令和 5年 基地対策特別委員会
△市内米軍施設の現況等について
○青木亮祐委員長
それでは、議題に入ります。
市内米軍施設の現況等についてを議題に供します。
当局の説明を求めます。
なお、当局からの発言に際しては着座のままで結構です。
◎鈴木政策局長
それでは、市内米軍施設の現況等につきまして、目黒基地担当理事から説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
◎目黒基地担当理事
それでは、お手元にございます市内米軍施設の現況等についてを御覧ください。
限られた時間でございますので、ゴシック体で表記した事項を中心に御説明いたします。
1、令和5年9月22日以降の主な経過でございますが、前回の当委員会以降の経過について主なものを御説明申し上げます。
10月17日、防衛省から北富士演習場における米軍の訓練実施に伴う瑞穂ふ頭/横浜ノース・ドックでの物資の搬出入について本市に連絡がありました。
10月24日、厚木基地騒音対策協議会において、厚木基地における米空母艦載機の夜間連続離着陸訓練による航空機騒音の解消等に関する要請書が決定され、10月25日及び10月26日に国等に対し要請行動を実施いたしました。
10月25日、防衛省から根岸住宅地区における土壌汚染対策法に基づく形質変更時要届出区域の指定の一部の解除について本市に連絡がありました。
詳細につきまして御説明いたしますので、別紙1を御覧ください。
前回9月に開催された当委員会においても御報告いたしましたが、今回さらに一部区域、この資料の図中の青部分でございますが、基準不適合土壌を掘削除去したため、令和5年10月25日に形質変更時要届出区域の指定が一部解除されたものでございます。
別紙1の説明は以上となります。元の資料にお戻りください。
11月14日、本市が米軍施設である池子住宅地区及び海軍補助施設(横浜市域)の飛び地における防災訓練の実施についてを発表いたしました。
本件につきましては、後ほど詳細について御報告いたします。
11月15日、本市が国の制度及び予算に関する提案・要望書を発表いたしました。その中で、市内米軍施設の返還と跡地利用促進への支援について12月1日に防衛省に対して要請を行っており、また、明日12月5日に外務省に対して要望を行う予定としております。
裏面を御覧ください。
12月1日、神奈川県基地関係県市連絡協議会の一員として、鹿児島県屋久島沖での米空軍オスプレイCV-22の墜落事故に係る要請を国に提出いたしました。
主な経過につきましては以上となります。
続きまして、2、池子住宅地区及び海軍補助施設(横浜市域)の飛び地における防災訓練について御報告いたします。
別紙2を御覧ください。
初めに、1、趣旨でございますが、米軍施設である池子住宅地区及び海軍補助施設(横浜市域)の飛び地は、この地域の広域避難場所として指定されていますが、現状はフェンスで囲われ、入り口が施錠されていることから、発災時での利用には一定の手続が必要な状態となっています。
そこで、昨年11月に自治会町内会長の方々や関係者の参加による手順確認訓練を実施いたしました。
そして、今回、より多くの周辺住民の方が参加し、規模を拡大して防災訓練を実施いたしました。
2、日時、令和5年11月18日土曜日、午前9時半から11時15分。
3、主催、金沢区六浦西地区町内会連合会。
4、参加者でございますが、近隣の自治会町内会の皆様、横浜市関係者、南関東防衛局及び米海軍、合計98名の参加がございました。
5に会場の位置図を示しております。
資料右側を御覧ください。
6、訓練内容ですが、自治会町内会長から区役所への開錠依頼、米海軍による開錠までの手順確認、近隣の住民が広域避難場所に参集、住民の参集者の氏名確認、防災資機材の運搬、組立て、使用方法の確認などを行いました。
7、訓練後の御意見、御要望でございますが、周辺に避難できる場所が少なく、発災時において当該地は貴重な空間である。この場所に入ったことのない住民も多く、場所と広さが確認できたことが重要である。広域避難場所として速やかな利用ができるように鍵の管理について検討してほしい。トイレ、備蓄品の確保が必要。また、移動方法等の手順を明確にして、誰でも円滑に利用できるようにしておいたほうがよい。開錠や参集の手順を関係者で熟知しておく必要があり、訓練を継続して実施していただきたいとの御意見、御要望をいただきました。
最後に、8、今後の取組でございます。今後も自治会町内会の皆様と議論を重ねながら訓練内容を検討し、大地震時の火災などの災害に備えてまいります。
また、訓練の実施内容や時期などは、その都度米海軍との協議が必要となるため、本市としましても引き続き国や米海軍と密接に調整してまいります。引き続き、返還方針が合意済みである飛び地の早期返還、これに対してもしっかりと要望していきたいというふうに思っております。
説明は以上となります。どうぞよろしくお願いします。
○青木亮祐委員長
説明が終わりましたので、質疑に入ります。
◆高田修平委員
オスプレイについて伺います。
4点失礼いたします。
米空軍オスプレイCV-22、機種の確認なんですけれども、横浜ノース・ドック等に駐機しているものは同じ機体なのかどうかということが1つ。
今現在のノース・ドックにオスプレイが駐機しているのかという点が2つ目。
事故後にオスプレイの飛行があったのかということが3点目。
4点目なんですけれども、要請内容の中にオスプレイを飛行停止するなど、安全が確認されるまでということがありますが、幾度となく事故を起こしてきているオスプレイなので、これを機に市民の不安が多いため、ノース・ドックの返還に対しても強く市として要望をしていくべきと考えますが、見解を伺いたいと思います。
◎目黒基地担当理事
まず1点目、機種の件でございますが、今回事故があった機種、これはCV-22、米海軍の所有するものでございまして、機種としましてはノース・ドックに駐機されていたものと同様の機種でございます。
2点目、事故後、オスプレイがノース・ドックに確認できたかということだと思いますが、事故後についてはそれはございません。
また、オスプレイが事故後において飛来していたかということに関しては、CV-22に関して、要は横浜ノース・ドックへの飛来は確認されていません。
また、CV-22、この機種についての飛来も確認されておりません。
ただ、ほかの都市におきまして、日本国内におきまして別の機種、MV-22でございますが、こちらが飛んでいたということについては事実として確認されてございます。
最後、こうしたことを踏まえて、ノース・ドックの返還について引き続き要請を強くしていくべきということに対する見解でございますが、我々はこれまでもノース・ドックの返還に関して、様々な場面に応じて国に対して要望しておるところでございます。
これに関しては、引き続き強く返還を求めていきたいと考えてございます。
最初のCV-22につきまして、先ほど米海軍と申しましたが米空軍でございます。失礼しました。
(中略)
◆荻原隆宏委員
先ほど高田委員の質問に関連するものですが、ノース・ドックへの飛来は、29日の事故後確認されていないということでしたが、横浜市内、市域全域の区域において飛来は確認されていないということでもよろしいでしょうか。
◎目黒基地担当理事
報道等でございますが、厚木基地、こちらに関して、別の機種でございますMV-22の離発着が確認されたということはたしかあったように認識してございます。
それがどういうルートでどのような場所を経由して厚木基地に向かったか、そこは詳細は分かりませんので、その際、横浜上空を通過したのかどうか、そこは承知していないというところでございます。
◆荻原隆宏委員
MV-22の厚木基地への離発着というのは、29日の事故後もあったということは市として確認しているということでよろしいでしょうか。
◎目黒基地担当理事
市としてということではなくて、そこに関しては報道等で確認をしたというところでございます。
◆荻原隆宏委員
やはりルートが詳細に確認できていない以上、事故後においても横浜市民の暮らしを脅かす状況があったということは、非常にこれは懸念すべきことであって、その点についてはきちんと国に対して、いま一度要請を強くしていくべきだと思います。
ノース・ドックへの飛来ということだけでなく、横浜市全域においてきちんとそこは注視していただきたいと思いますけれども、この点いかがでしょうか。
◎目黒基地担当理事
上空を飛行するオスプレイ等々に関しては、先ほどの話の繰り返しになるかもしれませんが、横浜上空ということだけではなくて、ほかの都市、横浜の上だけ飛ぶなと言うことはちょっと違うのかなと思いますので、そこはほかの都市と連携をして、どのような言い方がいいのか、そういった中で、現在、先ほどの神奈川県の中での基地関係の市と連携をして声明を出したのは、とにかくまずは事故の原因究明、さらにそれが分かるまでは飛行するな、さらに様々なそうしたことに関連する情報提供をいただきたいということで声明を出しましたので、まずはそうした周辺の自治体と連携をして、要請をさらにしていきたいと考えてございます。
◆荻原隆宏委員
その要請の中には、事故後に離発着したという報道にあるものについても、飛行ルートについてきちんと詳細情報をくださいということも含まれていると考えてよろしいですか。
◎目黒基地担当理事
しっかりとした情報提供をいただきたいという要請でございます。
◆荻原隆宏委員
どういうルートで飛んできたのかということについて、そこはしっかり確認してください。それはおっしゃったとおり横浜市民だけに限ったことではなく、神奈川県、もっと言うと神奈川県だけに限ったことではなく、日本国民の暮らしと生命を守るためにやらなければならないことだと思いますので、しっかりルートについて確認をしていただきたいと思います。
この見解を伺います。
◎目黒基地担当理事
これまでの国との協議の中で、そうしたルート等に関しては、米側の運用上のことでございますので、恐らくそうしたことの提供は非常に難しいのかなと、その情報を求めるのは非常に難しいのかなと考えているところでございますが、ただし、こうした事故が発生してしまったということを踏まえて、県をはじめまして関係都市で協議していきたいと考えてございます。
◆荻原隆宏委員
そこはしっかりとルートの確認をしていただいて、市民、県民、国民の安全を守っていただきたいと強く要望したいと思います。
もう1点なんですが、先ほども宇佐美委員からございましたが、もう何度も何度も事故が起きているという中で、市民の不安はもう拭い難いと思っております。
横浜市としては、基地の返還を早期に実現してほしいということは先ほども御答弁いただきましたけれども、ずっと横浜市としても国に対して要望しているところでもあり、今回のCV-22の墜落事故に係る要請、この資料にもございますが、3点ある中には、この返還について触れられていないという点が私としては残念に思うところでございます。
市民の安心・安全ある暮らしを守るためにも、こういった墜落事故等、市民の暮らしを脅かすような事態があった際に、こういうことが起こる根本原因は、基地がいまだにこの横浜市内にあるということ。それは横浜市民だけに限らず、先ほどもお話しいただいたように、県民、国民の命を脅かしているんだということを横浜市が先陣切って、そもそもここに基地があるからこういう不安が起こるんだということをしっかり国に訴えていただきたいと思うんです。
こういう事態に際しては、基地の返還そのもの、根本的な原因を除去してもらいたいということを重ねて国に要請していただきたいと思うんですけれども、その点の見解を伺います。
◎目黒基地担当理事
我々もこれまでノース・ドックに限らず、現在横浜に存在する基地に関しては返還を強く求めてございますし、基地の運用に当たっては安全・安心、その対策の徹底、様々な情報提供、そうしたものを常日頃から求めているところでございます。
こうした事故があったからこそ、さらに安全・安心の徹底、さらに情報提供、そうしたこととともに、やはり委員おっしゃるように最終的な解決策というのは返還だと、返還してもらうということだと思いますので、引き続き返還について強く要望していきたいと考えてございます。
◆荻原隆宏委員
よろしくお願いします。