地方政府の多様化を進める議員連盟 第4回勉強会
2012年3月19日 月曜日
3月12日に、地方政府の多様化を進める議員連盟第4回勉強会を開催しました。
同志社大学の今川晃教授、日大の外山教授に講義頂きました。
今川教授からは、米国のタウンミィーティングがどのように実施されているかを教えて頂きました。
外山教授からは、カナダの地方自治体は5種類の政府形態があり、すべて議院内閣制(議会主義)であることを教えて頂きました。
首相間違えのないよう、カナダ国の首相はPrime minister、州政府の首相はPremierと呼び分けているそうです。
日本では、地方政府に議院内閣制というと相当な違和感があるようですが、世界では圧倒的に多くの国で、地方でも議院内閣制が採用されています。
議院内閣制(cabinet system)は国政だけに使われるものではなく、地方も含め広く政府の一形態として使われるわけですが、その種類は多岐です。
日本の地方自治で画一的に行われている公選首長制(二元代表制・大統領制)は、行政機関を一人の人が担う(独任 制)ので、効率的かつスピーディーな行政運営を目指す傾向に親和するようです。
また、権力分立を体現させ、行政と議会は対峙関係にあるとされます。
実際には、日本の地方自治の場合、分立も対峙も明確にはないと私は感じます。
民主主義は自然に発生するものではありません。人間が手作りで組み立てるものです。
当初作ったものが完全であると考えるより、手直しを繰り返し常に進化させるものと考える方が自然だと私は思います。
今の制度に安住せず、議会制度の洗練に努めたいと思います。