令和 6年 水道・交通委員会
△水第3号議案及び水第4号議案の審査
○望月康弘委員長
それでは、水道局関係の審査に入ります。
なお、当局からの発言に際しては、着座のままで結構です。
予算第二特別委員会から審査を委嘱されました水第3号議案及び水第4号議案の2件を一括議題に供します。
水第3号議案 令和6年度横浜市水道事業会計予算
水第4号議案 令和6年度横浜市工業用水道事業会計予算
○望月康弘委員長
議案についての説明は省略し、予算第二特別委員会における質問要旨について、当局より簡潔に説明願います。
◎山岡水道局長
それでは、予算第二特別委員会における水道局関係の質問要旨について、御報告いたします。
お手元の資料、令和6年度予算第二特別委員会質問要旨を御覧ください。
3月6日に行われました局別審査では、7人の委員の皆様から御質問がございました。
表紙をおめくりいただき、1ページを御覧ください。
日本維新の会の坂井太委員からは、1の令和6年度予算編成について、3問の御質問、2の能登半島地震の支援状況について、3問の御質問、3の送配水管の更新・耐震化について、4問の御質問、合計10問の御質問がございました。
次に、2ページを御覧ください。
日本共産党の宇佐美さやか委員からは、1の小雀浄水場の存続について、5問の御質問と1件の御要望、2の災害時の備えについて、3問の御質問と1件の御要望、3の水道技術職の採用について、3問の御質問と1件の御要望、4の浄水場における技術継承について、2問の御質問と1件の御要望、合計13問の御質問と4件の御要望がございました。
次に、4ページを御覧ください。
自由民主党の東みちよ委員からは、1の災害派遣と今後の対応について、3問の御質問と1件の御要望、2の液状化想定地域の送配水管の更新・耐震化について、3問の御質問、3の給水管の更新・耐震化について、3問の御質問、4の災害時の飲料水確保について、3問の御質問、5の東寺尾送水幹線の更新・耐震化について、3問の御質問と1件の御要望、5ページを御覧ください。6の水道局関係者を装う不審者対策について、2問の御質問、7の水道施設の維持管理の強化とアセットマネジメント推進について、5問の御質問、合計22問の御質問と2件の御要望がございました。
次に、6ページを御覧ください。
自由民主党の伏見幸枝委員からは、1の横浜市の水道システムの将来の方向性について、4問の御質問と1件の御要望、2の災害時における他都市等との連携強化について、4問の御質問、3の水管橋や共同溝内等の露出管路の維持管理強化について、4問の御質問、4の再生可能エネルギーの導入促進について、4問の御質問、7ページを御覧ください。5の水道の手続等に関する利便性の向上について、3問の御質問と1件の御要望、6の給水スポット設置による水道水のPRについて、3問の御質問と1件の御要望、合計22問の御質問と3件の御要望がございました。
次に、8ページを御覧ください。
公明党の市来栄美子委員からは、1の災害時の通信体制の強化について、3問の御質問と1件の御要望、2の水道管の附属設備の維持管理強化について、5問の御質問、3の水道工事における働き方改革について、4問の御質問と1件の御要望、4の道志水源林の管理について、5問の御質問、
9ページを御覧ください。5の有機フッ素化合物への対応について、4問の御質問と1件の御要望、合計21問の御質問と3件の御要望がございました。
次に、10ページを御覧ください。
立憲民主党の田中ゆき委員からは、1の送配水管の更新・耐震化工事における他の占用企業者との連携について、3問の御質問、2の次世代型太陽電池の導入促進について、3問の御質問と1件の御要望、3の水道水質の安全性に関する広報の取組について、4問の御質問と3件の御要望、
11ページを御覧ください。
4の子供たちに水道水を身近に感じてもらう取組について、6問の御質問と2件の御要望、合計16問の御質問と6件の御要望がございました。
次に、12ページを御覧ください。
民主フォーラムの坂本勝司委員からは、1の西谷浄水場の再整備について、4問の御質問と1件の御要望、2の浄水場における火山灰対策について、3問の御質問、3の事業推進における経営努力について、2問の御質問、4の工業用水の利用促進について、2問の御質問と1件の御要望、合計11問の御質問と2件の御要望がございました。
御報告は以上となります。
○望月康弘委員長
説明が終わりましたので質疑に入ります。
(中略)
◆荻原隆宏委員
我が会派の田中ゆき議員、それから公明党の市来議員から御質問があった内容なのですけれども、有機フッ素化合物への対応、それから水道水質の安全に関する広報の取組についてなのですけれども、現在、PFOA等に対する検査というのはどの地点で行われているのか、確認のためお願いします。
◎山岡水道局長
浄水部長のほうからお答えいたします。
◎我妻浄水部長
どの地点でPFOS、PFOAの検査をしているかということでございますが、今現在、3浄水場あります浄水場の入り口と出口で検査を行っております。
浄水場から出た後は、検査は特に行っていないということでよろしいでしょうか。
◎山岡水道局長
PFOAと言われている有機フッ素化合物になりますけれども、浄水場の出口から蛇口に向かっていく中で増加をする物質ではないということで、現時点では、浄水場の出口のみで検査を行っているという状況でございます。
◆荻原隆宏委員
東京都では給水栓の地点での、蛇口ですね、検査を行っているそうなのですけれども、本市でも、全ての給水栓というわけにはいかないと思いますけれども、市が保有している給水栓については定期的に検査を行ってもよいのではないかなと思うのですけれども、いかがでしょうか。
◎山岡水道局長
今申し上げたとおり、浄水場から出ますと、その物質が増加をするということはないということ、また、途中でその物質が混入するリスクもないということで、今の段階では浄水場の出口で検査をしているのみなのですけれども、この有機フッ素化合物の問題については、非常に今皆さん不安に思っているという状況もございますし、蛇口で検査をしてほしいとか、しっかりと正しい情報を発信してほしいとか、そういったお話が私どもにも入っておりますので、令和6年度は試行的に幾つかの蛇口で検査をしてみたいなと思っております。
◆荻原隆宏委員
検査を試行的に行っていただいて、皆さんの不安にしっかりお答えできるように広報体制も組んでいただきたいと思うのですけれども、その点、令和6年度の取組はいかがでしょうか。
◎山岡水道局長
まず、蛇口の検査ということでは試行的に幾つかやってみたいなと思っておりますし、また、その結果についても、当然のことながら、市民の皆様に分かりやすいお伝えの仕方で、ホームページ等でしっかりと伝えていきたいなと思っております。
◆荻原隆宏委員
最後にもう一点なのですけれども、東京都で給水栓を検査しているという、その意味なのですけれども、その点はどういう、浄水場から給水栓までの間についてはそんなに混入の可能性は低いというお答えがあったのですけれども、東京都としてはどういうリスクを考えて、そういった措置を取っているのかという点も含めた市民の皆さんへの御説明をしていただければ、より安心につながると思うのですけれども、その点いかがでしょうか。
◎山岡水道局長
東京等が蛇口で検査をしているという理由でございますが、東京都は、多摩地区の一部の水道水から実際に有機フッ素化合物が検出をされたという事実がございますので、そういった意味から、蛇口でも検査をしていると聞いております。そこら辺も含めて、しっかりと広報していければなと思っています。
△横浜水道中期経営計画(令和6年度~9年度)の原案について
○望月康弘委員長
次に、報告事項に入ります。
横浜水道中期経営計画(令和6年度~9年度)の原案につきまして、議題に供します。
当局の報告を求めます。
◎山岡水道局長
それでは、横浜水道中期経営計画(令和6年度~9年度)の原案について御報告いたします。
お手元に、原案冊子と併せて、A3の説明資料、資料1を御用意いたしましたので、こちらの資料を中心に御説明させていただきます。
昨年12月の常任委員会で、次期計画の素案について御報告させていただきました。
その後、市民意見募集を経て、内容を精査し、市民や事業者の皆様にとって、分かりやすい計画となるよう、御意見を一部反映した上で、原案を取りまとめましたので御報告します。
始めに、1、市民意見募集の概要です。
まず、(1)の実施期間ですが、令和6年1月15日から2月13日の約1か月間、実施しました。
(2)の周知方法としまして、ア、素案冊子全体版の閲覧及び概要版の配布、イ、本市ウェブサイトへの素案冊子及び概要版の掲載、ウ、広報物やソーシャルメディア等を活用した周知を行いました。
(3)の意見提出方法は、横浜市電子申請・届出システムでの受付、Eメール、FAX、郵送といたしました。
(4)募集結果ですが、合計で81通の応募、延べ150件の御意見・御要望をいただきました。提出方法別及び年代別の応募数については、右の表のとおりとなっています。
続いて、(5)の主な御意見・御要望ですが、まず、災害対策に関するものとして、能登半島地震を踏まえた耐震化の積極的な推進、災害時の水道水の確保などについて、広報・PRに関するものとして、水道水の安全性や利用促進の積極的なPR、給水スポット設置に関する意見などについて、事業運営に関するものとして、経営努力の推進、ICT・DXの推進、民営化の反対、工業用水道施設のダウンサイジングなどについて、職員の働き方等に関するものとして、ワーク・ライフ・バランスの推進、休暇取得の促進、長時間労働の是正、ハラスメントの防止などについて、その他として、脱炭素化の推進、有機フッ素化合物への対応などの水質管理、国際貢献に関する意見、専門用語等に関する補足の要望など、多数の御意見・御要望をいただきました。
これらの御意見・御要望のうち、一部を原案に反映させていただくとともに、今後の事業運営の参考にさせていただき、皆様の御期待に沿えるよう、着実に計画を進めてまいります。
資料右側を御覧ください。
続いて、2、素案からの主な変更点です。
まず、(1)として、主要事業の取組内容等がより分かりやすくなるよう、文言を追加・修正しました。
具体例としまして、44ページ、主要事業8、送配水管の更新・耐震化について、取組内容の説明文に、埋設状況や漏水履歴などを総合的に勘案し、優先順位を付けて更新・耐震化を進めていることを追加しました。
こちらにつきましては、元日の能登半島地震を受けて、市民意見募集において、水道施設の更新・耐震化について御意見・御要望をいただいており、水道局として送配水管の更新・耐震化に優先順位をつけて進めていることをお伝えするため、追加いたしました。
また、68ページ、施策目標4、充実した情報とサービスについて、取組の方向性の説明文に、本市の水道水が安全で良質であることや、水道施設の更新・耐震化等の取組についてPRすることなどを追加しました。
こちらにつきましても、昨年12月の常任委員会でいただいた御意見や、市民意見募集でいただいた御意見を踏まえて追加いたしました。
このほか、97ページの主要事業35、水道事業におけるICT活用・DX推進について、3Dモデルの活用(BIM/CIM)の注釈や、107ページのコラム、補助金の確保について、説明文に記載された水道システムの再構築が県内5水道事業者の広域連携によるものであることについて、市民意見募集でいただいた御意見を踏まえて追加いたしました。
次に、(2)として、主要事業における想定事業量の現状値・目標値の具体化等を行いました。
具体例として、33ページ、主要事業3、水質管理体制の維持・強化の想定事業量、③有機フッ素化合物の測定回数の目標値、合計年32回以上について、表の右側、目標値の下線部のとおり、浄水場ごとの具体的な測定回数を記載しました。
続いて、(3)として、財政収支計画について、表示項目として、維持管理費、企業債、建設改良費の追加、令和4年度決算及び令和5年度予算の計数の追加、令和6年度予算編成を踏まえた計数の更新を行いました。
このほか、(4)のとおり、イラストや写真を追加し、主要事業等の取組内容について、具体的にイメージし、理解を深めていただけるようにするとともに、(5)のとおり、市民意見募集の概要及び結果について掲載いたしました。
最後に、3、今後のスケジュールですが、本委員会後に内容を確定させ、令和6年3月末に公表する予定です。
説明は以上になります。
○望月康弘委員長
報告が終わりましたので、質疑に入ります。
(中略)
◆佐藤祐文委員
1点だけ、どう捉えるかなのですが、パブリックコメントをやった結果、81通150件の御意見をいただきました。
果たしてこれが多いのか、少ないのかという判断がなかなかつかないだろうと思いますが、多くの方は目にしながらも、素案はいいだろうと判断をしていただいたとは思えるのですけれども、例えばですけれども、広報物やソーシャルメディア等を活用した周知と書いていますので、ほかのこういう問題も全てそうなのですけれども、やった感だけではちょっとまずいのかなと思いまして、例えば広報よこはまですと、何部発行したとか、そういうのが出てくる。LINEなんかも友達がどのくらいいるとか、ちょっとそこら辺の数字も、これだけの数の方々に発信をしましたと。発信をした結果がこれですというふうな、ちょっとイメージしやすい何かを考えられたほうが、これは水道局だけの話ではなくて、ほかの計画も全てそういうのが散見されますので、大久保副市長、何か御意見あればお願いします。
◎大久保副市長
御指摘のとおりだと思います。ソーシャルメディアなどを使った場合は、登録されている方がどのぐらいいらっしゃって、どのぐらいの方に届けられたかとか、そういう数字だと思いますし、また、広報印刷物でやっている場合にも、どれだけのものを発行して、どういうところで見ていただいたのか、そういう全体の状況の中でいただいた御意見であるということを御説明することが、いただいた御意見に対して誠実な対応であると思いますし、その御意見がどういう形で得られたのかということをお示しすることは大変重要なことだと考えますので、今後参考にさせていただきたいと思います。
(中略)
◆荻原隆宏委員
佐藤委員の御意見に関連いたしまして、パブリックコメントのところなのですけれども、最終ページに参考として載せている形になっておるのですけれども、市民意見募集というのが一体どれぐらいのウエートで横浜市の行政に反映されているのかという点も、やはり市民意見募集にお答えをいただくモチベーションに大きく関わってくると思うのです。
なので、この計画書の中での取扱いというのですか、実際に中期計画にどれぐらい反映されているのかといったこともしっかり載せて、参考というよりも、むしろ市政は市民意見が中心になるべきであると考えますし、この計画を市民の皆さんにお示しするときには、パブリックコメントの示し方を、もう少し重きを置いて示してほしいなと思うのですけれども、その点、今回の中期計画において、局長の御見解を伺います。
◎山岡水道局長
本当にいただいた意見は、どれも貴重な意見だったと認識をしております。
もともと我々が進めようとしてきた内容についての意見というのがかなり大部分ございましたので、そこについては、少し分かりにくいとか、そういったものについては修正をかけさせていただいております。
また、我々も課題感として認識をしていることを言われているものについては、引き続き我々の中で参考にしながら事業運営をしていきたいと思っておりまして、ただ、今回たくさん市民意見をいただきましたので、そこら辺の一つ一つ、どういう対応をしたのかということについては、これは改めて今月末ぐらいまでにウェブサイトのほうに、いただいた意見がこういうものだということ、これに対して私どもはこういう対応をしていくということ、これを併せてホームページ上で公表していきたいと考えております。
◆荻原隆宏委員
そういったことをここに載せていただきたいなというのが、まず1点です。そういう取組をしていただけるので、市民の皆さんにそれが分かるようにしないともったいないと思うのです。
さらに、ここに載せてある主な御意見・御要望については、どのように反映しているかとか、もう既に進めていることであれば、何ページに書いてあるようにこのようにしていきますとかということを示すことだけでも、市民を大事に考えてくれていると受け止めていただけるのではないかと思うのです。
そういう書きぶりというのが今後ぜひ進めていただきたいですけれども、御見解を伺います。
◎山岡水道局長
こちらの117ページのところに、最後、御意見の詳細については本市ウェブサイトで御覧いただけますと簡単に触れておりますけれども、もう少しそこら辺をしっかり分かりやすいように修正をかけまして、皆さんがウェブサイトのほうに、意見を我々に投稿していただいた方がどういうふうになったのかということが分かりやすいような表現に改めていきたいなと思っています。
◆荻原隆宏委員
さらにもう一点、御意見ありがとうございましたと、感謝の気持ちを示してほしいなということと、中期計画の一番はじめにのところでも、市民意見募集、ありがとうございましたという、市民の皆さんと力を合わせてつくっている計画なのだということを示していただければ、より今後、市民の皆さんも意見を出そうというモチベーションにつながると思うのです。その点の御見解を伺います。
◎山岡水道局長
委員御指摘のとおりだと思います。市民意見をいただいて、それをしっかりと反映をさせていただいておりますので、感謝の気持ちも表現しながら、原案を固めていきたいと思っております。
◆荻原隆宏委員
最後に、副市長、水道局に限らず展開をしていただきたいと思うのですけれども、御見解をお願いします。
◎大久保副市長
御指摘いただきましたことについては、ありがとうございます。
いただきましたことについては全局的に共有をして、どういう工夫ができるか、それぞれの局で対応を考えてもらうようにやっていきたいと思います。
△市営バス春のダイヤ改正について
○望月康弘委員長
次に、報告事項に入ります。
市営バス春のダイヤ改正についてを議題に供します。
当局の報告を求めます。
◎三村交通局長
それでは、市営バスの春のダイヤ改正について、A3判の横の資料になりますが、お手元の資料に基づき御説明させていただきます。
市営バスでは、令和6年4月1日にダイヤ改正を行います。今回の改正は、主にバス業界の2024年問題への対応と、乗務員不足を踏まえた運行効率化を目的として実施いたします。
資料の左上になりますが、初めに、1、バス業界の2024年問題ですが、自動車運転者の長時間労働を防ぐことを目的として、自動車運転者の労働時間等の改善のための基準、いわゆる改善基準告示が令和6年4月より改正されます。
この改正によって大きく変わりますのが、仕事が終了してから、翌日に出勤するまでの間の連続した休息期間になります。
現在はこの時間を8時間与えることとなっていますが、これを11時間以上与えるよう努めることを基本とし、9時間を下回らないこととされます。
勤務時間が短縮されることになります。これによって、乗務員の労働条件の向上が図られますが、現在の運行計画を前提としますと、乗務員が不足することになり、一定の運行効率化は避けられない状況であります。
また、全国的にも大型二種免許の保有者は減少しておりまして、本市においても乗務員の受験者数は年々減少する一方で、途中退職者は増加傾向にあり、今後も深刻な乗務員不足が見込まれます。
参考①として、バス乗務員の採用者数の最近の推移をお示ししておりますが、直近の令和5年度では、退職者数が63人であるのに対して、最終合格者数は26人にとどまっています。高齢退職以外の退職者数がこの2年、増加している一方、申込者数、受験者数は年々減少しておりまして、深刻な乗務員不足の状況でございます。
このような状況を踏まえまして、2、市営バスの取組方針としまして、市民の足として市営バスネットワークを維持していくため、選考方法の改善などによって、人員確保に努めますとともに、バスのダイヤ改正では、最寄り駅までの交通手段としての位置づけを明確化し、路線を効率化することとして、お客様の御利用実態に合わせた運行便数の効率化や、長距離路線の短絡化、夕方から夜間帯にかけての運行便数の見直し、最終バス時刻の繰上げなどを行います。
3のダイヤ改正の実施ですが、実施日は4月1日で、平日の運行便数にして290便、約3.1%を減便いたします。
なお、資料の右側の下のほうには、参考②として、ここ数年のダイヤ改正における減便の推移をお示ししております。
続きまして、資料の右側の上になります、4、主な内容ですが、(1)の2024年問題への対応として65路線で効率化を行います。これは乗務員の休息期間を確保するための見直しで、夕方から夜間の時間帯の減便や、最終バスの運行時刻の繰上げ、夜間帯の運行区間の変更、コロナ禍以降休止中の深夜バスと雨の日臨時便の廃止、といった内容になります。
(2)の運行の効率化として、19路線で実施します。お客様の御利用実態に合わせた運行便数の見直しや、長距離路線の短絡化を行うものでございます。
(3)定時性の確保として、17路線で所要時間の増分や、バス停間の時間変更、次の発車時刻までの待機時間の増分などを行います。
(4)鉄道との接続改善は、5つの路線で実施いたします。鉄道各社のダイヤ改正に合わせて、夜間の乗り継ぎを考慮した発車時刻に変更いたします。
(5)運行を終了する系統としまして、ワゴン型車両を導入した実証実験の期間が満了いたしますので、運行を終了いたします。
(6)停留所の新設は、お客様からの御要望を受けて、3か所の停留所を既存路線に新設いたします。
なお、参考資料として、路線ごとの詳細な改正内容をまとめた一覧表をおつけしておりますので、後ほど御参照いただければと存じます。
御説明は以上でございます。
○望月康弘委員長
報告が終わりましたので、質疑に入ります。
(中略)
◆荻原隆宏委員
ダイヤ改正についてなのですけれども、4月1日からダイヤ改正ということで、今回減便率も3.1%と、ここ数年の中では高めなのですが、やはり市民の皆さんへの御案内という点は大変大切になってくるのかなと感じておりますが、今予定されているダイヤ改正に関する市民への御案内というのはいつから行われるのでしょうか。
◎三村交通局長
こうした私どものようなバス事業を行っている場合のダイヤ改正は、まず規則上のルールで申しますと、1週間前までに公示をすることとされています。私ども交通局では約2週間前にバス停での掲出ですとか、ホームページなどによって周知をしております。
◆荻原隆宏委員
2週間となると、実感としては少し期間が短いのかなと思います。
規則で1週間という一応の決まりがあると、今お答えいただきましたけれども、なるべく1か月ほどぐらいは市民の皆さんへの、もう過ぎてしまっているのですけれども、例えば4月1日を4月15日あたりにするとか、十分な御案内の期間を持ってほしいと思うところなのですけれども、局長の御見解を伺います。
◎三村交通局長
早い時期にお知らせをすれば、それだけ目に触れる方が増えるというのは、委員おっしゃるとおりだとは思います。
しかしながら、今回の4月1日というのは、私どもにとって今申し上げたような乗務員の勤務のルールが変わってくるわけなのです。
例えば今日は15日ですけれども、バス乗務員の翌月の勤務というのは、大体20日前後に勤務を組んで、10日前はちょっと無理なのですけれども、1週間程度前には各乗務員本人に、あなたの翌月の勤務はいつから、あしたはこう、あしたはこうというふうな変則的な勤務ですので、毎日の勤務、出勤日、出勤時間を知らせなければならないのです。
私ども変形労働時間制という、毎日出勤時間が変わっていく、そういう勤務体系を取っておりますので、それを乗務員に伝えなければならない。
そうすると、今の時点では、今回の4月1日のダイヤ改正について、改正日を伸ばすというのは事実上、不可能であろうと思っています。
◆荻原隆宏委員
今回は実際のシフトがもう組まれているということで、難しいということはお聞きしましたけれども、ぜひ次回、ダイヤ改正を行うようなことがあるときは、周知期間については、御案内の期間については、1か月ほどの期間をしっかり見込んで、シフト組みをそれに合わせる形でやっていただくということは可能なのでしょうか。
◎三村交通局長
そのときに対処するダイヤ改正のテーマによると思います。
例えば今回も一部行いますけれども、鉄道の運行時刻に合わせたダイヤ改正というのは、一月前では、鉄道のダイヤの変更を我々は入手できておりません。
そうしたものを入手して、我々は作業を始めていき、形ができて、お客様にお示しするということになると、私は、一月前というのはなかなか高いハードルだなと申し上げざるを得ないなと思います。
◆荻原隆宏委員
1か月がなかなか難しいというのはお聞きしたところでございますけれども、市民生活にとっては、やはり2週間前だと、市民にもシフトがありますので、市民にとってもそういう勤務のシフトがありますから、2週間前にいきなり、あれ、通勤できないのということになるのは、やっぱり市民の立場に立てば、御案内の期間を、市民もシフトが組める、最低でも1か月前。私は工夫をするべきだなと思うのです。
他の鉄道会社がどのくらい前に改正の御案内をいただけるのかちょっと分からないのですけれども、こちら側からもう少し早めに情報をいただけないかといった、そういう連携もしていく必要があるのではないかなと思います。
あくまでも我々は市民の立場に立って考えるべきだと思いますので、その点について御見解を伺います。
◎三村交通局長
これは私ども横浜市営バスだけということではなく、恐らく公共交通機関全体に関わるテーマではないかなと思います。
鉄道が、今回は恐らく3月16日に鉄道のダイヤ改正が行われると、この近郊では伺っておりますが、改正後の時刻が掲出をされたのはつい二、三日前だと、私も毎日鉄道を利用しておりますので。
そうした慣習について、荻原委員がおっしゃるとおり、市民の方々も予定があるので、早め早めに変更されたその後の予定が知りたいというのは正しいと思います。
ただ、鉄道各社ですとかバス事業者、先ほどルールでは1週間前と申し上げましたけれども、それに基づいてバス会社、鉄道会社は計画を立てて、お客様への周知というのを行っていますので、私どもはできる限り努力をしようと思いますけれども、一月前をできるようにお約束しますということは、今、各社のそうした状況を踏まえると、なかなか私ども単独でお約束をすることはできません。
ただ、少しでも早めに情報提供ができるのであれば、その道は探っていかなければならないと思っています。
◆荻原隆宏委員
最後に要望いたしますけれども、市営地下鉄、市営バスを預かる我々として、市民生活を守るために、その立場からもっと早めの、ダイヤ改正をする際には、鉄道会社さんにも、また交通会社さんにも、しっかり連携を取って、我々は市民の立場としてこう思うということを示していってほしいと思うのです。
そのためには、もう少し案内期間を延ばすことができるように、改正の際の御案内を今よりも早めにいただけないかということを含めた、各事業者さんとの連携をぜひ進めていただきたいということを要望いたします。