横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和3年 市民・文化観光・消防委員会

△市第80号議案、市第81号議案、市第82号議案及び市第91号議案(関係部分)の審査、採決

○安西委員長
 文化観光局関係の審査に入ります。
 市第80号議案、市第81号議案、市第82号議案及び市第91号議案関係部分につきましては、説明の都合上、4件を一括議題に供します。
  市第80号議案 横浜美術館の指定管理者の指定
  市第81号議案 区民文化センターの指定管理者の指定
  市第82号議案 横浜人形の家の指定管理者の指定
  市第91号議案 公園の指定管理者の指定(関係部分)
 当局の説明を求めます。

(中略)

◆荻原委員
 特に区民文化センターに絡んで、今回の議案に出ている6施設以外の部分についてもお聞きしたいなと思うのです。
 利用していただいている方々の、実際に区民文化センターを御利用いただいてどうでしたか、御不便はありませんでしたか、何か御提案はありませんかなどの、そういった利用者の皆さんのお声を聞くような工夫というのは、これまでされているのかどうかを伺いたいと思います。

◎神部文化観光局長
 区民文化センターなどのホールを設置しております16施設ございますけれども、その中で12施設が利用者アンケートを行っております。
 設問の内容はそれぞれ指定候補者が工夫をしながらつくっているのですけれども、その中でスタッフの対応や、お使いいただいた什器やお部屋の使い勝手、そういったものに対する御意見を承っているところです。
 また、アンケートを実施していない施設におきましても、事前の打合せなどで様々な御意見を伺って、御利用者の皆様の御意見把握に努めております。

◆荻原委員
 非常に横浜市として、市民の皆さんや市外から来られる皆さんへ横浜で演奏してよかったなと思っていただきたいですし。そういう意味では、利用者の皆さんへのアンケートはとても重要なものであり、ぜひアンケート等がより盛んに行われたらいいなと思うところでありますし、市としてもその内容についてしっかり把握をしながら、よりよい区民文化センター、あるいはその他の音楽、舞踊、演劇等をより皆さんに利用していただけるような工夫をしていくべきだと思うのです。
 今そういう利用者の皆さんのお声の把握というのはどういう状況になっているのでしょうか。

◎神部文化観光局長
 今、文化観光局としましては、毎月、各指定管理者とモニタリングの会議を行っており、その中で御利用されている皆さんのお声ですとか、そういったものの把握に努めております。
 やはり御利用いただいた方がどう思われたのか、御満足いただけたのか、足りない部分はなかったのか、そういったことを把握するというのは本当に委員おっしゃるとおり大事なことだと思っております。まだアンケートをやっていない施設もございますので、そういった指定管理者の皆さんともしっかり協議をして、御利用者の皆様のお声を把握して、より使いやすい施設になるように局としても努めていきたいと考えております。

◆荻原委員
 ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 今後、例えばピアノの足がちょっと壊れているとか、あるいは楽器の搬入時にちょっと不便があるとか、いろいろな声があろうかと思いますので、ぜひ市としてしっかり把握をしていただければありがたいと思います。
 さらに、どういった方々にどういったジャンルで御活用いただけているかということも、ぜひ把握をしていただきたいなと思うのです。合唱がどれぐらい御利用されているのか、オーケストラはどれぐらいなのか、あるいはトランペット一本の演奏会、フルート一本の演奏会、ギター一本、あるいはアンサンブル、いろいろな形態があろうかと思いますし、そういったことの把握というのは今現在どんな状況にあるのでしょうか。

◎神部文化観光局長
 現在、市民利用予約システムをお使いいただいている施設につきましては、予約をいただくときにジャンルを選択していただくようになっております。おおむね39種類ほどのジャンルを用意しているのですけれども、その中から各施設が30項目ぐらいまで選べるようになっております。
 そういったことで、統計的なデータについては、部屋ごとで把握をするように努めております。ただ、今、荻原委員おっしゃったように、ジャンル分けの中でクラシックとかポップスとか民俗音楽とか演劇とかそういう分けはあるのですけれども、クラシックの中で合唱が多いのか、アンサンブルが多いのか、ピアノが多いのかというのは、統計的には把握がなかなか難しいです。システム上はできないのですけれども、ただ指定管理者は毎日御利用者の皆様と接しておりますし、特に区民文化センターは区ごとの特色がかなりあって、そこを指定管理者もとても意識をして運営をしていただいています。
 どうやって把握をすればいいかというのは、指定管理者とよくよく協議をしたいと思いますけれども、あまり過度な負担をかけずに、ただ特徴はしっかりと捉えてということで、その辺はしっかり協議をしていきたいと思います。やはり各区の特性に合った形で、指定管理者の皆さんには、そういったところを活かした運営を行っていただけるように局としても努めていきたいと考えております。

◆荻原委員
 ホールによってもいろいろな特性があろうかと思いますし、大学の皆さんのサークル活動等の参考になるような情報提供ができたらいいのではないかなとも思います。
 ホームページなりでも、このホールはこういう鳴り方をするとか、そういう御意見をいただいていますとか、何かそういう利用者サイドにとって、では、今度ここでやってみようかなと思っていただけるような情報提供ができたらいいと思います。ぜひ市としては、そういったところからこのホールの運営をやっていっていただけたらありがたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。

△芸術フェスティバルについて

○安西委員長
 次に、報告事項に入ります。
 初めに、芸術フェスティバルについてを議題に供します。
 当局の報告を求めます。

◎神部文化観光局長
 芸術フェスティバルにつきまして、お手元の資料により御説明します。

(中略)

 4ページを御覧ください。
 2、横浜音祭り2022の検討状況です。
 横浜らしい特色ある芸術フェスティバルとして、現代アート、ダンスに続いて、令和4年度は音楽をテーマとしたフェスティバルの実施を検討しております。今回は、横浜に集積が進む音楽施設のほか、町なかのライブハウスなど横浜の音楽シーンを支える地域の事業者の皆様とこれまで以上に連携を強化して横浜のにぎわい創出と魅力向上につなげます。
 また、新型コロナウイルス感染症対策を前提に開催の準備を進め、市民の皆様が直接文化芸術に触れ、関係者の方々を含め参加・活躍する場をつくることを目指してまいります。
 まず、(1)事業コンセプトですが、街中が音楽空間、舞台は横浜の街そのもの。クリエーティブ・インクルージョン、あらゆる人に音楽の楽しみを。クリエーティブ・チルドレン、音楽との出会いが子供たちを待っている。横浜発、そして横浜で初、オリジナルコンテンツを世界に発信。
 以上、4つの観点から企画を進めてまいります。
 続いて、(2)開催概要案です。事業名は、横浜音祭り2022で、会期を令和4年9月17日から11月6日までの51日間をコア期間とし、前後にプレ期間、ポスト期間を設けております。会場は横浜市内全域、ジャンルはクラシック、ジャズ、ポップス、日本伝統音楽などオールジャンル。主催は横浜アーツフェスティバル実行委員会です。ディレクターは、新井鴎子氏です。新井氏は、横浜みなとみらいホールの館長で、過去3回の横浜音祭りでもディレクターをお願いしております。
 5ページを御覧ください。
 続いて、(3)主要事業案です。現在、御覧のようなプログラムを検討しております。まず、トップアーティスト事業ですが、オープニングとして、横浜の音楽シーンを支えてきたライブハウス間の連携により、様々なジャンルの公演を楽しめる大規模周遊型イベント、クロージングとして、国内外の注目を集めるピアニストと若手実力派オーケストラによる話題性の高い公演。また、海外のオーケストラ公演として、150年以上の歴史を持ち、世界的に活躍するオーケストラの公演や、横浜18区コンサートとして、横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞者をはじめとする演奏家による、各区の文化施設等を会場とした公演などを実施します。
 次に、市民参加事業です。街に広がる音プロジェクトとして、フェスティバル期間中の週末を中心に、来街者でにぎわう街中のオープンスペースで、市民参加により行うストリートライブを実施します。18区連携事業は、各区文化施設や区民まつりと連携し、18区全てにおいて展開します。さらに、だれでもピアノは、指1本でメロディーを弾くと、伴奏とペダルが自動で追従する先端技術を活用しており、多くの人に触れていただける機会を創出します。
 最後に、次世代育成事業です。未就学児向けコンサートは、未就学児とその家族が気兼ねなく楽しめる本格的な生演奏コンサートを実施します。また、音楽づくりワークショップは、市立小中・特別支援学校を対象とした音楽をつくるワークショップで、消防音楽隊による中学校吹奏楽部ワークショップ&演奏会では、市内中学校の吹奏楽部を消防音楽隊が訪問し、ワークショップを実施し、その成果を街に広がる音プロジェクト等で披露します。
 市会の議員の皆様方をはじめ、市民の皆様や関係団体の御協力をいただきながら、横浜らしい、皆様に喜んでいただけるフェスティバルにしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
 御報告は以上です。

◆荻原委員
 4ページの横浜音祭りについてですけれども、先ほどもお話がありましたとおり、コロナ禍によって市民生活の日常から音楽がどんどん失われていっている状況は、今も続いていると思います。来年は、音楽を市民生活の中にどうやって取り戻していけるかということが非常に大事かなと思っておりまして、来年の横浜音祭りがそれにどのように取り組んでいくかという点についてお伺いしたいのです。
 まず、先ほども指定管理のところで出てきましたけれども、長浜ホールとか、それから、開港記念会館のホールとか、本当にいろいろなホールが横浜にはあります。私、昨年のちょうど今ぐらいに初めて開港記念会館のホールでピアノの演奏を聴く機会がありまして、すばらしい音だなと、本当に横浜の宝だなという思いをしました。
 それは、防音も何もないですし、外の車の音、行き交う人々の声、そういったものもホールの中には聞こえてくるわけです。しかし、それがまたすばらしいといいますか、開港記念会館の歴史を味わいながら、横浜を非常に感じる空間だったなとそのとき思ったのです。そういうことをより多くの人に味わっていただくということが横浜らしい芸術文化の在り方の一つなのではないかとも思った次第なのです。
 ぜひ様々なそういった横浜の持っている貴重な財産との連携を深めて、来年はより多くの皆さんにそういった横浜を感じていただくと同時に、市民生活に音楽を取り戻していくという取組をぜひ強化していただきたいなと思うのですけれども、そのあたりのお考えを伺いたいと思います。

◎神部文化観光局長
 委員おっしゃるとおり、市内には本当に様々な施設、ホールもそうですし、あと、民間のライブハウスなんかも含めてですけれども、様々な音楽資源があると考えております。
 3年に一回の音楽をテーマとしたフェスティバルだからこそ、実行委員会が主催する、あるいは共催するものだけではなくて、街中の皆さんに様々な企画を一緒にやっていただくということが大事だと思っています。
 これまでも公募サポート事業という形で企画を応募していただいて、そちらに対して若干ですけれども、財政的な支援を行わせていただいたりですとか、あるいは各区の施設、あるいは各区役所にもこの機会に一緒にやりましょうということで、様々な提案をいただいたりしているところです。
 ぜひ市内の様々な方としっかりと連携をして、来年は音楽で横浜を盛り上げていきたいと考えております。

◆荻原委員
 山手の洋館でも様々な演奏ができるところ、空間がありますし、ぜひ横浜を感じる横浜音祭りにしていただきたいなと思います。
 それから、先ほど局長おっしゃっていただいたどんどんホールあるいは文化ホールにお客様に戻ってきていただくという取組の一環として、例えばなかなか合唱が難しい環境もある現状において、今まではみんなが集まるために使っていた練習室とかで一人で歌を歌える、一人でギターを弾けるという、そういう利用方法というのは今でも十分可能なのだろうと思うのです。利用者側からするとそれでもいいのかなという、そういう思いも多分あろうかと思うのです。
 なので、少しずつ少しずつ、一人でもどうぞ使ってくださいという、そういう御案内などもしながら、利用者の皆さんに戻ってきていただくという取組はどうかと思ったのですけれども、その点いかがでしょうか。

◎神部文化観光局長
 確かに各区の区民文化センター練習室などで、よく知っている方は、あそこに個人で楽器を持ち込んだりしておりますし、私も何度か行っていると、今日は練習で使っているのですなんていう人がいらっしゃいます。ただ、委員おっしゃるようにそういう使い方が本当にいいのかと思っていらっしゃる皆さんもいらっしゃるかと思いますので、そういった点についてもしっかりとPRをして、ぜひお使いくださいと。
 ただ、現状でいきますと区民文化センターの練習室は実はかなりお安く使えるものですから、非常に人気の施設にはなっておりまして、倍率としては非常に高かったりもするので、そういった中で抽せんで取っていただくようにはなりますけれども、そういったところもしっかりPRできればと考えております。

◆荻原委員
 こういうときにこそ例えば通常ですとホールのステージを独り占めということはなかなかできないことだと思うのですけれども、例えば独り占め30分とかができますとか、何かそういう工夫の中でどんどんまた音楽を皆さんの生活の中に取り戻していただくという取組ができたらいいなと思いますので、これは要望という形でお願いをします。
 最後に、そういった取組については、ぜひ文化観光局の所管の施設だけでなく、市民局の所管の地区センターなどの空間も様々な音楽に利用できると思います。市民局との連携を深める中で、来年の横浜音祭りに向かってという形でもいいと思いますし、それを日常的にそうしていくということでいいと思います。ぜひ他の市の施設との連携を深めて、市民の皆さんに音楽を楽しむ空間を提供するということに取り組んでいただきたいなと思うのですけれども、その点のお考えをお願いします。

◎神部文化観光局長
 例えばですけれども、市民局所管施設になりますが、区の公会堂でもかなり音響性能の高い公会堂も最近建て替えられたものは出てきております。
 そういったところを使っていただいて、横浜音祭りを一緒に盛り上げていただくとか、あるいはその地域の身近なそれぞれの施設においても様々な音楽事業を企画していただくとか、委員おっしゃるように我々の施設に限らず、広く呼びかけをして、一緒に音楽を取り戻していく一年にしましょうということで、しっかりPRできればと思っております。

△市第74号議案、市第75号議案、市第76号議案、市第77号議案、市第78号議案、市第79号議案、市第91号議案(関係部分)の審査、採決

○安西委員長
 次に、市第74号議案、市第75号議案、市第76号議案、市第77号議案、市第78号議案、市第79号議案及び市第91号議案関係部分につきましては、説明の都合上7件を一括議題に供します。
  市第74号議案 地区センターの指定管理者の指定
  市第75号議案 地区センター及び公会堂の指定管理者の指定
  市第76号議案 地区センター及び老人福祉施設の指定管理者の指定
  市第77号議案 公会堂の指定管理者の指定
  市第78号議案 公会堂及びスポーツ施設の指定管理者の指定
  市第79号議案 スポーツ施設の指定管理者の指定
  市第91号議案 公園の指定管理者の指定(関係部分)
 当局の説明を求めます。

◎石内市民局長
 今、委員長から御紹介がありました7つの議案、市民局が所管する129の施設でございます。この指定管理者の指定につきまして、一括で御説明いたします。

(中略)

◆荻原委員
 公会堂や地区センターなどに関係することで、先ほど文化観光局でもお話ししたことつながるのですけれども、このコロナ禍の中で利用頻度がかなり少なくなっているのではないかと思います。
 事前にちょっと調べていただいた公会堂の利用件数は、平成30年度が件数でいうと約2万8000件、令和元年度で約2万4000件、令和2年度は約2200件なので、通常期の1割にも満たないという件数でコロナ禍の厳しい状況が見て取れるわけです。
 当然ながら、指定管理者の御苦労それから市民局の皆さんの御苦労も大なるものがあろうかと拝察するわけであります。市民の皆さんがこれからのコロナから生活を戻していき、回復をしていただくその一助となるように、その公会堂なり地区センターなりを安全が確保される範囲で、積極的に御活用をいただけるような環境づくりに、ぜひ取り組んでいただきたいなと思うところでございます。
 先ほど文化観光局に、その市民生活で、コロナ禍で失われてしまった音楽活動、文化活動、そういったものをぜひ市民の施設を有効に御活用いただけるような取組を、市民局ともしっかり連携して進めていただきたいというお願いをしましたので、市民局にもぜひお願いしたいなと思っております。
 特に公会堂とか地区センターの催しを行えるような会議室、あるいは体育館、あと音楽室等もあろうかと思いますので、コロナ禍の中でも利用ができる形で、ぜひ皆さん活用してくださいというお知らせや、ホームページを活用して、今、再度開けていますのでぜひ皆さんいらしてください、一人でもいいですので御活用くださいというお知らせをお願いしたいと思っております。
 ここは楽器が使えますよと、歌も歌えますよという、よりコロナ禍からの生活を取り戻していくという視点での、市民へのコミュニケーションの取り方というものに取り組んでいただけたらありがたいなと思うのですけれども、この点の市民局長のお考えを伺います。

◎石内市民局長
 委員から御指摘がありました公会堂の利用件数については、確かに相当下がっております。
 それから、地区センターにつきましては今80館あるのですけれども、80館のうち音楽活動に利用できる音楽室があるのは約半分の41施設ございます。市民局所管でいいますと、コミュニティハウスではそういう音楽活動に特化して利用いただける部屋はございません。
 文化観光局が所管する音楽関係の施設と違って、地区センターの音楽室の主な利用団体は、やっぱりその地域の住民の方で構成された合唱とか演奏をやるようなサークルが主体でございます。今回、コロナの中で平成30年それから令和元年は、音楽室も大体8割弱ぐらいの稼働があったのですけれども、去年、令和2年度はやはり36%ぐらいまで稼働率が落ちています。
 そういう中では、当然、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策はしっかりしてということにはなるのですけれども、この音楽室を利用されている方々が一層そういう地元で利用できるように努めていきたいと考えています。
 あと、文化観光局との連携については、私、今すっとどんなことというのが、頭にイメージが浮かばないのですけれども、いずれにしても文化観光局のほうとも少し話はしたいと思いますのでよろしくお願いします。

◆荻原委員
 文化観光局に、お話ししたのは、横浜音祭りを来年やられており、その横浜市の様々な山手の洋館とか横浜市開港記念会館とか、大変すばらしい財産、ホールがあるので、ぜひそういったところで音楽が少しずつ回復する、市民の皆さんが楽しめるそういう機会をつくっていってほしいというということです。その中で、文化観光局所管ではない市民局所管の公会堂や地区センター、こういったところでも音楽を楽しめる空間はあると思います。
 例えば何か音楽の練習のできる部屋の案内をするパンフレットなりホームページのページをつくったりする際に、どちらかの局の所管だけに偏ることなく、全部、網羅的にここでは音楽が楽しめます、ここではダンスができます、鏡がありますと。
 そういう市民が利用したい空間をより見つけやすく、ああ、今でもできるんだと、一人でも使っていいんだとか、こういう使い方ができるんだということが、より市民に届きやすいように、そこはその案内を差し上げる際などに、特に横浜音祭りというイベントが文化観光局ではありますので、音楽のできる空間というのは公会堂もそうだし、地区センターにもあるしというところを、総合的に市民の皆さんに情報にアクセスしていただけるような、例えばですけれども、そういった取組ができたら、大変ありがたいなというところですが、もし何かあればお願いします。

◎石内市民局長
 承知いたしました。調整したいと思います。ありがとうございます。

△第3期「スポーツ推進計画」の策定について

◎石内市民局長
 それでは、第3期「横浜市スポーツ推進計画」の策定につきまして、資料のほうを御覧ください。

(中略)

 続きまして、2、計画の主なポイントですが、リード文の2段落目に社会経済情勢の変化を踏まえ、スポーツ都市横浜の実現に向けて3つの目標と26の取組を設定とあります。この3つの目標ごとに取組のポイントをかいつまんで説明いたします。
 まず、(1)目標1、スポーツを通じた健康増進として、スポーツを通じて、より多くの市民が肉体的な健康だけでなく、精神的な充足感を得、さらに仲間づくりや地域コミュニティーの活性化といった社会的にも満たされた状態となるよう取組を推進します。
 取組のポイントとしては、スポーツ・レクリエーションフェスティバルなど初心者でも気軽に参加できるスポーツ・レクリエーション活動の充実や、日頃の練習の成果を発揮する機会となる市民参加型スポーツイベントを充実させます。また、子供や働き世代、子育て世代、高齢者等世代に応じたスポーツの充実や、スポーツに取り組むための身近な場の確保と充実を図ります。
 (2)目標2は、スポーツを通じた共生社会の実現とし、イベントや施設など全ての場でダイバーシティ&インクルージョンの視点を持ち、性別、年齢、障害の有無、国籍などにかかわらず、誰もがスポーツに親しめる取組を推進します。

(中略)

◆荻原委員
 1点だけ、2ページの目標2のスポーツを通じた共生社会の実現というところで、これはもうぜひ力強く取り組んでいただきたいなと思っておる点でございます。
 恐らく素案を読めば書いてくださっているのだろうと思うのですけれども、具体的にどのような取組をイメージされた目標かを、もう少し深掘りして御説明いただければありがたいと思います。

◎石内市民局長
 これまで、特に障害者スポーツという意味では比較的市民局のほうでは、どちらかというと障害者の大会でもパラリンピックやいわゆる国際大会、それから健康福祉局のほうはもうちょっと規模の小さい大会ですとか、あるいはリハビリ的な障害者スポーツということで、役割をしていたのです。
 一層、健康福祉局と市民局の連携が必要だろうということで、今回、市民局所管の公益財団法人横浜市スポーツ協会と、それから健康福祉局所管の社会福祉法人横浜市リハビリテーション事業団が、今年8月にパラスポーツの推進に関する包括連携協定というのを締結いたしています。
 今後、この協定に基づいた推進体制をベースに、それぞれのノウハウを生かしていろいろなそれぞれが持っている関係団体、関係するネットワークと連携して、障害のある方のスポーツの活動、障害の有無にかかわらず健常者も一緒にできるインクルーシブスポーツの推進みたいなものを進めていくという形で、考えております。

◆荻原委員
 非常に、インクルーシブスポーツは、ぜひどんどん横浜で、力強く進めていただきたいと思います。
 年齢、性別にかかわらず、特に、高齢者の方々は、気軽に楽しめるスポーツを日常動作に維持し、確保することが非常に重要なことだと思います。そういう意味ではなかなか広い横浜市で、今、新横浜に横浜ラポールがありますけれども、上大岡にまたできましたが、なかなか施設としては新たに大規模に造るのが難しいということも伺っています。
 その中で、地域分散型で、気軽にインクルーシブスポーツにアクセスできるということは、非常に市民の皆さんも期待をされているところだと思いますので、ぜひ力強く進めていただきたいと要望いたします。よろしくお願いいたします。