横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

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中央集権の呪縛から解き放たれるまで。

2011年12月1日 木曜日

最近、大都市制度が市民権を得はじめた。

今日は大都市行財政制度特別委員会。

横浜市行政は県から独立する「特別自治市」の創設を国にも横浜市会にも訴えている。

権限と財源の移譲について議会諸会派も理解を示し国に制度提案している。

都市内分権、住民自治の拡充についてはこれから結論を導かねばならない。

その意味でまだ「特別自治市」は未完の大器である。

日本はおそらくまだ自治を知らない。

もしくは忘却した。

江戸以前は武蔵の国、周防の国等とわが故郷を「国」と呼んで日本列島を分有していた。

各地で国を興すため様々な文化、産業が生まれた。

明治になり中央集権、富国強兵、殖産興業の歴史が始まり自治は消えた。

後藤新平や石橋湛山が憂えた「振るわぬ自治」の始まりである。

大阪市長選の結果は、本来の大阪を取り戻すための爆発に見える。

行政が悪、議会が悪、というのは好かない。

行政も議会も、国民市民も企業も組合・団体も、すべて人間である。

国の泰平安寧のために改善策をもって話し合うべきである。

万機公論に決すべし。

議論しないことが悪、保身が悪、人任せが悪である。

独占や特権、既得権、エリート意識が悪である。

そういうもので世が満ちぬように、民主主義があり、法があり、議会がある。

長は地球上どこの村落にもいる。

しかし議会制度は努力しなければ得られない工芸品であり、長ほど自然・簡単に発生するものではない。

充分に気を付けて、丁寧に、土台をしっかり工作していかないと、いとも簡単に失ってしまう。

だから尊い。

いま、日本の国は、地方から議会を失ってしまう直前にあるのではないかと、いつも思う。

地方に議会など要らぬと言う国会議員もいる。

首長や首長経験者が議会をたたくだけで改善策を提言しない。

そこがおかしいと思った。

議会をなんとかしようと思わない人間に、民主主義を語る資格があるのだろうかとすら思う。

予算編成権や行政執行権がないことによる地方議会の不振についてはまだ市民権を得た考えではない。

しかし私は必ずこれをやり遂げる。

地方議会制度を作り直す。

それによって初めてこの国は、中央集権の呪縛から解き放たれると信じている。