夏の日ざかりのさるすべりは美しいです。
写真は本日の本覚寺のさるすべり。
わしわしと曲がりくねる樹枝は生命力あふれる感じです。
樹木は人間のように着飾ることなく、人間が手入れをする以外は、自然そのものですから、その泰然自若な姿におおいに惹かれます。
菜根譚に
心に欲がない人は、
「涼、酷暑に生じ、朝市もその喧を知らず」
(酷暑の中でも涼やかで、騒々しい雑踏(朝市)の中でもそのやかましさを感じない)
さるすべりは、こんなに元気いっぱいで鮮やかな花を咲かせているのに、
どんなに暑くても周囲が賑やかでも何があってもじっとしているところが、
なかなか見事な無欲さであると、
本日も感じた次第です。