横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和3年 健康福祉・医療委員会

△市第129号議案の審査、採決

◆荻原委員
 議決範囲について、範囲以外となる分類に当たっての考え方を確認したいと思います。

◎上條障害福祉保健部長
 議決範囲外となる内容につきましては、資料にもございますが、予算審議に係る指標、これは毎年の予算の中で数字的なものは御審議いただくということで、範囲外と考えてございます。指標、事業量についてです。
 また、今回の計画策定の背景にあるデータや図表、コラムといったトピックス的なところについては、計画の基本的な方向性というものとは異なると考えまして、範囲外としているところでございます。

◆荻原委員
 データなども、私たち議会で、これはどういう趣旨かなど、このデータに基づいてもっとこういう施策が必要ではないかという考えも出てくることがあろうかと思いますが、そういうことはきちんと意見反映していただけるという理解でよろしいでしょうか。

◎上條障害福祉保健部長
 データにつきましてもプランの中にも掲載してございますし、これに基づく御意見といったものについては、引き続き対応をしていくべきと考えております。

◆荻原委員
 それも踏まえまして、特に今回この障害者プランで住まいのところ、この原案でいきますと特に36ページのあたりかと思うのですけれども、様々な障害状況の皆様がおられる中で、その方の人生にとってベストな住まいを市として提供していくということが非常に重要なのだろうと思います。今回のこのプランの策定に当たっても、私としては特に健康福祉局の皆さんに御尽力をいただきたいと、要望を改めていたしたいところでございます。
 36ページに、入所施設のことについても2行ほど言及しておりまして、昨今の地域移行の方向性も含めて入所者を減らしていくという方向に本市もあるかとは思いますが、その障害状況によって入所することがその方の人生にとって必要な状況だということを踏まえる中で、入所者が増えていく状況もときにはあろうかと思います。そういうときは、減らすということのみを目的化としないで、きちんとその方の状況をしっかり見て、入所が必要だという状況であれば、それはしっかりと対応していただきたいのですが、そのあたりの考え方を教えてください。

◎上條障害福祉保健部長
 住むところというのは、本当に大事なところだと思います。これまで障害のある方の入所施設については、入所すればそこで一安心といいますか、ずっといられるというところもかつてはあったかと思います。現在は、委員も今おっしゃっていただいたと思いますが、その人にとってどういう住まい方がいいのか、暮らしがいいのかということを、一人一人しっかりと確認していくことが必要だと思います。
 その結果、入所施設から地域移行していくという道筋、選択肢もしっかり用意しておく必要があると思いますし、人生の一時期入所施設でのサービスが必要という方に対して、しっかりとサポートしていくことが必要だと思います。単に入所者を減らすという数字が目標ということではなくて、その人に合った住まいを考えていくことだと思います。
 ただ一方で、入所施設というものが対応できるだけの量は必要かとは思うのですが、全体の目標として、地域移行を進めていこうという中では、なかなか増やしていくことは臨機にできるものではないので、それについてはしっかりと状況を見ながら、現に入所されている方たちの地域移行を進めるということと、その方たちの状況をしっかりと見ていく作業を同時に進めながら、対応していくことが必要なのかと考えております。
 現状において横浜市として、入所のベッド数を減らしていくことを今回のプランで予定しているわけではなく、増やせないまでも現状を維持していくのがプランの中身となってございます。

◆荻原委員
 ぜひ、でき得る限りの御尽力をいただきまして、障害状況をしっかりと対応いただいた上で、障害のある方々が住まいの選択をできる状況をつくっていただきたいと思います。要望です。