横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和2年 健康福祉・医療委員会

△市内病院の患者数等の動向について

◆荻原委員
 表面の2の経営状況についてお伺いいたしますが、感染症医療と高度急性期医療の両立がありますが、メディアでも緊急ではない手術は後にするとかいう報道も出ている中で、両立について、横浜市において今どういった課題があるのか、どういう見解か教えてください。

◎修理医療局長兼病院経営副本部長
 病院はコロナの患者さんだけを診ているわけではなくて、実際4月、5月のときは、左側の表にあるように受診控えが起きたり、コロナが非常に怖いということもあって、病院も1病棟空けて対応するということがあったわけです。手術の延期も行われました。ただ、現時点では通常のモードに戻ってきております。  やはりがんの患者さんとか心臓の患者さん、脳卒中の患者さんに対応していくことも必要なので、高度急性期病院では通常の診療、それから救急の医療、それとコロナの感染症の両立を図っていくために、当然コロナの患者さんを受け入れていくためには、ある程度通常の診療を圧迫するという言い方は変ですけれども、向こう側に押していく必要があります。できるだけ両立させながら、患者さんが増えたときに通常の診療を少し控えていただくという工夫は必要かと思います。

◆荻原委員
 通常だったら受けられる手術とかは少なからず延期されているものも含まれていて、両立のためにはやむを得ないというところでしょうか。

◎修理医療局長兼病院経営副本部長
 現在のところ、例年より件数が減っているということもあって、救急については問題はありません。通常診療についても、現時点においては延期するというところまでは行っていなくて、どちらかというとベッドの空き具合を工夫しながらやっていると聞いています。

◆荻原委員
 この文章の下にある今後の感染拡大の可能性を踏まえると予断を許さないと書いていますが、裏面にある病床占有数500床が確保されていて、先ほど91床が重症者用ということで、グラフでは重症者が大体20から30の間でしょうか。  こういった占有率を含めて、どういう状況になると、今後感染拡大がどこまで広がったら、感染症医療と通常の医療あるいは救急医療の両立のバランスが崩れてしまうかという点については、どういう状況でしょうか。

◎修理医療局長兼病院経営副本部長
 なかなかそれを予測するのは難しい。いわゆる救急医療がどのぐらいの件数が出てくるのかということと、一般の患者さんがどのぐらい来られるのかということにもよるので、それとの兼ね合いかと思います。例えば今インフルエンザが出てないので、ある意味インフルエンザによる発熱患者さんを診る手間はなくなっているので、その分、ある程度少し余裕があるということです。  今後例えばインフルエンザの患者さんが伸びてきたりすると、その分、医療と両立させなければならないので、なかなかコロナの患者さんを受け入れる余裕が少なくなってくるけれども、例えばそういったものがなければある程度余裕が出るので、現時点において、どのぐらい行けば、どうなのかということについては、なかなか申し上げにくいと思います。

◆荻原委員
 市民にとって今は第3波で非常に気をつけなければいけない、暮らしのいろいろな場面で、お買物するにも非常に緊張しながら暮らしていらっしゃると思います。横浜市の病院の状況が今、市長は逼迫状況にないとおっしゃりつつ、やっぱり大変なのではないかということを市民は非常に心配しておられる。大丈夫とおっしゃっていただくときに、しかしながら、今後ここまでこうなると危ないので、皆さん引き続きよろしくお願いしますというインフォメーションが私は欲しいと思うのです。  そういう意味で今の横浜の状況が、こうなったらアラート状況に入るという見立ての部分は全く示せない状況でしょうか。それとももうちょっとここに来ると危ないというものがあってほしいのですが、教えていただきたい。

◎修理医療局長兼病院経営副本部長
 なかなか難しいと申し上げましたが、横浜市の場合は最大限500床確保すると病院側とお約束しております。1病棟ほぼ空けるという状態なので、あえて申し上げれば、重症者・中等症がそこに近づいていくということになれば、結構苦しい状況になると思いますので、今後の感染状況で重症者、中等症者がどのぐらいになっていくか注視していきながら、どこできちっと言うのか考えたいと思います。

◆荻原委員
 ぜひ市民の皆さんに対するインフォメーション、大丈夫ですとおっしゃっていただくときの根拠になるようなことを、しっかりお伝えいただきたいと思います。

  

△第4期横浜市障害者プラン素案に係るパブリックコメントの実施結果について

◆荻原委員
 3ページ、今後の検討とするものの3番ですが、ラポールは非常に大きな規模で施設がありますけれども、横浜市の北部にあって、南部、真ん中の皆さんにより便利に御利用いただけるような大規模な障害者スポーツの施設があってもいいのではないかというお話を以前した折に、方向性として各地域、身近なところで障害スポーツを楽しめる仕組みをつくっていきたいと伺いました。今後の検討とするもののところに、同趣旨の御意見が載っておりますので、検討段階のものなのか、実際にやっていくと方向づけられているのか、方向づけられているものであれば、ぜひこれを採用していただきたいという気持ちでいるのですが、どうでしょうか。

◎上條障害福祉保健部長
 障害者スポーツが身近な地域でできるように、ラポールあるいは今年1月に新たに開所しましたラポール上大岡から、地域のいろいろな場所にスポーツを広めていく活動を現在進めております。そういう意味では既に行っているということも言えますが、この御意見につきましては、地区センターという具体的なところも入れていただいております。地域で広めていく上では、各区のスポーツセンターやほかにもケアプラザとか様々な場所で今行っているところですが、地区センターでの実施も今でもありますけれども、地域のどういう場所でやったら活動しやすいか、この意見は御参考にして、それを踏まえた上で、いろいろな場所を広げていきたい。今後の進め方を検討する上の参考とするという分類にしました。御意見の趣旨とか進めていく方向性は合致していると考えております。

◆荻原委員
 そうすると、具体的にプランの中でどのように書き込んでいただけるのか気になりますが、どうでしょうか。

◎上條障害福祉保健部長
 事業の取組として、身近な地域における障害者スポーツの推進という項目を1つ立てておりまして、引き続き障害のある方が身近な地域でスポーツに取り組めるよう、各区のスポーツセンターや中途障害者地域活動センター等と連携し、地域の人材育成を進めながら、障害者スポーツの推進を図りますという事業内容をお示ししております。

◆荻原委員
 この方向性のすばらしいと思うところは、まさに障害あるなしにかかわらず、インクルーシブに地域に当然のものとして障害者スポーツが組み込まれていく、そのプロセスとして、各地域で地区センターや様々な施設で障害者スポーツが行われていくことそのものが、すごくいい方向性だと思うので、ぜひ市民のパブリックコメントの御意見を反映しながら、しっかり取り組んでいただけたらありがたいと思います。

◆安西副委員長
 今提出された御意見への対応の考え方の3番で、今後の検討の参考とさせていただくもの574件ありますけれども、3期のときもこのような形で次の期に検討させていただくものがたくさんあったかと思います。現状としては参考とさせていただくもののお声に対して、どれぐらい反映できたのか取ったりされていますか。

◎上條障害福祉保健部長
 申し訳ございません。そういった分類での振り返りはしておりません。

◆安西副委員長
 574件で全部読み切れていませんけれども、一つ一ついろいろな市民の方、また関係者の方の思いが詰まっている部分のお声でもあるので、やはり数年先の次の期のときに、どういう声が反映されていったのか、仕組みの中で反映した件数を翌年度のときに報告することで、パブリックコメントしていただいた方々への一つの市としてのお声の形になるのではないかと思ったのですが、どうですか。

◎上條障害福祉保健部長
 現行第3期プランの振り返りにおいても、できていることと、できていないことがあると思います。進捗の度合いというのはそれぞれの取組によっても異なるものがありまして、そちらのほうの振り返りはしっかり行っているところですが、今御指摘いただきましたように、パブリックコメントでいただいた御意見一つ一つ丁寧にもう一度振り返ってみたいと思います。

◆安西副委員長
 ぜひよろしくお願いします。

○渡邊委員長
 他に御発言もないようですので、本件については、この程度にとどめます。