横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和3年 令和3年度予算第一・予算第二特別委員会連合審査会

△総合審査 

◆荻原委員
 立憲・無所属フォーラムの西区選出、荻原隆宏でございます。午前の大岩委員に引き続き、会派を代表し市長に質問をさせていただきます。
 まず、東横線跡地について伺います。
 高島町交差点から横浜駅の方向に向かって浅山橋交差点付近までは健全度調査を終えて、現在、地域の皆様に御意見を伺いながら取組を進めていただいていると伺っております。一方、高島町交差点から桜木町駅方面に向かう長い直線コース、これは約1.3キロございますけれども、この直線コースは今後どのように整備されていくのかをお伺いいたします。

◎林市長
 東横線跡地は、都心臨海部に残された新たなにぎわいを創出できる貴重な空間と考えています。整備に当たっては、回遊性の向上やにぎわいの創出を図り、緑あふれる魅力的な歩行者空間を基本として進めています。引き続き、直線コースについても最新の設計基準に対応する健全度調査を実施し、その結果を踏まえ、地域の皆様の御意見を伺いながら整備を進めていきます。

◆荻原委員
 パリでは廃線となった跡地を緑の散歩道にしたり、ニューヨークでも廃線となったところを高架部分をハイラインという線形の公園となるように緑豊かな歩行空間を創造している例が世界にも見られますけれども、東横線跡地もこのように歩きたくなるような空間に整備できないものかと思うところでございます。通常の市の土地として、パリやニューヨークのように魅力的な空間を整備できないのかどうかをお伺いいたします。

◎林市長
 ニューヨークのハイラインは、高架鉄道の廃線跡地をうまく活用してまちのにぎわいに寄与しているものというふうに認識をしています。東横線跡地につきましては、これまでも道路施設として国の補助を受け土地の取得や整備を進めています。ハイラインや新しい利活用の事例などを参考にしながら、多くの皆様に御利用いただけるように工夫していきたいと考えます。

◆荻原委員
 この当該直線コース部分、健全度調査はこれからだと伺っているのですけれども、終了時期はいつになるでしょうか。これは局長にお伺いいたします。

◎小池都市整備局長
 健全度調査は、構造物の劣化を判定する現地調査と最新の設計基準による耐震照査を行うものでございます。直線コースの健全度調査は来年度に行う予定ですが、調査結果によっては追加調査などが必要となる場合がございます。安全性に関わることですので、できる限り早期に実施してまいります。

◆荻原委員
 ぜひ来年度から国と十分に協議してパリやニューヨークに負けない空間を創造していただきたいと思いますけれども、この事業をぜひ加速して進めていただきたいと思いますが、市長の見解を伺います。

◎林市長
 国土交通省においても、居心地がよく歩きたくなる魅力的なまちづくりに向けた施策として、道路空間の再構築や利活用を支援する取組を進めています。整備に当たっては支援制度を活用するなど引き続き国と連携を図りながら、魅力的な歩行者空間の実現に向けて全力で取り組んでいきます。

◆荻原委員
 ありがとうございます。
 次に、重度障害児者への生活支援についてお伺いをさせていただきます。
 令和3年度は第4期横浜市障害者プランの初年度でもございます。障害ある方が自らが望む暮らしを手に入れて幸せな人生を過ごすことができるよう、あらゆる機会を保障される社会をつくることはまさに政治の責任であろうと、このように思います。現在本市が発行する障害者手帳をお持ちの方は、身体、知的、精神の各障害全部で17万1000人いらっしゃいます。毎年約2%程度増えておられると伺っております。
 そのうち知的障害のある皆さんがお持ちの愛の手帳で障害の程度が最も重いA1の方も平成26年度は4908人から毎年増加をされまして、平成31年度は約5500人となっておられます。年に100人ほど増えておられるということでございますが、これは今後も増加することが推測されると伺っておりますけれども、地域移行の政策がどんどん進んでいく中で入所サービスが限定的になっていくということで、必要なサービスを受けたくても受けられない入所待機の方々が増えていくことが私は懸念をしているところでございます。
 第4期障害者プランでは、入所者の状況を十分に踏まえながら地域移行を進めるという考え方が示されておりまして、同時に、施設に入所して支援を受けることが真に必要とされている人の把握を行うと、このように本市の今後の方向性も示されておるところでございます。入所サービスを受けたくても受けられない事例などがどの程度生じているのかという実態をしっかり把握していただきたいと思うところでございます。
 施設入所のニーズ把握を今後どのように行っていくのか、市長に伺います。

◎林市長
 施設への入所が必要な方については、18歳未満の方は児童相談所が、18歳以上の方は区や関係機関が相談をお受けする中で把握しておりますが、把握する内容が統一化されていないところがあります。こうしたことを踏まえて施設やグループホームなどの利用希望、御本人及び支援者の状況や緊急性の度合いなどをこれまでより具体的かつ詳細に把握できる方法を検討しているところです。これらの情報を本市で一元的に集約することで、より実態に沿ったニーズ把握を行った上で入所の調整に結びつけていきます。

◆荻原委員
 地域移行することが自己実現にかなう生活支援である場合はどんどん地域移行を進めてよいと思うのですけれども、一方で新規で入所が必要となる方々もいらっしゃいまして、こういった点におきましては施設を新設してでもサービスを確保し続けることが必要であると考えております。そこで、施設入所のサービスをしっかりと確保し続けていくことが必要だと思いますけれども、市長の見解を伺います。

◎林市長
 第4期障害者プランにおいては、現在の入所者の状況を十分に踏まえつつ、施設から地域生活への移行を推進するとともに、市内の障害児者の入所施設の定員数は現状を維持することとしております。今後とも、御本人や御家族の意向を丁寧に伺いながら、グループホーム新規設置など住まいの選択肢の一層の拡充を進めていきます。

◆荻原委員
 重度障害児者の皆様に必要な福祉サービスがきちんと提供することができるように福祉施策を推進していただくことを強く要望させていただきます。
 次に、崖地の防災対策について伺います。
 土砂災害警戒区域、イエローゾーンに指定されているエリアにおきまして、崖地で民有地で所有者の特定がどうしてもできないというところが幾つか市内にもあると思います。こういったところは民有地のために防災措置を市が施せないという状況で、そのままになっているという対応が続いているところがあると思うのですけれども。今現在所有者が特定できない危険な崖地は市内に何か所あるか、お伺いをいたします。これは局長に伺います。

◎黒田建築局長
 本市は土砂災害警戒区域内の高さ5メートル以上の崖地約9800か所の全てについて現地調査を行っております。そのうち特に改善が必要な約1300か所の登記簿上の所有者に対して、順次改善を御案内するダイレクトメールをお送りしています。これまでに297か所の崖地の所有者に対して延べ1281通をお送りしていますが、あて所なしとして本市へ返送されたものは175通ありました。この結果、9か所の崖地の所有者が特定できていません。

◆荻原委員
 それでは、所有者が特定できているけれども接触できていない危険な崖地も何か所ほどありますでしょうか。

◎黒田建築局長
 ダイレクトメールをお送りした後、151件の御連絡をいただいていますが、189か所の崖地の所有者からは連絡をいただけておりません。

◆荻原委員
 所有者が分からないとはいえ、そのまま何も手出しができないという状況は今後回避していく必要があると思いますし、あて所が分からない、接触ができない場合の対応というのも急がれると思っております。これらの所有者と接触ができない崖地の防災措置について今後どのように取り組んでいくか、市長の見解を伺います。

◎林市長
 崖地の改善には所有者の皆様の御協力が必要です。引き続き調査を進め、改善を働きかけていきます。また、所有者が特定できない場合等に備え、建物への被害を軽減するための擁壁の整備など、隣地で行う崖地対策への助成制度を設けています。これに加えまして、本市独自の即時避難勧告対象区域の設定など、警戒避難体制を整えることで総合的な崖地対策を進め、市民の皆様をお守りしていきます。

◆荻原委員
 ぜひ市民の不安に寄り添って防災措置を進めていただきたいと思うところでございます。
 次に、カジノIRについてお伺いをいたします。
 まずもって林市長、12年間の御奮闘に心からの敬意を表するところでございます。市長の御本を幾つか読ませていただきました。31歳でホンダの車を売り始めて、1998年、52歳でフォルクスワーゲン、ファーレン東京の社長になられて、ここから11年間経営者としてお仕事をされて、そして2009年に市長になられて12年目ということだろうと思います。経営職と市長職の違いはどのように感じておられるか、お聞かせいただけたらと思います。

◎林市長
 企業経営というのは私は特に小売業をやっておりましたけれども、顧客が求めるよりよい商品やサービスを提供して利益を得て次の投資につなげるのに対して、行政では、歳入の範囲の中で市民の皆様に必要なサービスを見極めて実施するということでございます。お客様によりよいサービスを届けたいという思いは同じでございますが、行政には将来のために投資するという視点が弱いと思いまして、戦略的な企業誘致をはじめとした将来の成長を見据えた取組にも力を入れてきたところでございまして、そういうところが違う点であるというふうに就任した当時はよく考えておりました。

◆荻原委員
 経営職を転じて市長になられたわけですけれども、実際に政治家になってみようと、やってみようと思ったきっかけのようなものがございましたら教えていただければと思います。

◎林市長
 長く経営に携わってきた中で、男女が協働して平等に働くことが大きな成果につながることを実際経験してまいりました。誰でも活躍できる社会を実現することが必要だということは、ずっと経営者時代に考えていたわけです。また、企業の経営者として横浜市を拝見したときに、財政規律を守るだけではなくて、将来に向けた投資もきちんと行えばもっと成長できる都市になると、ずっと横浜市に住んでおりましたけれども、そういうことも見ておりました。そういったことを実現するために市長選への立候補を決意いたしました。

◆荻原委員
 「一生懸命って素敵なこと」という本を読ませていただきまして、この中では、経営の要点は人であるというふうにおっしゃっておられます。「ちょっとした“気配り”で仕事も人間関係もラクになる!」という御本もございまして、これも、なぜ企業の経営を任され、市政を任せていただける立場になったのか、理由を尋ねられれば、その根本は常に人を大切にしてきたことだと思いますと。どうしたら相手に喜んでいただけるのか、お役に立てるのか、そんな気配りを地道に積み上げてきましたとおっしゃっておられます。まさに私もその点は同感でございますが、経営の要点は人であると市長がおっしゃったわけでございますけれども、実際に市長をおやりになられて政治の要点は一体何かとお考えでしょうか。

◎林市長
 お客様の思いを受ける、それから市民の皆様のやはり思いを実現し、安心安全なまちをつくっていく。これは共通しているところでございますけれども、特に私が市長職を通じて政治の要諦で考えたことは、二元代表制の下、市会の皆様と議論を重ねながら安全安心な暮らしと横浜のさらなる成長の実現に向けてともに取り組んでいくということを思っております。

◆荻原委員
 「共感する力」という御本では、今の社会、今の政治に足りないのは真の意味での共感力だと思いますと。相手の望むことを察知する能力、それがおもてなしだとおっしゃっておられます。それから、「失礼ながら、その売り方ではモノは売れません」という御本では、あなたの使命は何と市長が聞かれたときに、その問いには、お客様に尽くすこと、それに尽きると書かれていらっしゃいます。市長にとって、この場合お客様は誰かといえば、これは紛れもなく、今市長が御答弁いただいたように市民ということだろうと思いますけれども、社会には様々な状況がございますから、IRを歓迎する市民もおられたら、反対する市民もおられるわけでございます。
 私が大変この間残念に思いますのは、市長が反対する市民に尽くしているとは思えないということなのです。住民投票に意義を見いだせないと意見をおっしゃったり、オール横浜でIRを誘致すると宣伝したりされていました。これはあまりにも賛成に偏り過ぎている、そのように思います。市長の人格に照らせば起こるはずのないことが横浜に起こっている、私はそのように思ってきました。人を大切にしない市政が事IRでは目立っている。カジノIRに反対する市民に御自身で本当に尽くしていると思われますでしょうか、市長。(「先生、論理が飛躍していますよ」と呼ぶ者あり)

◎林市長
 今委員がお話しなさった市民の皆様、大変私もいろいろな御意見、反対運動というのもあって、リコール運動もありましたし、また、住民投票条例というのもあって、これはもう当然の市民の皆様の大事な大事な権利でございまして、そういうことについても私自身はもう全く向き合ってきたと思いますし、あとは住民説明会をすごく、残念ながら18回はできませんでしたけれども、12回やらせていただきました。 今委員がそういう市民の人に向き合っていないというふうにおっしゃったのですが、私は説明会もそうですし、その後の強い、絶対不安だよ、それからIRはやってほしくないという御意見の方のまさに罵声と怒声を受け続けたということです。それは私は経営者をやっていたときも、株主総会とかはありましたけれども、そういう経験は全くなかったのです。まさに生まれて初めて罵声と怒声を浴び続けたということです。
 それに対して私自身は本当に向き合って、私は受け続けたと思っております。リコール運動にしてもそうだと思います。ですからこれは、私の姿勢はいつも、反対なさる方もいらっしゃるし、賛成なさる方もいるという方の中にあって常に向き合った姿勢で生きてきたと思いますし、また、荻原委員は思いやりがないとおっしゃっているのですけれども、私にしてみれば、いろいろな方がやはりIRに対して希望を持っている方もいらっしゃるから、ここはなかなか難しくて、常に私の場合は市長というのはこういう立場で生き続けるということを約12年間で思っておりますので、これからもいろいろな御批判も受け止めますし、できるだけそういう方の気持ちに御理解を賜れるように努力はしてきたと思いますし、私自身が本当にいろいろなことがあっても、自分で言うと何ですけれども、ともかくひたむきに御理解いただけるような姿勢は取ってきたというふうに思っています。しかし、考え方が違うということは当然のことでございますので、それはお互いに相手のことは何であっても大切にしていきたいというふうに思っております。

◆荻原委員
 私も、民主党が下野したときに衆院選に挑戦をしたことがございました。このときも、私もやはり今市長がおっしゃったような民主党何やっているのだと、大きな声でまさに町なかで胸ぐらをつかまれるような勢いで、そういう経験があります。私はそれが政治家だと思うのです。それが政治家の使命だと思う。そういう様々な国民、市民の意見を受け止めるということだと思うのです。なので私は市長にぜひとも、もっと反対をしているという意見に対してリスペクトしていただきたいのです。どうして反対しているのかということをもっと分かっていただきたい、共感していただきたいのです。そこはどうですか。(私語する者あり)

◎林市長
 委員ごめんなさい、ずっとなりますけれども、私はすごくリスペクトしていると思います。委員、ちょっとそれは。もうこれだけずっと話していると長くなりますけれども、私は本当に大事にしています。今申し上げたことがそういうことなのです。私自身はもう全然、どのようなふうに、今委員がおっしゃったのは当然です。政治家はそういうものなのです。この仕事をやったら最後、今のいわゆる国政の状況を見ても分かります。ひたすら批判され続けてやって、そして、国のトップも恐らく在職中には理解されないのではないでしょうか。そういうものだと思います。ただ、今私は反論を申し上げたのですけれども、私の思いはそういう方についても大切にしているということだけ申し上げました。それについてしていないと言われると、もうこれ以上私も御説明ができないのですけれども、気持ちはリスペクトしています。委員の御意見も毎回大切に聞かせていただいております。

◆荻原委員
 もし本当にリスペクトされているということでしたら、意義を見いだせないという言葉で、直接請求20万です、市長。20万の署名をもって、法定の3倍ですから。これだけの意見をリスペクトしているというその言葉には全く説得力が私はないと思います。市長、昨年の記者会見で住民投票の結果のとおりになると答えていらっしゃいました。これは本心ではないですか。(私語する者あり)

◎平原副市長
 市長の会見で結果は尊重するということを今御指摘されているのだと思いますけれども、住民投票の条例化が可決されればという前提つきで一般論として申し上げたということでございます。

◆荻原委員
 臨時会の本会議でお答えにならなかったです。もう一度市長にお伺いいたします。記者会見で住民投票が行われたらその結果のとおりになるとお答えになったのは本心ではないですか。私はそれが市長の人格にふさわしい答えだと思うからです。市長、お答えください。

◎林市長
 申し訳ございません、人格云々かんかんというお話はここではさせていただきたくないと思います。私も政治家です。やらなければならないことがあると思います。私自身はここでずっと議論できないです。ここまで約2年間、誠意を持って私はやってきたつもりでございます。(「よし」と呼ぶ者あり)これ以上、どうやってやればよろしいでしょうか。ずっと反対されることは反対されることを、本当に私は受け止めております。しかし、賛成する方もいらっしゃる現実をどうすればいいですか、二元代表制で議決された結果について。経済界から来て、なぜ二元代表制で議決された結果が守られないのか私は不思議です。ずっとこれが続くのでしょうか。本当は何のためにここで議論しているか理解できないです。(「市民の声を聞け」と呼ぶ者あり)はい。でも私は双方の意見を大切にしているつもりです。

◆荻原委員
 まず、どうすればよいかということは、住民投票をやっていただければいいと思うのです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)賛成も反対も意見が分かるのですから。(私語する者あり)それから、二元代表は大事です。しかし、それでは間に合わない、選挙制度では間に合わないから直接民主制をやっていこうとヨーロッパもアメリカも頑張っているのではないですか。何で横浜でそれができないのですか、市長もう一度お答えください。記者会見でおっしゃったのは本心ではないのですか。(私語する者あり)

◎林市長
 二元代表制があるから議決されているのではないのですか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)それでは、住民投票条例をなぜ否決されたのでしょうか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)私の言ったことによって結果は決まるのですか。私一人の考えではないです。記者会見というのは物すごく複雑なことを聞かれて、自分の意に合わないこともたくさん書かれてきました。そのことについて細かく申し上げることはございません。いろいろなやり取りの違いはあります。でもそれに一々私自身がもうお話をしたり、メディアの方とどうしたこうしたなどということはもうお話しできないです。細かく話したくないです。ただ私が申し上げているのは、なぜ議会で議論して、二元代表制で決まったことがずっとこのまま繰り返し繰り返し同じ御質問をいただくのかと。
 最後には、今度市長選があります。これは自分から言及します。私は出るか出ないかは全く決めておりません。一番私自身が、うそをついたとか、裏切られたということは甚だしく、全くそういう言い方はあり得ないと思いましたけれども、ずっと我慢してまいりました。(「そうだ」と呼ぶ者あり)おかしいです。裏切ったとか、市民をだますという言葉が。私はそういう感情的なところで政治が語られるのはおかしいと思って極めて冷静にやってきたつもりです。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ですから、要するに、住民投票条例が否決されたという事実をお考えいただきたいと思います。
 それから、これから先に続くこと、いろいろなことが起きてくるときに、またそれは御意見を述べる機会がたくさんあるのではないですか。私は選挙に出るとか出ないとかは全く決めておりませんけれども、先ほどどなたか、民主党の方がこんな市長だったらやるなとかとおっしゃっていた方がいらっしゃいましたけれども、そういう可能性はあるのではないでしょうか。ほかの方がやられるかもしれないし、分からないです。私は今は全く決めておりません。ともかくこの喫緊の重要な、コロナで、私は本当に全精力をつぎ込んでおりますので。(「頑張れ」と呼ぶ者あり)

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 荻原委員、お待ちください。
 傍聴人の方々に申し上げます。委員会の妨げとなり、また、ほかの傍聴人の方々の妨げにもなるため、飛沫の拡散を防ぐ観点からも御静粛に願います。
 なお、注意事項を遵守いただけない場合は、委員会条例第13条第2項の規定により退場を命ずることがありますので、あらかじめ御承知おきください。

◆荻原委員
 市長、御質問にお答えください。本心だったのではないですかということなのです。記者会見で、住民投票行われるのだったらその結果のとおりになる、本心だったのではないですか。(「何の質問」「趣旨が分からない」と呼ぶ者あり)

◎林市長
 今この場でお答えはできません。私はそれに答えなければならないのですか。(「よし、答える必要ない」と呼ぶ者あり、その他私語する者あり)

◆荻原委員
 どうしてお答えできないのでしょうか。(「質問が悪い」「質問がよくない」と呼ぶ者あり)

◎林市長
 お答えできません。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 荻原委員、質問をお願いします。

◆荻原委員
 市長、IRはとてもこのように熱心に誘致されようとしておりますけれども、カジノはお好きですか。(私語する者あり)

◎林市長
 好きとか嫌いとか、私はやったことはございません。好きか嫌いかという感情はないです。感情というか考え方はございません。そういうことをやられる方もいるだろうし、そうではない方もいると思います。

◆荻原委員
 カジノに行ったことはないということでよろしいですか。

◎林市長
 はい。ラスベガスとかトルコに行きましたけれども、カジノには入っておりません。

◆荻原委員
 好きでもない、行ったこともない。そういうカジノをどうしてそこまで熱心に誘致されようとするのですか。(私語する者あり)

◎林市長
 カジノではないと思います。統合型リゾートです。なぜ統合型リゾートをやるかというと、基本的に統合型リゾートというのは普通の投資では成り立たないのです。全くそれは経営的に無理です。ですから、その壁を突き破ってやったのがカジノつきの統合型リゾートだと思いますけれども、何しろともかくカジノカジノとおっしゃいますけれども、統合型リゾートだということをお考えいただきたいと思います。

◆荻原委員
 IRはカジノです、市長。インテグレーテッドカジノリゾートなのです。そういう言い方でも世界では言われているのです。カジノの一形態がIRなのだ。市長、もしそういう答弁をずっとされて、また市民にもそういう説明をされていたら、それこそ市長、欺きですよ。IRはカジノではないなど。それは訂正してください。カジノがなければIRは成り立たないのではないですか。訂正してください。

◎林市長
 成り立たないです。これだけのスケールの統合型リゾートはあり得ない、できません。ですから、その資本投下をどうしてもらうか。その資本を回収しなければ、誰だって経営者、事業者はそこに手を出すというか、経営をやっていくことはあり得ないと思います。そのためにこういった形態が取られたし、日本は日本型の統合型リゾートだということを言っていて、非常に厳密な入場規制であるとか、様々な皆さんがギャンブル依存症になるのではないかという御不安とか、それを取り除くためにきちっとやっているというところでございますし、私が今まで知り得たIRというかカジノは、私が知っている限り、ラスベガスとかに行って知ったことは、特に私はショーや何かを見ていましたけれども、ドレスコードを守って富裕層の方がやっているという感じで私は受け止めておりました。

◆荻原委員
 市長、IRはカジノではないと先ほど明言されたのです。これは本当に訂正しなくて大丈夫なのですか。もう一度お願いします。

◎平原副市長
 国のIR整備法の中で日本型IRというのは制度化されたというか規定されております。その中でカジノも含むいろいろな施設があるのが統合型リゾート、日本型のIRということになってございます。

◆荻原委員
 市長がお答えください。

◎林市長
 今副市長が御答弁したとおりです。(「よし」と呼ぶ者あり)

◆荻原委員
 では、横浜市の現市長はIRはカジノではないということを正式に認めたということでよろしいですか、この先その議論で進んでいきます。副市長には求めていません、市長。私が立っていますから。市長、お答えください。(「委員長だよ、委員長が決める」と呼ぶ者あり、その他私語する者あり)

◎平原副市長
 先ほど申し上げましたとおり、日本型IRの施設の中にはカジノは含まれています。ただ、ほかの施設も充足されているというのが日本型IRの特徴でございます。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 荻原委員、質問を続行してください。
〔荻原委員「市長、答えてください」と呼ぶ〕

◎林市長
 今副市長が御答弁申し上げたとおりです。(「よし」と呼ぶ者あり)

◆荻原委員
 市長、それだけ御熱心にIRを進めようとしている。令和3年度は3億6000万円計上されておられますけれども、この3億6000万円というのはカジノ推進費として我々議会に上程をされておりますけれども、これは調査するものなのか、検討するものなのか、これまで議会の中でも度々そういう議論がありましたけれども、職員の皆さんもそのように御説明されることがあります。これは推進費ですか、検討費ですか。

◎林市長
 来年度は事業者を選定し、国への認定申請に向けて区域整備計画の作成を進めますが、市会で議決をいただくことが事業推進としての最終的な判断であると認識しています。令和3年度予算では、研究会等の開催により懸念事項対策の検討を進めます。また、広報紙の発行や事業説明会、公聴会の開催など、事業進捗に合わせて市民の皆様へ丁寧に情報発信し御意見を伺っていきます。

◆荻原委員
 推進費ですか、検討費ですかと伺っているのです。

◎平原副市長
 検討して……
〔荻原委員「市長、市長に聞いています」と呼ぶ〕

◎平原副市長
 最終的に議会にお諮りをして議決をいただいて、議決をいただけたら最終的な推進の判断ということでございます。
〔荻原委員「市長にお願いします」と呼ぶ、「立って言ったら」と呼ぶ者あり〕

◎林市長
 副市長が今お答えしたとおりです。

◆荻原委員
 この3億6000万円を推進費として表現することが正しいのか、調査検討費として表現することが正しいのか、どちらかを市長がお答えください。

◎平原副市長
 先ほどもお答えしました。いろいろ検討を続けさせて、区域整備計画を策定するための費用を予算計上させていただいておりますけれども、区域整備計画が策定された段階で議会にお諮りすることになりますので、そこで可決されるか否決されるかは今のところ分かりません。それが最終的な判断でございます。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 荻原委員、質問を続けてください。

◆荻原委員
 検討中ということも含まれるという理解でよろしいのでしょうか、副市長。

◎平原副市長
 そういう意味では調査研究のための予算でもあり、最終的には事業推進につながる予算ということも言えると思います。

◆荻原委員
 では、そういう意味合いも含まれる予算だということを副市長はおっしゃられる。それでは、これまでの市長の御答弁を踏まえますと、議会が区域整備計画の国への申請を否決した場合に市が賠償しなければならない旨の発言をされておられます。改めて確認をしたいと思いますが、議会が区域整備計画の申請を否決したら市に賠償の責任が生じるのでしょうか。

◎林市長
 区域整備計画は選定される事業者と本市が共同で作成するものです。可能な限りそのようなことにならないように適切に対応していきます。このため、実施方針においても、区域整備計画の作成費用について、事業者の計画に関する部分は事業者が、本市の施策に関する部分は本市が負担すると記載をしています。なお、損害賠償の請求は最終的には事業者の意思によるものと認識しています。

◆荻原委員
 賠償が生じるということでよろしいでしょうか。(私語する者あり)

◎平原副市長
 そうならないように取り組んでまいります。

◆荻原委員
 賠償が生じるか生じないかは分からないということですか。(私語する者あり)

◎平原副市長
 可能性としてはあると思いますけれども、そうならないように我々は取り組んでまいります。

◆荻原委員
 それでは、区域整備計画の申請を議会がもし否決をしたら賠償が生じる可能性があるという理解をいたしました。これは、地域の合意を前提としたIR整備法の趣旨にも反すると私は思います。この賠償については今はまだ規定されていないという旨の御答弁だったと思いますけれども、今後規定されるということであれば、それはどこで規定されるのですか。

◎平原副市長
 実施方針の中で大まかな考え方はお示しさせていただいております。最終的には、議決がされればですけれども、事業者のほうと横浜市のほうといろいろな約束事を交わすと思いますので、その中でいろいろな場合分けをして示していくことになると思います。

◆荻原委員
 私、通告の時点でも市長に全てお答えをいただきたいと、このように申し上げております。委員長、全て今後の答弁は市長にお願いします。(私語する者あり)

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 ただいま荻原委員より答弁者の指定に関する発言がありましたが、的確な答弁を行うのに当局が答弁者を判断しておりますので、御了承願います。
 質疑の続行をお願いいたします。

◆荻原委員
 何のための総合審査なのでしょうか、委員長。市長に御答弁いただく大切な機会なのです。私の人生の中でこんなに市長と一問一答でできるのなどこの十数分なのです。お願いします。私だって頑張ってここに来たのですから、市長、答えてください。(「冷静にね」と呼ぶ者あり)

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 荻原委員、先ほど答弁が。

◆荻原委員
 私は冷静に申し上げています。声が大きいだけです。賠償が生じるのだったら幾らになるのですか。市長。

◎平原副市長
 繰り返しになりますけれども、本市と選定された事業者が共同で取り組んでまいりますので、そのようなことにならないように適切に対応してまいります。

◆荻原委員
 賠償額について伺っています。

◎平原副市長
 今の時点では分かりません。(「よし」と呼ぶ者あり)

◆荻原委員
 区域整備計画、この吟味には十分な時間が必要だと思います。区域整備計画を公表して市民の皆さんに判断を仰ぐ、そのような旨の御答弁が先ほどもありましたけれども、区域整備計画の公表から議会の議決までにどれぐらいの時間を確保されようとしていますか。

◎平原副市長
 国への申請は今年の10月から来年の4月まで……
〔荻原委員「市長です」と呼ぶ〕

◎平原副市長
 4月までにということが決められております。我々は今、事業者募集をしておりまして、最終的な提案は6月ということになってございます。どの程度の数、どれくらいのボリューム感で出てくるかにもよりますので、それは本当に我々としても慎重に審議をした上で附属機関にも審議をしていただく。その上でどの事業者を選ぶのか、あるいは選べないのか、それも含めて慎重な判断が必要だと思っております。したがいまして、今、区域整備計画の完成時期については明確にお答えすることはできませんけれども、いずれにしても十分な内容でつくり上げていこうというふうなことで考えております。

◆荻原委員
 この夏の市長選で当選した市長がIR事業を打ち切ったときに市に賠償の責任は生じるのですか。

◎平原副市長
 応募に関する費用は応募者の負担ということで募集要項で定めておりますので、そのタイミングによってでございますけれども、賠償などが発生しないように取組をし続けてまいります。

◆荻原委員
 市長選で新しい市長がIR事業を打ち切ったときに賠償額が生じる可能性があるということですか。
〔荻原委員「市長に聞いています」と呼ぶ〕

◎平原副市長
 多分スケジュール感で言いますと、6月で提案を締め切りますから、なかなか事業者を我々が絞り込むのにも時間がかかると思います。先ほど言いましたように応募に関する費用は応募者の負担ということになっておりますので、応募の段階、提出した段階、まだ審査の途中の段階であれば我々に賠償は発生しないと思います。

◆荻原委員
 これは市長がお答えください。民意を問うた結果に市長選なり、議会なり、賠償が発生するかもしれない事業、しかも賠償額はまだ分からないというものをこれ以上進めるべきではないと思います。市長の見解を伺います。(私語する者あり)

◎平原副市長
 先ほど言いましたように、そういったリスクについても仮に事業者が選定されれば横浜市との間でいろいろな取り決めをしてまいります。それも含めて区域整備計画、議決の中で御判断いただきたいというふうに思います。

◆荻原委員
 市長、どうしてお答えいただけないでしょうか。

◎林市長
 私は、市長として政策全般を全て見ております。IRにつきましても、IRのチームをつくり、特に平原が責任を持ってやっていただいておりますので、私たちはチームで仕事をしています。ですから、私自身が語らなくても、今代わりにきちっと御説明をしましたから、私自身がきちっと任せて答弁させていただきましたので、そこは御理解を賜りたいと思います。

◆荻原委員
 基本協定を結ぶということになっておりますけれども、IR整備法にこの基本協定は規定されておりますでしょうか。

◎平原副市長
 整備法の中では規定はされておりません。

◆荻原委員
 法にない基本協定をなぜわざわざ締結するのでしょうか。

◎平原副市長
 設置運営事業予定者の決定後は、区域整備計画の作成や国への申請について本市と事業者が共同して取り組みます。また、国の認定後には、IR事業の実施に向けて実施協定を締結いたします。基本協定は実施協定締結までの間、本市と設置運営事業者の協力関係を確認して、手続等が円滑に進められるように締結するものでございます。

◆荻原委員
 この基本協定は市長選前に結ばれることはあるのでしょうか。

◎平原副市長
 我々は事業者の決定を夏頃としておりますので、それが市長選の先なのか後なのか、まだスケジュールがはっきり私どもも確定はできない状況でございます。

◆荻原委員
 夏の市長選の前に賠償が生じるようないかなる約束も選定された事業者と結ばないようにしていただきたいと思います。これは市長、お答えください。

◎平原副市長
 御意見としてお伺いしたいと思います。
〔荻原委員「これは市長です」と呼ぶ〕

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 先ほど申しましたが、的確な答弁を行うために当局が答弁者を判断しておりますので、御了承ください。

◆荻原委員
 非常に重大な横浜市のことでございますので、市長自ら御答弁いただきたいと思います。賠償が生じるようないかなる約束も民意を問う夏の市長選前にしないでいただきたいと。それを約束していただきたいということです。その見解を伺っているのです、市長。

◎平原副市長
 先ほど言いましたように、スケジュールによってくるところがございますけれども、(傍聴席にて私語する者あり)スケジュールから言うと市長選前にそういうお約束をすることは多分ないだろうというふうに私は今考えております。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 傍聴人の方々に申し上げます。委員会の妨げとなり、また、ほかの傍聴人の方々の妨げにもなるほか、飛沫の拡散を防ぐ観点からも御静粛に願います。
 なお、注意事項を遵守いただけない場合は、委員会条例第13条第2項の規定により退場を命ずることがありますので、あらかじめ御承知おきください。(「多分じゃだめだよ、それは」と呼ぶ者あり)
 質疑を続行いたします。

◆荻原委員
 市長、確約してください。賠償に関して市長選前には何の約束もしないと。

◎平原副市長
 先ほど言いましたように、事業提案が幾つ出てくるか、どれくらいのボリュームのものが出てくるか、その審査にどれぐらい時間がかかるか。そのスケジュールによります。ですから、今はタイミングがどっちが先なのかというのははっきり分かりません。

◆荻原委員
 それは時間がかかればかかるほどそのタイミングはなくなるわけですから、せめて夏の市長選前に民意を問う前にお金が動くようなことを何も決めないでくれと申し上げているのです。確約してください。(「議会の議論じゃない」「要望じゃだめだよ、これはやっぱりお金のことだから」と呼ぶ者あり)

◎平原副市長
 今我々が想定している基本協定のまず最初の締結の時期ですが、今年の秋頃だろうというふうに思っておりますので、市長選の前にはないと思います。

◆荻原委員
 市長にお答えいただきたかったと思います。
 国家的プロジェクト、これも市長がよくおっしゃっておられます。このIR整備に国家予算は幾ら投じられていますか。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 ただいま答弁の整理中でございますので、しばらくお待ちください。

◎平原副市長
 大変申し訳ございません、金額は今正確に申し上げられませんが、観光庁のほうでIRの法案をつくったり、今いろいろな準備をしております。それからカジノ管理委員会を運営しておりますので、その辺の事務費は当然国家予算として動いているというふうに思います。

◆荻原委員
 赤羽大臣が2月26日の予算分科会で、リスクは自治体が判断して区域整備計画を申請してくると、国は関知しないと明言して答弁をされておられます。国は責任を取らないと、こう答弁されておられるわけであります。国家的プロジェクトだから進めるというのは、市長、これは国にだまされていないですか。市長、国はお金を出さない、カジノ収益の15%と入場料15%は取る。しかし、リスクは取らない。この仕組み自体が私はおかしいと思うのですけれども、市長の見解を伺います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)

◎林市長
 赤羽大臣がおっしゃったのは、あくまでもこれを主体的に事業をやるのは各自治体に任せるという意味と私は受け取っておりまして、基本的にはやはり国がナショナルプロジェクトとしてやっているというふうに認識をしています。

◆荻原委員
 私は、国の議論と相当すれ違いがあると思うのです。私は市長が何か勘違いされているとしか思えないのです。赤羽大臣がおっしゃっているリスクというのはコロナ禍、これはそのまま赤羽大臣の答弁ですから、コロナ禍の様々なリスクを踏まえた上で御検討いただいた上でやれると判断した場合に申請がされると赤羽大臣は答弁されておられるのです。横浜市はどういうリスク評価をしているのですか。

◎平原副市長
 繰り返しになる部分がございますけれども、赤羽大臣の御発言は、コロナの影響により経済情勢が低迷している中で、提案が低調となるなどのリスクについては自治体が確認するという趣旨であると認識しております。実際今登録の段階で公表しましたけれども、1者登録が完了しております。登録期間は5月までございます。実際そういった動きになってございますので、その内容を我々は審査して、IRの内容を吟味して、横浜にふさわしいかどうかということを選定していきたいというふうに思っております。

◆荻原委員
 コロナ禍のリスクを鑑みて、アメリカのカジノオペレーターももう今は残っていないと思います。今1者が資格審査を通ったとおっしゃいましたけれども、応募事業者は一体何者ぐらいになりそうなのですか、見込みはありますか。

◎平原副市長
 募集のときにお話ししているのですけれども、最初に登録した段階で、最初に手が挙がった段階で公表します。それから登録の期間が終わる5月の段階で何者登録があったかということを公表しますというお約束になっておりますので、現在の状況は御説明できません。

◆荻原委員
 幾つかあると思うのですけれども、これらはカジノを含む提案ということで御発表がされるというふうに思っていてよろしいでしょうか。

◎平原副市長
 先ほど言いました日本型IRというのはカジノが必ず入っています。そういう意味ではカジノも含まれた提案だと思います。

◆荻原委員
 コロナ禍のリスクもある、さらにはカジノ産業がどうなるかも分からないというリスク、これを横浜市がどう判断するかというのは物すごく重要な局面にあると思います。今既に本市は、この競争においてかなりビハインドになっているのではないかと思います。不利な交渉を迫られることにならないかどうか、市長の経営者の考えを持ってお答えください。

◎林市長
 このコロナ禍というのは本当にそういう意味では厳しい決断が必要とされるというか、IRというのは、すぐこれで決まったとしても着工になっていくということはないと思います。政府か何かの意識も、後半というよりもかなり後のほうになるのだろうという。そういう意味ではアフターコロナで、この感染が終息したとき、それからさらに経済が回復された後あたりにその話が立ち上がってくるだろうという判断もしていらっしゃると思います。そこに向けて私たちは準備をしておりますし、国はやはり公募をきちっとやるという、スケジュールを全く動かしていないものですから、それに沿って私たちはやっているところでございます。これは一つ一つそういうリスクについてはきちっとお話をして、皆様とまた議論をして判断してまいりますから、決してこのことによって非常に横浜市の財政を危ういものにするというようなことの考えは私は全くございませんので、やはり経営者としての判断も十分に今してのことでございます。先のことを見たときに、やはりこれは一つのチャンスであろうかというふうに思って、今一緒に粛々と進めているところでございます。

◆荻原委員
 最後に、観光データについて伺います。
 一昨年の9月6日に質問させていただいて、東京都が5割、全国も5割、横浜は8割だという日帰り観光客の比較は不適切だと指摘をさせていただいてまいりました。文化観光局IR推進室からこの不適切性について話はありましたでしょうか。市長に。

◎小池都市整備局長
 先日の局別審査において荻原委員からそういったやり取りが文化観光局の質疑であったというふうに認識しております。その情報は私の局としても共有はしております。

◆荻原委員
 文化観光局長は市長にお話をしていただけるとお約束いただきました。市長、聞いておられますか。(私語する者あり)

◎小池都市整備局長
 確か私もその質問を聞いておりましたけれども、委員からそういうやり取りがあって、その部分を市長にというところは明快にお答えはしていなかったというふうに認識しております。その中で、私の局としてはその情報を把握しているというところでございます。

◆荻原委員
 局長は明確に市長ということを意味するとお答えになっております。現在も説明動画がアップされているのです。市長、ニュースレターの3月号にもURLが紹介されているのです。間違いがあったということをきちんと訂正して、市民に正しい情報を提供していただきたいと思いますが、いかがですか。

○高橋[の]予算第一特別委員会委員長
 ただいま答弁の整理中でございますので、しばらくお待ちください。

◎林市長
 今御質問がございましたけれども、横浜は日帰り客が多く消費額の高い宿泊客を増やすことが大きな課題であるということをお伝えしたものでありまして、荻原委員からの御指摘もいただいて、説明会の資料等ではそれぞれ出典を明らかにした上で、単純比較とならないように傾向をつかむための資料としてお示ししました。代替説明の動画でも、国のデータでは市町村ごとの数値がないため、市独自で長期にわたり継続して調査を行い、傾向をお伝えしている旨お話をしております。

◆荻原委員
 訂正して削除していただける、市民にその情報を伝えていただけるということですか。(私語する者あり)

◎平原副市長
 今市長から御答弁しましたようにデータは変えてございませんけれども、そういうものであるという説明を動画の中では加えてございます。

◆荻原委員
 全く説明になっていないと思います。市長、どうかカジノ反対の市民にしっかりと共感をしていただきたいということをお願いして、私の質問を終わります。(拍手)