横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

市政報告/議事録

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令和 5年 新たな都市活力推進特別委員会

△調査・研究テーマ「横浜の魅力を活かした選ばれるグローバル都市・横浜の実現」について

○荻原委員長
 それでは、議題に入ります。
 調査・研究テーマである横浜の魅力を活かした選ばれるグローバル都市・横浜の実現についてを議題に供します。
 なお、本日はオブザーバーとして、国際局、経済局、文化観光局、港湾局の関係職員にも御出席いただいておりますので、御了承願います。
 お手元の資料を御覧ください。
 こちらは、本委員会の1年間の活動経緯や議論の内容等をまとめた報告書案でございます。
 報告書につきましては、委員長名をもちまして議長に提出することとされております。
 御覧いただいている案文につきましては、これまでの委員会活動の内容を基に、正副委員長で取りまとめをいたしました。
 まず、報告書案の概要につきまして、私から説明いたします。
 報告書案の構成につきましては、過日の委員会でお諮りしたとおりでございますけれども、表紙をおめくりいただき、2ページには、1、付議事件、2、調査・研究テーマ、3、テーマ選定の理由を記載しております。また、4、委員会活動の経緯等について、3ページから23ページにわたり記載いたしました。
 なお、本日の委員会の概要につきましては、後ほど追記いたします。
 最後に、まとめを記載しておりますので、24ページの5、横浜の魅力を活かした選ばれるグローバル都市・横浜の実現についてのまとめを御覧ください。本日は、まとめ部分の重要となる部分に下線を引きましたので、その部分を中心に説明いたします。
 それでは、24ページをお開きいただき、(1)本市を取り巻く状況を御覧ください。
 本市が国内外から選ばれることで、国際人材の呼び込みや観光消費額の拡大、市内経済の活性化に寄与することができるとしています。しかし、新型コロナウイルス感染症の流行により、国内外を問わず観光客は大きく減少しました。観光キャンペーン等の影響もあり、ここ最近は回復しつつありますけれども、流行前の数字までは回復せず、世界の航空業界全体の旅客数も新型コロナウイルス感染症の流行前の実績を上回るのは2024年頃になるとされています。
 次に、同じページの下部を御覧ください。
 (2)グローバル都市実現に向けた取組及び方向性を御覧ください。
 アにおいては、国際連携、国際協力、多文化共生として、本市では、ウクライナ情勢に関しては姉妹都市オデーサ市への現地支援と避難民支援の両方を進めており、こうした支援の取組をより前面に押し出して、見える形で一層多くの人に伝えていく必要があること、横浜に所在する国際機関と民間事業者との連携促進にも取り組んでいく必要があること、右ページを御覧いただき、グローバル都市としての魅力向上につながるため、意欲のある学生だけでなく、幅広い人材育成が必要であると記載しております。
 イにおいては、イノベーションの推進や港の整備として、イノベーションやグローバル化の支援など、既に本市としても多くの支援がありますが、今ある支援をより多くの人に利用してもらえるようにしていくことが求められること、また、ハード面においても、回遊性の向上やにぎわいの創出に取り組んでいますが、歩行者空間の確保に合わせて、標識などのグローバル化や携帯情報端末を活用した外国語情報提供環境の整備を積極的に行うことが重要であると記載しています。
 ウにおいては、誘客事業として、ページをまたおめくりいただきまして、単に誘客するだけでなく、実際の観光客が役に立つ情報の周知や環境整備も積極的に推進していくことが重要であり、コロナ禍後、他都市に遅れないよう、インバウンドの回復を目指すために、横浜の魅力をより効果的に情報発信していく取組が求められていると記載しております。
 次に、(3)外国人から見た横浜を御覧ください。
 横浜市は、人口規模でいうと日本の第2都市とも言えますけれども、そのような認識を持つ人は意外と少なく、これは東京に近接しているためか、横浜が個別に認識されづらく、海外から来た外国人にとっては東京の一部であるかのような認識を与えてしまっているためと考えられます。
 一方、本市も他のグローバル都市と同様に多様な観光資源を有していることを外国人が横浜に来て初めて気づくことも多く、今後は情報発信や多様な需要に対応できる環境づくりに注力していく必要があると記載しております。
 最後に、(4)まとめを御覧ください。
 現在の横浜は、海外の他のグローバル都市に引けを取らない交通網や建造物、観光資源を有しており、それらを活用しながら、今なお発展を続けておりますが、横浜というまち自体があまり知られていないというのが選ばれるグローバル都市に向けた大きな課題だと言えます。ハード面だけではなく、ソフト面において他都市と差別化を図っていくことで、横浜らしい取組の創出につながると考えます。
 右ページを御覧いただきまして、刻々と変化していく世界情勢においても、新たな状況に柔軟に対応しながら施策を展開することで、横浜市が世界から選ばれるグローバル都市になるように、取組を一層推進することを行政当局に期待すると結んでおります。
 報告書の案についての私からの説明は以上です。
 この案をもちまして報告書として確定したいと考えておりますが、委員の皆様方から御意見等がございましたら、お伺いします。

(「なし」と呼ぶ者あり)

 それでは、特に御発言もないようでございますので、この報告書案を本委員会の報告書として、委員長名をもちまして議長宛てに提出いたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

(「異議なし」と呼ぶ者あり)

 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
 なお、報告書の字句の整理等については、正副委員長に御一任ください。
 また、確定した報告書は改めて委員の皆様に配付いたしますので、よろしくお願いいたします。

△正副委員長代表挨拶

○荻原委員長
 それでは、私から正副委員長を代表いたしまして、一言御挨拶申し上げます。着座にて失礼いたします。
 今年度は、横浜の魅力を活かした選ばれるグローバル都市・横浜の実現を調査・研究テーマとし、1年間議論を重ねてまいりました。
 調査・研究テーマに関連する本市の施策について、関係局から説明を聴取したほか、アメリカ・カナダ大学連合日本研究センターのブルース・バートン所長に参考人としてお越しいただいて御意見を頂戴し、また、委員の皆様から多くの貴重な御意見をいただきました。
 このたび、酒井・遊佐両副委員長をはじめ、委員の皆様方の御協力により、本委員会の報告書を提出する運びとなりましたことを心より感謝申し上げます。
 長期化するコロナ禍や緊迫する国際情勢、多方面にわたりグローバル化が進展する現代社会の中で、国際都市としての役割の重要性が再認識されており、時代のニーズに沿った横浜の魅力の発信が今まで以上に求められています。当局におかれましては、本市の魅力をより一層効果的に広められるよう、本特別委員会の各委員からの御意見を十分に踏まえていただきながら、各局の連携により取組を進めていただきたいと思います。
 最後になりましたが、委員の皆様並びに当局の皆様の御尽力によりまして、充実した委員会運営を行うことができましたことに重ねて御礼申し上げまして、正副委員長を代表しての御挨拶といたします。
 1年間、誠にありがとうございました。