横浜市議会議員 おぎわら隆宏

 

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三重県桑名市にて

2012年5月27日 日曜日

名古屋からJRで三重県方面に20分ほど行くと桑名市に着く。

木曽川が美しい。

この桑名市で市民と議会のコミュニケーションを高めようと勉強会が開かれたので、参加しました。

三谷哲央三重県議、横井利明名古屋市議のお話で、議員立法プロセスの課題点、よく整理出来ました。

ひとつの会派が過半数を制する地方議会はそうあるものではなく、

たいがい、過半数を確保するために複数の会派が連立している。

したがって条例案を成立させようとすると、この連立する会派同士で事前調整が行われる。

このプロセスは水面下で行うと、どんな議論を経て条例案がまとまったのか、まったく市民に見えない。

名古屋市会がこういった課題意識を持っていると伺い、横浜もまったく同じ状況にあるので、おそらく他都市でも共通しているのではないか。

これに対し、三重県議会は、条例立案プロセスをゼロからすべて市民に公開しているとのことだった。

これは不可欠。

そして深い課題も。

首長と議会の関係性、と表現される課題について。

これを整理することは、けして住民と無関係なことではない。

きっと、住民と首長と議会の関係性、と、言えば良いのかも知れない。

首長は分るが、何のために地方議会があるのか?という問いに対しては、

一人の人間、一つの機関に偏って大きな権力を持たせないため、であり、

私はそれが三権分立の精神を踏まえた、二元代表(大統領)制の良いところと思う。

しかし日本の地方はこの分立が出来ていない。

二元代表にあっては、議会は行政の付属機関ではないし、首長の補佐機関でもない。

議会は身も心も行政に独立して存在する。

これは二元代表という現行制度のもとでの、住民の意思決定機関としての議会のあり方の命綱の部分。

住民と首長と議会がどういう関係にあるのかは、国民的に共有されるべき大きな課題と私は思う。

議会報告会や通年議会、条例立案を今も実行すること等すべて極めて重要である。

しかしこれは、痛み苦しみを一時的に緩和する対症療法と私は思っている。

対症療法も行いつつ、症状の原因そのものを治す原因療法も行わなければいけない。

それが、住民と首長と議会の関係性の見直しの議論。

まさに市民とのコミュニケーションの中で、この課題を乗り越えていきたい。