横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和 4年 市民・文化観光・消防委員会

△季刊誌「横濱」について

◆荻原委員
 私からは、季刊誌横濱の休刊について数点お伺いいたします。
 第76号をもって休刊させていただくことになりましたということで、先日、季刊誌横濱の休刊のお知らせをいただいたところでございます。
 非常にグラフィックもすばらしく、文章も面白く、発行のたびに大変楽しく読ませていただいていた季刊誌でございますので、私自身も残念だなと思うところが率直なところでございまして、まずは休刊に至った経緯についてお伺いしたいと思います。

◎石内市民局長
 この横濱につきましては、各区役所とか関係機関と連携しながら、市役所単独ではなくて民間事業者との共同編集で発行してまいりました。
 発行に際しては、プロポーザルの中で共同事業者を選定してまいりました。ここ10年以上、同一の事業者が共同事業者となっておりまして、ほかにプロポーザルに応募する業者がないという状態が続いておりました。
 そんな中で、社会的にもデジタル化が進んで、紙媒体、活字離れ、本離れが進んで、雑誌市場が厳しい環境が続く中で、令和4年度に向けてはプロポーザルに参加できないとの意向が当該事業者からありましたので、
 本市単体での発行は非常に難しいという判断で休刊といたしました。

◆荻原委員
 デジタル化が進んで、紙離れ、雑誌の厳しいマーケティング環境がメインの理由なのかなと今受け止めたところでございますが、今後とも季刊誌横濱のよいところをぜひ継承していただきたいと思っております。
 これまでも、多くの市民の方からも、この話を受けて非常に残念だ、今後どうしていくのかという期待の声もいただいているところで、ぜひ継承していただきたい部分についてお話を、今日いたしたいと思っての質問でございます。
 特に、季刊誌横濱は、これまで横浜市に関わるそうそうたる方々が横浜市の歴史を本当に代表して語っていただいているような、非常に重みのある季刊誌だったと思います。
 では、こういったものを今後何か代替して、どういったものが存在し得るのかということを検討していただく際には、これまでの季刊誌横濱が持っていたどういった部分を継承していくべきなのかを突き詰めていただきたいと思うのです。
 そこは、今お話ししたような、季刊誌横濱が語る横浜市の歴史や横浜市のまちづくりの重みは、もはやブランドと言ってもいいくらいの存在感を持っていると思いますので、こういったものをぜひ継承していっていただきたいと思います。
 なぜ季刊誌横濱がここまでのブランド力を持ち得るに至ったかも踏まえていただきたいとも思っておりまして、やはりそれは、これまでこの雑誌の編集に関わってくださった市民の皆さん、関係者の皆さん、そして市民局のこれまでの職員の皆さん、こういったつながりをぜひとも今後とも継承していただいて、これからの季刊誌横濱の、新しい再出発なのだろうと思うのですけれども、そこにつなげていただきたいと思っておりまして、局長の見解を伺いたいと思います。

◎石内市民局長
 季刊誌横濱は創刊が2003年ですので、19年にわたって、今、荻原委員から御紹介がありました、休刊の最後は76号ということで発行してきました。
 発行ごとに、横浜市の歴史、それからまちづくり、地域の出来事、あるいは独自の文化の魅力みたいなところをテーマ設定して、様々な関係者への取材を通して、内容的には、知られざる横浜の部分とか、そういうディープな部分の記事も多かったということで、多くの方に御愛好いただいていたのかとは認識しております。
 今回、残念ながら休刊にはなっていますけれども、今後は政策局のシティプロモーション推進室の広報課でこの業務を遂行していくようになりますので、今、委員からいただいた御意見は、私としても政策局に伝えていきたいと考えております。

◆荻原委員
 政策局に季刊誌横濱の事業が移管されるに当たって、その手前の話になって大変恐縮ですが、市民局から、あと文化観光局からも、政策局に広報プロモーション関連が移管していくに当たっては、ぜひこれまでのいい点はしっかりつないでほしいということを、そのお話を伺ったときに実はお話をしておりました。
 季刊誌横濱のこれまでつくり上げてきたものは、なくすにはあまりにも惜しいものであると思いますので、これはしっかりと政策局にお伝えいただきたいと思います。これは強く要望いたしたいと思います。
 その内容というのは、これまでの内容を踏まえた中でお伝えしていただきたいという意味で、例えば一体どういった特集が売れたのか、どういった内容であればどういった方々に読んでいただけるのかといったことも、これまでの市民局の中での積み重ねがあると思うのです。それをしっかり政策局につないでいただきたいと思います。
 それを踏まえて、今後、政策局で、特に令和4年度の予算として計上もされていると思います。
 これは、予算を決めたときは市民局の予算として決定されておりますけれども、季刊誌横濱として、事業計画書によると278万6000円がしっかり計上されていると思いますので、令和4年度を含めて、それ以降もどういった取組をしていただけるのかという点についても局長にお伺いしたいと思います。

◎石内市民局長
 すみません、令和4年度予算でどういった取組についてというのは、私からではなくて、恐らく政策局の中で今後検討していく内容なので答弁は控えますけれども、
 幸い、今回は業務の移管ではなくて、組織丸ごとの移管ですので、そういう意味では、今までやっていたノウハウとか人的ネットワークも含めて、組織ごと、政策局のシティプロモーション推進室に移管しています。
 ただ一方で、もちろん課長、係長などの異動もありますので、そこら辺の引継ぎはしっかりやってねというのを、改めてシティプロモーション推進室には伝えたいと思います。

◆荻原委員
 今後の取組についてもお答えいただけるとお伺いしていたのですけれども、その点はどうでしょうか。もし難しいようでしたら、副市長にお伺いしようかとは思います。

◎石内市民局長
 確かに予算は計上していますけれども、だから具体的に何をやるかというのについては決まらない中での検討費レベルの話です。具体的にどう取り組むのかというのは、今後の政策局での議論になるという趣旨でございます。

◆荻原委員
 そうしましたら、副市長にお伺いします。

◎大久保副市長
 季刊誌横濱は、大分前はグラフYokohamaという形で編集していたものを、生きた横浜の魅力を伝えていこうという趣旨でリニューアルして現在の形になってきております。
 単に横浜のいいところを紹介するだけではなくて、そこに生きている横浜市民の姿などを通じて横浜の魅力を紹介していこうという趣旨で、民間のお力をいただき、多くの方々の御協力をいただきながら、これまで存続してまいりました。
 今後、政策局においてシティプロモーションを一元的に、効果的に進めていこうとなってまいりますが、その中には、単なる観光地としての横浜という魅力だけではなくて、横浜に住む人たちの魅力、横浜の人たちが住むまちの魅力というものをアピールできるような内容について、今度、政策局に一元化いたしましたので、そういうことも含めて効果的に外に対して発信できるように、今後、取組を進めていきたいと考えております。
 私もこの仕事を引き継いだ立場で、政策局を所管する者に対してしっかりと、今、委員からいただいた御意見について伝えて、また参画していきたいと考えております。

◆荻原委員
 デジタル観光マップとか、横浜市は観光についていろいろ持っていると思うのです。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、商店会の皆さんとか、テークアウトの情報とか、非常に必要にされておられると思いますし、そういった意味で、各区、工夫して、商店会のテークアウト情報とか、独自にマップを作っておられる、それをいかにデジタル観光マップとリンクさせるかというところが、まずそこの部分では一つ、取組があろうかと思います。
 例えば、そういったものに季刊誌横濱を、もしデジタル系で検討されるということもあれば、より市民の皆さんや観光に来てくださる皆さんにアクセスがしやすい部分に季刊誌横濱のコンテンツを盛り込んでいくと、こういうことがこの地域で昔はあったのかとか、そういうことがグラフィックにも目に見える。
 それは、つまり季刊誌横濱が持っていたブランド力とコンテンツ力の力だと思いますので、そういう形で、より横浜を伝えていくことにつなげていただければ、非常に私としてはいい継承につながっていくのではないかと思います。これは私の思いで申し訳ありませんが、デジタルの面の御検討について、今何かお考え、見解がもしありましたら、副市長のお考えを聞いてみたいと思います。

◎大久保副市長
 直ちにこうという見解はないのですが、今とてもいいアイデアをいただいたと思います。
 いろいろな情報を集約してといいましょうか、見やすく、分かりやすく、またそれを効果的に発信していくことは大変重要な要素だと思いますし、そのことがまちの魅力をさらに高めていくことにもなっていくと思いますので、
 今いただいたアイデアも含めて、横浜市全体として取り組んでいきたいと考えております。

◆荻原委員
 最後に要望として、今のに加えてウオーキングも健康づくりの上で大変重要なことだと思います。
 これまで季刊誌横濱には、地図の特集であったり、それからランチとか、酒場とか、鉄道とか、非常に魅力あるコンテンツがあって、ウオーキングをしながら季刊誌横濱のコンテンツを楽しめる、アーカイブはデジタルの中で非常に生きてくるコンテンツだろうと思いますので、そういったアーカイブの面もぜひ活用していただいて、これまでの76号分の歴史をしっかりと活用できるような取組もぜひしていただいて、これからの季刊誌横濱のよい再出発に取り組んでいただきたいと思います。
 どうぞよろしくお願いいたします。