おぎわら隆宏
 
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オストメイトになりました

9月17日から11月2日まで入院し、直腸がんの手術を受け、永久の人工肛門を造設して頂き、オストメイトになりました。転移した左足のリンパ節も取り除き、左足に麻痺が残り歩行移動がかなりゆっくりになっております。

 

人工肛門は、大腸のはじっこをそのままお腹から2センチほど出して固定したものですが、手術後初めて自分の大腸を見ながらストーマ交換したときは、途中で血の気が引き、ベッドに横になってしまいましたが、何回も眺めているうちに、この大腸に今までお世話になってきたんだな、私が何も知らず無茶してもがんばってきてくれたんだな、と感謝の思いがぐんと湧いてきて、ストーマがとても愛おしくなりました。

 

ストーマには肛門のように出口を閉めるための筋肉はないので、排泄物を体内に留めることは出来ません。そのためパウチと呼ばれる袋を常に装着して排泄物を受け止めます。写真で私が手に持っているのがパウチ(いろんな種類があり、今私が使っているものがこれです)で、この丸い穴の部分にストーマが入ります。

現在使用しているパウチです。

 

パウチをどのように体に固定するんだろうと、実際に装着するまではとても不思議に思っていたのですが、接着のための様々な優秀な素材があり、世界中のオストメイトの先人の皆さんの長年にわたる苦労を通じて開発されてきたのだろうことを思うと、本当にありがたい思いでいっぱいになります。

 

これからは、このあたらしい体とともに、あたらしい人生を天にいただいた気持ちで、一日一日を大切に精一杯生きて、病気や障がいある方々がもっと自由に、もっと自分の望む人生を生きることが出来るように、一人一人を大切にする慈しみに富んだ社会となるよう、小さな一歩を重ね励んで参りたいと思います。

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