変わるリスク<変わらないリスク
2012年5月25日 金曜日
transformは、オックスフォード辞書では「完全に何かを変えること、とくに改善のため。」とある。
日本は、常にこのtransformが必要と思う。
とどまってはいけない。
日本は、神話では2700年程、考古学的に見て最低でも1800年程続く「古代国家」と言われる。
これはぶっちぎりで世界最古なんだそうである。(2位デンマーク:千数十年 3位英国:九百数十年)
私が十代の頃、英国人から「日本はすごい。なぜなら世界最古の王族を持っているから。」「世界で一番歴史の古い国。」と個々に言われたことが今も印象に残っている。英国から見て、これが日本の最大の特徴なんだなと感じた。
この長い歴史の間、王朝は変わらないけれども、大和朝廷から平成に至るまで様々な政治体制があったが、これは、たゆまない国家改善のためのトランスフォームだったのだろうと思う。
先日、ある経営者のお別れの会で頂いた故人の語録集に、
「変わるリスクより、変わらないリスクのほうがはるかに大きい」
という言葉を見つけ、その通りだと思った。
日本人はその感覚をDNAとして持っている。
何を続け、何を変えるかを見極める力が、「古代国家」を今もなお存在させているのだと思う。
何を変えるかを見定めるのは、いつの時代もそうであると思うが、戦後1世紀の後半期にある今は特に、過去から脱却するためのトランスフォームに努めなければならないと思う。
そのひとつが地方分権であるはずだが、このギアがあまりに重く、固い。
中央集権の壁が高く、厚い。
それでも、地方制度はいま、変わらないことのほうがリスクは高いと、私は信じる。
慣習にとらわれず、私利に走らず、常に人間の無力と愚かさを戒めながら前進したい。
会派内では今年度の委員会構成が昨日決定。
私は、常任委員会=市民・文化観光・消防、特別委員会=大都市行財政制度特別委員会。
常任委員会では副委員長。
トランスフォーム、進めます。