたいということで区に今お願いしておりまして、決まっておりますものは、防災拠点の運営委員会につきましては9月9日、これは先週の日曜日でした。9月26日に都筑区の防災拠点、それから10月5日、保土ケ谷区の防災拠点、それから防災対策連絡協議会につきましては、8月に緑区に伺って、9月20日、9月26日にそれぞれ泉区、都筑区に伺うといったような、まだ日程的な予定としてはまばらでございますが、区のほうにできるだけこういう説明の機会をつくってほしいということで、今お願いしているところでございます。

◆(荻原副委員長)
各区にある防災拠点、各種団体等との日程についてはどのように調整するのですか。

◎(山隈危機管理室長)
前回の6月のこの委員会で、市民意見募集をやるだけではなくて、できるだけ各種団体に出向いて丁寧に意見を聞くべきだという多数の意見をいただきましたので、それ以降調整をしております。
 例えば子育て団体などはまだ具体的な団体は決まっていませんが、男女共同参画センターなどを通じて団体を今選定していただいているところでございます。

◆(荻原副委員長)
これは本当に10月末までに各種団体全てに十分に網羅することができそうですか。

◎(山隈危機管理室長)
先ほど団体名といいますか団体の種類を申し上げましたが、それらについては必ず幾つかの団体、最低1つの団体はやります。ただ、あとは10月末までの間でできるだけ多くやりたいと思っていますが、それで十分かと言われると、それで十分とはなかなか言えないのですが、できるだけやっていきたいと思っています。

◆(荻原副委員長)
ヒアリングができなかった団体に対しては、今後どのように対処していくのですか。

◎(山隈危機管理室長)
地域防災拠点の運営委員会も市内で453ございますので、できてもそのうちのほんの一部ということになろうと思いますが、453については、すべて委員長あてにダイレクトメールを送って御意見を伺うこと、そういった取り組みもやっていきたいと思っています。

◆(荻原副委員長)
区の防災対策連絡協議会、私はこれは非常に重要だと思っているのですけれども、これに関してはいかがですか。先ほどは3つしかヒアリングできていないということですが。

◎(山隈危機管理室長)
これについても、非常にメンバーが多かったりで急遽区のほうで開くということもなかなか難しい状況があると聞いておりますので、できる限り開いていただきたいという中で開いていただいたところに説明に伺いたいと思います。

◆(荻原副委員長)
しっかりと対応していただきたいと思います。特に6月からやっているということでございますから、区の防災対策連絡協議会は急遽というわけではないと思いますので、できるだけヒアリングをしっかりとやっていただきたいと思います。要望です。

◆(丸岡委員)
今スケジュールのことであったので、多分されるとは思いますけれども、意見ヒアリングのところで、子育て団体、障害者団体とあるのだけれども、高齢者に向けてというところがないので、高齢者の事業所、災害時の連携という意味においても、やはり高齢者支援をしている事業所とのヒアリングを多くしていただきたいと思います。
 それから、地域防災拠点についてですけれども、防災拠点もふやしているというところで、主に小学校、中学校のバリアフリー化というのはどのようになっているか確認はとられているのでしょうか。私の感覚でいると、小学校、中学校は車いすの子がいると、段差をなくしたりという工夫はされているのだけれども、いないとされていない学校が多いかと思います。災害時に車いすを利用されている方のためにはやはりなるべく段差のないスペースを確保してほしいと思います。
 続いて、女性、乳幼児、高齢者等のスペースの確保をしましたということ、本当にやっと女性にも目を向けられたということはありがたいかとは思うのですけれども、この検討委員会の中に女性というのはいるのでしょうか。

◎(山隈危機管理室長)
その検討委員会は、市の内部では副市長をトップにやっているわけですが、女性職員も当然含まれております。

◆(丸岡委員)
ぜひ女性の目線も大切にして、今後の防災計画を進めていただきたいと思います。

○(斉藤[達]委員長)
それでは、発言もないようですので、本件についてはこの程度にとどめます。